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Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#20 Unlimited Blade Works.」

Fateってひたすら男がかっこいい作品なんだなー

今回は作画、演出ともに素晴らしい回だと思いました。
ランサー好きとしては兄貴のかっこよさも言及したいですが、今回のメインは間違いなく士郎とアーチャーですね。

原作のアーチャーと士郎の問答は、確か剣をぶつけ合いながらのバトル中で、士郎が結論を出す過程は独白&地の文&独白なのですが、あれは迫力があるというか心に来るものがありました。
いったいアニメでどうやって表現するんだろうと疑問でしたが、良い感じに士郎の原点も補完されたし、士郎とセイバー、アーチャーとセイバーの縁も描かれていたし、Fate/Zeroを事前に制作していたことによってか切嗣さんの救いにもなっていたことを強調されていて熱かったです。

ですが、きっと今回の演出の細かさというか意図に気づいて感動できるのは、原作を知っている人に限られてくるのかもしれませんね。
今回はとくに原作未プレイ、Fate/Zero未読(未視聴)の方には一回目の視聴ではなかなかに辛い展開だったのではないかとも思います。
そうか、これが良いゲームの宣伝にもなっているということなのか…!

今回、いつにも増してかなり自分の主観というか解釈が入ってしまっている気がします。
解説ではないので、鵜呑みにしないでくださいね…。


(注意)
・ネタバレには気を付けて文字を反転しています。
Fate/stay nightの原作はゲームで、3つルートが存在し、どのルートも全く展開が異なるのですが、他のルートで明かされた謎も一応ネタバレとしておきます。
これからゲームをプレイするので、知りたくないという方はご注意ください。
また、今回のstay nightの10年前のお話を描いた外伝のFate/Zeroに関してはネタバレしてしまっています…。

「#20 Unlimited Blade Works.」(2015年5月23日放送)


#20_2

OPをすっ飛ばしての剣製バトルです。
サーヴァントであり経験豊富なアーチャーの圧勝かと思いきや、マスターがいなくなってから日数が経っている上に、これまで魔力消費の激しい技を教会で連発してきたことにより、普段の10分の1の魔力しか残っていないらしいアーチャー。

一方、士郎の投影は投影した武器の持ち主(この場合はアーチャー)の経験や技術、記憶まで一緒にコピーできるというトンデモ魔術なので、アーチャーと打ち合うたびに強くなっていっているらしいです。

#20_3

「魔力切れ!?」
「妙な期待はするな。アーチャークラスの能力による存命に限界がこようとも、戦力差を考えればこの程度、ハンデにすらなりえまい。
衛宮士郎、おまえが死ぬことに変わりはない」

サーヴァントがこの世に留まるための依り代であるマスターが消えて久しいので、いくらアーチャークラスと言えどもそろそろ限界のご様子。

#20_6

映画みたいでかっこいい…。

#20_7

「凛、その心臓を貰い受ける」

この期に及んでランサーのキメ台詞まで奪うとは、この神父…。


一方、先週もはやギャグレベルの会話劇を楽しんでいたこちらは、歪んだ聖杯製造を目指して聖杯の器ゲットに勤しむ綺礼さんから始まりました。

神父はランサーが消滅していないことをもっと重く受け止めるべきだと思います。
あなたは自分のサーヴァントを舐めすぎだと思います。

#20_8

こんなに何度もランサーをドアップにするなんて、何かあるとしか思えません。

#20_9

「言峰!約束が違うじゃないか!
遠坂は僕にくれるって言っただろう?
駄目だ、遠坂は駄目だ!」

約束を反故にする大人とかきたなーい
名前は「きれい」なのにやることがきたなーい。

慎二の必死の抗議をゲスな一瞥で無視する綺礼さんです。

#20_10

綺礼さん、心臓は左ですよ…。
ちょっと右寄りすぎじゃないですかね。

スタイリッシュセクハラじゃないですかね。

#20_11

「最期に何か言い残すことはあるか?遺言くらいは聞こう」
「ふん、こういうときにわたしが何を考えているか、あんたなら知っているはずでしょう?

