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Fate/stay night キャラクター考察14 バーサーカー陣営(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/ヘラクレス)

【バーサーカー陣営】

マスターとサーヴァントの絆は全陣営中随一。
全ルートで必ず士郎一行を恐怖の底に突き落とす恐ろしい陣営である…。

(注意)
※ネタバレ全開ですので、Fate/stay nightを最後までご覧になっていない方はご注意ください。
・これを書いた当時はFate/hollow ataraxiaは未プレイだったため、あくまでもstay night本編で明かされている範囲の情報と知識のみで書いていることをご了承ください。
・完全に自己満足と自分のひまつぶしの為の文章なのでかなり適当ですが、それでもよろしければどうぞ…。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

イリヤ1

イリヤ2

・聖杯戦争始まりの御三家であるアインツベルン家の人造人間(ホムンクルス)と人間のハーフの少女。
出身はドイツ。
アインツベルンのマスターとして、アインツベルンが作った聖杯の器として、また前回の聖杯戦争でアインツベルンを裏切った衛宮切嗣及びその息子の士郎に復讐するために来日。
姿形は第二次成長期前あたりの幼い少女だが、実はこの世に生を受けて18年。
(Zeroを信じるならば…。)
士郎よりも一つ年上の18歳である。
無邪気さと残酷さを兼ね備えた少女で、天使と悪魔が同居している。
その性格と境遇、士郎への因縁と一風変わった愛情が入り乱れ、原作では三ルート合計で士郎をゲームオーバーに陥れた回数はトップクラスの恐ろしい子。
その方法はスプラッタ、ホラー…なんでもあり。
良家で育ったため「レディー」としての気品や誇りを持ち、何かと雑で粗野なセイバー、凛、桜を時に馬鹿にすることもある。

本来は、第四のルートであるイリヤルートが想定されていたものの、制作時間の都合上のためかカットされてしまい、中途半端に桜ルートに統合されてしまうという不遇ぶり。
名前の由来は錬金術師パラケルススが提唱した、第一質量・万物の発生源「イリアステル(Yliaster)」なのではないかと言われている。
愛称はイリヤ。
身長133cm、体重34kg、イメージカラーは銀。
天敵は間桐桜。

・第四次聖杯戦争の聖杯の器であったアイリスフィールの卵子と、人間の衛宮切嗣の精子を掛け合わせて生まれたホムンクルスと人間のハーフ。
まだ母の胎内にいるときから呪的処理を施され、全身に令呪が刻まれている。
通常の魔術師を圧倒する魔術回路を持つ、まさに聖杯戦争に勝つ為だけに生まれた存在である。
そのため、マスターとしての能力は歴代のマスター中最高。
英霊としての格が高いヘラクレスをさらに凶化させても御しきれるほどの膨大な魔力を持つ。
しかし、その反動から発育不全、短命となってしまっている。
最強かつ、アインツベルンを裏切らないホムンクルスのマスターと、最強かつ凶化されて自我を持たないサーヴァントなら、もう勝つに違いない!と目論んだアインツベルン当主アハト翁の策略をもとにZeroでの母の願いも空しく、聖杯戦争の渦中に巻き込まれることとなった。

・彼女が生まれてからの八年間は父切嗣と母アイリスフィールの愛情を一身に受けて育つも、第四次聖杯戦争に赴いた彼らがイリヤの元に帰ってくることはなかった。
聖杯に手が届いた末の切嗣の選択は、アインツベルンの悲願を裏切った「聖杯破壊」であったため、その後イリヤを救い出すためにドイツのアインツベルン城に幾度となく侵入を試みた切嗣をアインツベルン当主が拒絶し、イリヤが父と再会することは叶わず…。
以降、衛宮切嗣はアインツベルンを裏切った「裏切り者」である、とアインツベルン当主の「おじい様」に言い聞かされてきたイリヤは、自らの父を憎むよう教育されて育てられた。