「そうだな。最後まで諦めないのがおまえだ、凛。
同時に覆らない現実を認めるのもおまえの素晴らしさだ。
いいぞ、その矛盾もなかなかに芳醇だ」

胸が豊潤とか言い始めなくて良かったです。
さっきから感想がセクハラ親父みたいですみません…。

#20_13

ところが、愉悦に夢中になってるばかりに大変なことになってました。
ランサー…生きてましたね…。
まだ体消えてなかったですもんね…。

きっと、Fate/Zero冒頭の何事にも無関心な綺礼だったらこんな失態を犯すことはなかったんでしょうね。
生きがいとなってしまった愉悦に足元を掬われるとは…。
(Fate/Zero、後付けだけど。)

#20_14

#20_15

「あいにくだったな、言峰。
この程度でくたばれるんだったら、オレは英雄になんぞなっていねえ」

超かっこいいですね。
そういえば、このクー・フーリンの逸話の最後は、敵により内臓が飛び散るほどの傷を負っても、自分でその内臓をかき集めて水で洗ってから体内に収め、自分を石に縛り付けて立ったまま絶命するという壮絶なものでした。

あの逸話を十二分に発揮していますね。

2015-05-24-142245.jpg

こんなスキルを持っている人でもありますし…。

#20_16

もう10年前に自分がやった

img17042.jpg

凛のパパ時臣さんのこれを笑えない事態となってしまいました。
またしても背後からの刺しにやられるとは、この師弟…。

一番出番が少ないUBWルートの綺礼さん、乙でした。
あとはやる気あるのかないのかわからない金ぴかにお任せください。

#20_17

「ったく。結局こうなったか、たわけ」

あなたはなんだかんだ2/3の確率でいつも人を助けてこうなるね…。
そして、生前と同じくこんな終わりなのですね…。

#20_19

「何が聖杯は君のものだ、だよ!
役立たずは最後まで役立たずだったな、神父さん!」
「けど、文句は言わないでおくよ。さっきのことは根に持ってないし、死んじまったやつにあれこれ言うのはみっともないし」

なんてスタイリッシュな掌の返し方なのでしょうか。
でも、相手が遺体にならないと手を出せないあたり…。
きっと視聴者の誰もがおまえが言うなとつっこみたい部分なのではないでしょうか。

ついでに言うと、遺体を散々蹴っておきながら言っても説得力がまったくありません。

#20_20

「待たせたね、遠坂♪いろいろ邪魔入ったけど、これでようやく二人きりだ」
「本当困るよ、遠坂。簡単に死なれちゃあさ、ここまで我慢してきた僕に申し訳ないってものだろう?」
聖杯は僕が取ったも同然だ。今ならまだ間に合うぜ。僕のものになるって言うんなら、おまえに分けてやってもいいんだぜ?」

遠坂の太もも好きだな、君は。

#20_21

「いい、まだ間に合うのはそっちの方よ、このバカ!
死にたくなかったら、早くここから逃げ出しなさい」

ここまで来てワカメにこんな言葉をかけてくれるなんて、おそらく強がりも入っているとは言え、どれだけ優しいのでしょうか。

原作では、ここで凛はギルガメッシュを慎二が扱えるはずがない、やばいから手を引けと忠告してくれます。

#20_22

#20_24

「媚びてみろよ、遠坂。おまえの態度次第で助けてやらないこともないぜ」

ランサーに邪魔され、ムラムラを発散できなかった慎二さんは、全国のお兄さん大歓喜のプレイを土曜の深夜に始めます。
間桐家の男性、遠坂家の女性の首絞めすぎです。

…慎二、ランサーまだ消滅してないんですが、大丈夫でしょうか。

#20_25

あ、大丈夫じゃなかった。

#20_26

#20_27

「ガキが。そいつはてめえなんかが触れていい女じゃねえ」
「何、死にぞこないの分際で僕に意見しようって言うの?
おまえ!楽には殺さないからな。
ほら出番だぜ、ギルガメッシュ!こいつ、かっこつけて死にたいんだってさ!」

ワカメさんの耐久力がそろそろ恐ろしくなってきました。

#20_28

しーん…。

時臣さんの十八番だったワカメの優雅ポーズに草が生えてしまいます。
くっ、ここに来てまだ笑わせてくれる余力があるとは…何なのこのワカメ。

#20_29

腹いせに殺してしまわないランサーさんはとても優しいと思います。
英雄の矜持というやつでしょうか。

#20_31

「ったく。無駄な体力使わせやがって」
「まあ、成り行きだからな。礼を言われる筋じゃねえ」

すでに成り行きの域を超えていると思いますが、大変粋な人です。

#20_32

一回転ぶと一着脱いでいくシステム…ではありません。

やっぱり士郎のコスチュームと言えばこれですね。
ユニクロTシャツ。
士郎のユニクロTシャツは、アーチャーのシルエット(あのボレロみたいな礼装)と同じというすごいシャツだよね。(適当)

#20_33

「おまえとオレの投影が同等とでも思ったか?
イメージ通りの外見や材質を保とうが、構造に理が無ければ話にならん」

この人があっさりとどめを刺さないのは、精神まで殺したいというか、価値観を変えさせないと意味がないと先週宣言していたからなんですよね。
「まだまだ基本骨子の想定が甘い」とアドバイスまでくれるあたり、この人はまだまだ士郎をあっさり殺す気はないようです。

#20_37

アーチャーさんによる士郎特訓場は続きます。

処刑用BGMとして名高い「エミヤ」が再び流れますが、今回は小分けにして流していくスタイルらしい…。

#20_40

「なるほど、しぶとい訳だ。
前世の自分を降霊、憑依させることでかつての技術を習得する魔術があると聞くが、オレと打ち合うことでおまえの技術は鍛えられているようだな」
「そうかよ、人真似はお互い様だろう。余裕ぶってろ、すぐおまえに追いついてやる」

「オレに追いつく?ひどい勘違いだ。やはりおまえは何もわかっていない」
「貴様に勝算など一分たりともなかったということだ!」

「一分たりともなかった」は過去形か…。

#20_38

#20_39

やっぱり無数に突き刺さっている剣は犠牲にした人達の墓標を表しているということなんですね。

「これが、その結末か。
同情なんてしない。同情なんてしない。同情なんてしない。
けれどその道を、この足が歩くかと思うと心が欠けそうになる。
おまえが信じたもの、おまえが信じるもの。
その正体が嘘で塗り固められた夢物語だと見せつけられても、俺は…」

投影した剣を通してアーチャーの記憶を見せられる士郎さん。
生前信じて疑わなかった行いが、実は守護者となんら変わらない少数を犠牲にした救いだったこと、理想を追った果ての処刑、果ては守護者という結末を知ってしまいます。

#20_41

「その顔…今にも吐きそうな最低の面構えからすると、おまえも見たな?」
「ならば、話は早い。それは全て事実だ、衛宮士郎。
オレに追いつくとはそういうことだ。
もう一度その目で見るがいい、オレが行き着いた世界を」

#20_42

安定の魔力切れ詐欺。
魔力切れとは何だったのか。
と、言いたいところですが、きっとアーチャーの固有結界は生前から心の裡に持っていた光景ということで、発動するだけならそこまで魔力を膨大に使用するというものでもないのかも…しれません。
いや、どうなんだろう…。

と言っておけば誰かが教えてくれる気がして…。

#20_45

「気にするな、こういうのには慣れてる。
英雄ってのはな、いつだって理不尽な命令で死ぬもんなんだからよ」

確かに名を残している「英雄」って普通の死に方で死ぬ人、あまりいないですよね…。
神話人物なんてとくに。
神話のクー・フーリンさんも敵の「ゲイボルク」を寄越せとの命令に逆らった上でのあの最期だし。


「いやあ、お互いつまらない相棒を引いちまったな」

召喚者は良かったのに、ランサーを強奪した神父さんがひどすぎますw

#20_46

「そうね。けど、わたしのはつまんないっていうより、扱いづらいだけだったかな」

凛の「扱いにくい」は愚痴ではなく優しい声でした。

「違いない。人間ってもんはたいていめんどくさいもんだが、ありゃあその中でも一級品だ。さすがの嬢ちゃんでも手に余ったか」

#20_47

「でも、だからこそ頑張れた。
アーチャーがわたしのサーヴァントである以上、私は自分の信じること以外はやらないって自分に誓ったんだから。
悔しいけど、わたしじゃあいつは救えない。
だって正しいと思うもの。
あいつの選択も、その後悔も正しいと思ってしまう。
自分でも頭に来るくらい、そのあたり冷血なのよ、わたし」
「だから私にできるのは、わたしのことだけ。
かつての誰かさんと同じように、自分の信じた道を貫き通すの。
それぐらいしか示せないし、それぐらいのことでしかあいつに報いることができなかったから」

凛は士郎やアーチャーのそういうところを含めて惹かれてしまっていたんだなー。(小並感)

#20_49

「あーあ。おまえのような女が相棒だったら言うことはなかったんだが。
あいにく昔からいい女とは縁がなくてな。
まったく、こればっかりは何度繰り返しても治らないみたいだ」

ああ、良い女に出会ってもすぐにお別れすることになってしまう運命ってことですね。

ケルト系ランサーの共通点はマスターと不仲で自害させられる運のなさ&いい女に縁がないか…。
ただし、ディルムッドは本当の意味でいい女に縁がなさそうですが。
寄ってくる女がどいつもこいつもさげまんっぽいのはどうなのか…。

#20_51

#20_52

「さあ、早く行け。あいつはオレが連れて行く」
「さよなら、ランサー。短い間だったけど、わたしも貴方みたいな人は好きよ」
「ハッ、小娘が。もちっと歳とって出直してこい」

さよなランサー…。
ひとつだけ欲を言えば、「おまえは、おまえの相棒のところに戻らないと」みたいな台詞があったと思うのですが、あれは欲しかったです。

#20_54

「敵わないと知って、なおここに現れる愚かさ。
生涯くだらぬ理想に囚われ、自らの意図を持てなかった紛い物。
それが自身の正体だと理解したか?」

なんとしても士郎に考えを変えてもらいたいアーチャーさんの説得タイムが始まります。

#20_55

「ただ救いたいから救うなど、そもそも感情として間違えている。
人間として故障したおまえは、初めからあってはならない偽物だった。
そんなものに生きている価値はない」

士郎が手にしているボロボロの剣は、アーチャーの言ってることは正しいと、折れそうな心を体現した剣なのかもしれないですねー。

#20_56

「オレはおまえの理想だ。決して敵うはずがないと理解したはずだが?」
「そうか、認めるわけにはいかないのは道理だな。
オレがおまえの理想である限り、衛宮士郎は誰よりもオレを否定しなければならない」

士郎がアーチャーを否定する理由は、自分の理想の果てがこんな「偽善者」で、理想通りに人を救えなかった結末を迎えた姿だからとアーチャーは言いたいのかもしれませんが、士郎がアーチャーを否定したい本当の理由は、自分の理想を全否定するアーチャーのその姿勢というか在り方なんでしょうね。

#20_58

「では、聞くがな。おまえは本当に正義の味方になりたいと思っているのか?」
「何を今さら。俺はなりたいんじゃなくて、絶対になるんだよ!」

「そう、絶対にならなければならない。
なぜならそれは、衛宮士郎にとって唯一の感情だからだ。
たとえ、それが自身の内から現れたものでないとしても」

#20_60

「ほう、その様子では薄々感づいてはいたようだな。
オレにはもう、かつての記憶はない。
だが、それでもあの光景だけは覚えている。
一面の炎と充満した死の匂い。
絶望の中で助けを請い、叶えられたときの感情。
衛宮切嗣という男の、オレを助け出したときに見せた安堵の顔を」
「それがおまえの源泉だ。
助けられたことへの感謝など、後から生じたものに過ぎない。
おまえは衛宮切嗣に憧れた。
あの男の、おまえを助けたときの顔があまりにも幸せそうだったから、自分もそうなりたいと思っただけ」

アーチャーは目の前の人を全て助けたい「正義の味方」の理想は、切嗣が見せた顔を見て彼に憧れたから、と捉えます。
自分自身の気持ちから出た理想ではなく、ただ切嗣に憧れたから真似しただけの借り物、と。

#20_62

「そう、あのとき救われたのは俺の方じゃない。
誰ひとり生存者がいない大火災。
助かるはずのない子供と、いるはずのない生存者を見つけた男。
どちらが奇跡だったかと言えば、それは…」

無意識に士郎が助けた人第一号は切嗣さんだったということなのかもしれないですね。

#20_63

「子が親に憧れるのは当然だ。
だが、最後にやつはおまえに呪いを残した。
おまえはあのとき、正義の味方にならなくてはいけなくなった。
おまえの理想はただの借り物だ。
衛宮切嗣という男が取りこぼした理想。
衛宮切嗣が正しいと信じたものを真似ているだけにすぎない」
「それは…」

「俺がじいさんの夢を継いでやるよ」と提案した士郎に切嗣は安堵の顔を見せます。
その切嗣の姿は、憧れの切嗣の夢をどうしてでも継がないといけないと思わせる強迫観念の呪いであったとアーチャーは言いたいわけですね…。

確かに死に際にあんな顔されたら強烈なインパクトとして残るだろうな…。
切嗣さんにまったく悪気はないとしても。

#20_64

折れかかる士郎さんの心をよく表しているなと思いました。

#20_68

「正義の味方だと?笑わせるな。
誰かのためになると、そう繰り返し続けたおまえの想いは決して自ら生み出したものではない。
そんな男が他人の助けになるなどと、思い上がりも甚だしい!」
「そうだ、誰かを助けたいという願いが綺麗だったから憧れた!
ゆえに、自身からこぼれ落ちた気持ちなどない!
これを偽善と言わずに何と言う!?」
「この身は誰かのためにならなくてはと、強迫観念に突き動かされてきた。
傲慢にも走り続けてきた」

アーチャーさん、繰り返される絶望に完全に自虐的になってしまってますが、少なくとも動機が憧れであってもそれを「偽善」と言ってしまうのは悲しすぎるぜ。
少なくとも、あなたが人を助けたいと思った感情は本心じゃないですか。
と…「偽善」で30分ほどググってから思いました。

#20_69

「だが、所詮は偽物だ。そんな偽善では何も救えない。
否、もとより何を救うべきかも定まらない。
見ろ、その結果がこれだ。
始めから救う術を知らず、救う者を持たず、醜悪な正義の体現者がおまえのなれの果てと知れ!」

アーチャーさんの激昂が最高潮に。

確かに士郎の「目に見える人を全員救いたい」は個人の願いとしては本当に手に余る壮大すぎるものですよね。
もう誰を救えばいいのかもわからず、がむしゃらにやっていた結果、本当に自分が救いたかったような人々を手にかけることになってしまうとは…。
この言葉の反対を行くのが桜ルートなのか…。

#20_70

「その理想は破綻している。自身より他人が大切だという考え、誰もが幸福であってほしい願いなど、空想のおとぎ話だ」
「そんな夢でしか生きられないのであれば、抱いたまま溺死しろ!」

ところが、この言葉、何と戦いの外野にもすさまじいダメージを与えていました。
まるで、流れ弾に当たっている気分ですが、アーチャーはセイバーにも「間違った願いを捨てさせて助けてあげたい」と願っていたはずなので、効果は抜群のようです。

セイバーも自分を犠牲にして他人のために守護者の契約をしかけている人(セイバールート参照)ですものね…。

#20_75

#20_76

そして、アニメオリジナル展開へ…。
精神世界?へGO。

「やつの言い分は、ほとんどが正しかったけれど、どうも何かを忘れていると思った。
地獄を見た×3。いずれ辿る地獄を見た」

このへん、すごい奈須さんっぽい表現だなと思いました。
地獄を見た×3からしてすでに。

#20_77

「あんたは、その…正しかったな」
「器用ではなかったんだ」

「多くのものを失ったように見える」
「それは違う。何も失わない様に意地を張ったから、私はここにいる。
何も失ったものはない」

この一連のシーンで杉山さんと諏訪部さんの声優の力がすごいなと思いました。
アーチャーの声音、一気に士郎っぽく変わりましたね。

「ああ、でも確かに一つ忘れてしまったものがある」

#20_79

「最初にその地獄を見た」

そして、士郎さんの原点へ。

#20_82

「おい、その先は地獄だぞ」

後ろの人たちは士郎を「見送った」大火災で亡くなった犠牲者ですかね。

#20_83

「おまえは何のために、俺は何のためにあの地獄を生き延び、見送られたのか」

つまり、士郎の全ての人を助けたいという想いは借り物ではなかった…ということか。
切嗣に出会う前に一人で火災現場を彷徨っているときから、犠牲になっていく人たちを見て自分が誰一人として助けられないことに無力感を感じていた士郎さんは、すでにこの理想を抱き始めていたんですね。

#20_84

#20_85

「おい、そこから先は地獄だぞ」
「これがおまえが忘れたものだ。
確かに始まりは憧れだった。
けど、根底にあったものは願いなんだよ。
この地獄を覆してほしいという願い。
誰かの力になりたかったのも、結局何もかもとりこぼした男の果たされなかった願いだ」

Fate/Zeroを観た後だとまた胸に来るものがありますが…。
士郎はこの火災で心が全て空っぽになった時にこの切嗣さんに出会いましたが、「この地獄を覆してほしいという願い」は切嗣の願いであると同時に、このときの士郎の切実な願いでもあったんだと思います。

アーチャーさんは理想の摩耗を経るごとにこの初心を忘れてしまい、自分の理想が切嗣に会った後から借りたものにすぎないと思い込んでしまうようになってしまった…ということでしょうか。
まあ、あの境遇では無理もないけど。

#20_86

このアニメでアヴァロンの設定って語られてましたっけ…。

切嗣が士郎の命を繋ぎ止めることができたのは、自身が召喚していたサーヴァントのセイバーの宝具である「アヴァロン」(エクスカリバーの鞘。所有者の傷を癒す力がある)を借りパクして士郎の体内に埋め込んだからでした。
同時にこれにより、士郎の魔術特性が「剣」になり、「体は剣でできている」、剣だけに特化した投影魔術に繋がるんでしたっけ。

士郎とセイバーさんの絆。

それにしても、このアヴァロンのルビは「全て遠き理想郷」…。
改めて、このテーマに本当にマッチしているルビです。

#20_87

…叩かれるのを承知で言えば、個人的な好みで言えばここの挿入歌はなくても良かったんじゃないかな…と思いました。
なんだかこれ見よがしに「さあ、ここで感動しろ!」と言われている気がして…。
あ、この歌自体はとでも良い歌なのですが!
インストゥルメンタルな曲だけでも、良かったのにと思ってしまったり。

#20_90

「その人生が機械的なものだったとしても」
「ああ、その人生が偽善に満ちたものだとしても、俺は正義の味方を張り続ける」

たとえ偽物でもいいから、自分はこの理想を守り続ける!という結論に至りました。
これ、アーチャーという自分の理想を見つめ直させてくれる存在がいなければ、至らなかった結論なんでしょうね。
アーチャーの生前は彼の理想について間違っていると言ってくれる人も、胸のうちを語れる人もいなかったみたいなので…。
(そういう意味でもエミヤさんは可哀想・・。)

アーチャー、いい仕事してくれたな(笑)

#20_93

#20_94

「そうか、彼女の鞘…!」

士郎の傷が勝手に治っていく理由がセイバーの鞘であることに思い立ったアーチャー。

アーチャーは生前、士郎の中にセイバーの鞘があると知ることになった聖杯戦争を経験していたようです。
今では生前の記憶はほぼ摩耗してしまってないアーチャーですが、そんな彼が忘れることができなかったのが、先ほどの切嗣のシーンとこの自分が召喚したセイバーとの出会いのシーン。
エミヤとセイバーの縁もここでしっかり描かれて良かった良かった。

#20_95

「命を救う為に切嗣が埋め込んだ、セイバーとの縁」
「あれは聖遺物、召喚されたものではない。
契約が切れても、その守護は続いている」

#20_97

鶴翼三連かなw

#20_99

「体は…剣でできている」
「おまえには、負けられない!
誰かに負けるのはいい。
でも、自分にだけは負けられない!」

今まで士郎が自分の理想や在り方はひょっとして間違っていたのかな…とアーチャーの心理攻撃を前に心が折れそうになっていましたが、確かな気持ちを持てるに至ったようです。
「イメージするのは常に最強の自分だ」(byセイバールートのアーチャーの投影に対するアドバイス)もこれからはばっちりだぜ!

#20_100

「ようやく入口に至ったか。
だがそれでどうなる。
実力差は歴然だと、骨の髄まで理解できたはずだが?」

アーチャーの目的は士郎を殺す事ではなく、自分と同じような間違いを起こす存在の誕生阻止ですからね。
自分に迷っている士郎を叩きのめしても意味はないからか、ここからがアーチャーの本気の出しどころなのかもしれません。

目指せ!ブラック会社に入社しかねない社畜精神の価値観撲滅。
すみません、疲れてきました。

#20_103

「手も足もまだ動く。
負けていたのは俺の心だ。
おまえを正しいと受け入れていた、俺の心が弱かった」
「おまえの正しさはただ正しいだけのものだ。
そんなもの、俺はいらない。
俺は正義の味方になる!
俺がおまえを否定するように、俺も死力を尽くしておまえという自分を打ち負かす!」

ということで、続く。



国語の時間の「ここの登場人物の気持ちを考えてみよう」ってやつ…もっと真面目にやっておけばよかったってこういうときに思います。


半ば自分が招いたこととは言え、生前に自信の理想を見つめ返す機会を作れなかったアーチャーは心底可哀想だと思いました。
切嗣ですら、第四次聖杯戦争の末期に聖杯ちゃんが理想の矛盾を教えてくれたのに…。

あ、完全に忘れてましたが、ランサーがかっこよかったです。
これで半年越しで、本作未見の妹にランサーのかっこよさをようやく理解してもらえて良かったですw
スタッフさん、ありがとうございました。


来週のサブタイトルは「answer」か…。
あの凛ルートのエンディング後に出てきたエピソードのタイトルですね。

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Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#01 冬の日、運命の夜」
Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#02 開幕の刻」
Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#03 初戦」
Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#04 戦意の在処」
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Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#23 顕現」
Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#24 無限の剣製」
Fate/stay night[UBW]感想・考察 「#25 エピローグ」

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Trackback

2015/05/24 (Sun) 18:34

第20話 Unlimited Blade Works. アーチャーは魔力切れの症状が発生。これでも士郎にはちょうど良いハンデ。 凛の心臓を求める言峰綺礼。凛は俺のものだと止めようとする間桐慎二。ランサーが立ち上がり言峰綺礼を貫く。結局こうなったかと踞るランサー。 役立たずは最後まで役立たずだったなと凛を襲う間桐慎二。お前が望むなら聖杯を分けてやっても良いぞ。さっさと此処から立ち去りなさい。ラ...

ぬる~くまったりと - http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/fatestay-nigh-3.html
2015/05/24 (Sun) 19:27

Fate/stay night [UBW] 第20話『Unlimited Blade Works.』 感想(画像付) アーチャーとの対決で問い直される士郎の正義への願い。 ランサーさんは最後までいい漢でした。 次があれば、相性のいいパートナーと会えればいいね(^^;  

空 と 夏 の 間 ... - http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-3808.html
2015/05/24 (Sun) 22:12

士朗は戦いながらアーチャーの技術をトレースしているのか。さらに鞘入りだからチート回復あるから死ななさそう。 エセ神父はこれで死んじゃうんだっけ?もう復活しない?かなりあ ...

とっくりん - http://tokrin.com/archives/50885741.html
2015/05/25 (Mon) 13:42

アーチャーの選択も後悔も正しい。そう思ってしまうとランサーに告げる凛の面持ちに母性と愛を感じました。 心臓を貫いてなお凛の窮地を救ってくれたランサーとは今回でさよならでした。 彼らしいあり様にこれまで何度も清々しい気持ちを味あわせてもらいましたが、最期の凛との会話は彼女の本音が浮き彫りになり、彼の退場に花を添えるようなシーンでしたね。 そして、凛がアーチャーに対して正しいと思う...

二次元美少女の笑顔を守りたい duple - http://amaebi1988.blog.fc2.com/blog-entry-1081.html
2015/05/25 (Mon) 20:09

評価 ★★★☆ その先は地獄?         

パンがなければイナゴを食べればいいじゃない - http://104bk.blog.fc2.com/blog-entry-4091.html
2015/05/25 (Mon) 22:42

セイバーさんの表情が聖杯問答と被ってた。 ランサーは最期にいい女と出会えましたね。 いや、バゼットさんもいい女だと思いますよ? 以下ネタバレあり。

こう観やがってます - http://seeing04.blog39.fc2.com/blog-entry-5254.html
2015/05/26 (Tue) 07:59

トラッグバックが弾かれるのをブロックするために、日本語をはさみます。「Fate/

藍麦のああなんだかなぁ - http://ai-mugi.blog.eonet.jp/aimugi/2015/05/fatestay-night--5215.html
2015/05/26 (Tue) 13:40

ハイスクールD×D BorN 第8話 この作品らしいバトル、士気を上げるすべも心得てる一誠くん。 デートしてあげると言ってもらえた朱乃さんやる気メーター上がる上がるww 面白くないリアス部長のやる気メーターも急上昇^^; 一誠の新しい大技はパイリンガル!!…「バ」ではありません^^; 作者GJネーミング、よく思いついたなww 激おこ一誠の攻撃に糸目キャラ赤子同然、フルボッコに。 ...

のらりんすけっち - http://norarincasa.blog98.fc2.com/blog-entry-4057.html
2015/05/27 (Wed) 07:08

エセ神父さんはなんか生きてそうな雰囲気あるけど退場なんだろう(何

惑星観測所の記録 - http://plutor.blog83.fc2.com/blog-entry-2164.html
2015/05/30 (Sat) 18:10

激突、士郎VSアーチャー!!まず勝てない。そう思ったらアーチャー魔力切れ。思ったより早かったですね。しかし本人は「ハンデにもならん」と余裕。技量が違う、経験が違う、覚悟が違う。ここで言う覚悟は「相手を殺す」覚悟です。衛宮士郎にそりゃ無理だろうと。 いざ戦いですが…時間ないのになんかゆっくり。基本的にはアーチャー圧倒してるんですが、何故かトドメを刺しません。代わりにお喋りを始めて...

こいさんの放送中アニメの感想 - http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2015/05/fatesn-20.html
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