しかし、肉親に見捨てられたという気持ちがあるものの、イリヤの中で切嗣は憎むべき父親であると同時にやはり大切な肉親であったようである。
それは切嗣の養子となって続柄上は義理の弟となったが、これまで彼女の代わりに切嗣と家族として過ごしていた士郎に対しても同様である。
士郎に衛宮切嗣を知っているかと聞かれ
「知らない。そんなヤツ、わたし知らない。」
と咄嗟に無表情に答えてしまい、
「わたしが生まれた理由は聖杯戦争に勝つことだけど、わたしの目的は、キリツグとシロウを殺す事なんだから。」
と笑顔で答えるものの、士郎が自分の親のことを話しているときは、自分のことのように喜んでしまう素直さを見せた。

切嗣に恨みをぶつけることでしか自分の父と接することのできない無念さを持っていたからこそ、その相手がとうの昔に亡くなってしまったことを知って静かに涙を流すシーンもある。
「キリツグみたいに勝手に死んだら許さない。
わたしが殺す前にわたしを一人にしたら、絶対に許さないんだから。」
はやはり、家族を失った悲しさをこの十年間引きずっていたから出た言葉。
あんな聖杯のことしか考えていない愛のなさそうな「おじい様」じゃ、やっぱり駄目ですよね…。

・士郎に対しての感情は複雑。
士郎を付け狙っていた理由は、アインツベルンを裏切った「マスター」の息子だからと言うよりは、裏切り者の父切嗣に対する行き場のない恨みを、切嗣の愛情を受けて育ったであろう士郎にぶつけていたのだと思われる。
しかし同時に、士郎を「お兄ちゃん」と呼び、本来はしてはいけないとわかっていながらも、公園や商店街で士郎に会って話をしたがる彼女を見ると、士郎は彼女にとって唯一残された家族でもあり、かけがいのない肉親としての情が芽生えていると推測できる。

士郎をすぐに殺さず、彼を自分のサーヴァント(イリヤにとってサーヴァントとは常に自分と一緒にいてくれる存在)にしたがったり、「人形」として手元に置きたがるのはそのためで、士郎を失い、一人ぼっちになることを何よりも恐れている。
(倫理観のかけらもないイリヤちゃんにより、結果的に死よりも残酷な目に士郎を遭わせるBADエンドが量産されていくのであった…)
特に桜ルートでは、その二つの感情で揺れ動くイリヤの姿を見ることができる。

・普段は士郎を「兄」として慕うものの、年齢的には彼女が上であるため士郎が弱っているときはイリヤが精神的に士郎を助ける「姉」としての側面も見せる。
特に顕著なのはやはり桜ルートの、今まで目指していた多人数のための正義の味方をとるか、桜のためだけの正義の味方になるか悩んでいた士郎の背中を後押しするシーン。
自らは何があっても「シロウの味方」であり、
「好きな子のことを守るのは当たり前でしょ。そんなの、わたしだって知ってるんだから。」
と、誰かの味方、何かの味方をする事の動機をあっさりと士郎に提示。
彼が桜のためだけに動くことを決定づけさせた。
桜ルートは、切嗣の子であるイリヤと士郎は父とは全く違う道を取るんですよね…。
何かいろいろ考えちゃいますね。

・桜ルートでイリヤが士郎に知られたくないことの一つが、自分がアインツベルンの聖杯の器であることであった。
ちなみに彼女は「今までの聖杯が魂のない"無機物"だった」と発言していますが、Zeroで矛盾した台詞となってしまいました…。
アイリさん…。

もう一つは大聖杯の存在であり、臓硯が本来とは全く違う門を開けてしまい、もう手出しできず災厄が起こるしかない絶望的な状況であるということだったと思われる。
「シロウが間に合うなら、一緒に、どこか遠くに逃げてもいいけど。」
の台詞から、自身に課せられた責務と自身に生まれた欲求のどちらを選ぶべきか迷っていたのではないだろうか。

・アインツベルンを裏切らない(ここ重要)最強マスターと最強サーヴァントなら今度こそ勝てるんじゃないかと目論んだアインツベルン当主により、今回のマスター中で一番初めにサーヴァントを召喚。
しかし、バーサーカーというステータスを強化できる代わりに膨大な魔力を要するサーヴァントタイプを選択した上に、英霊として格の高いヘラクレスを召喚したため、その代償はイリヤの体を蝕んでいる。
イリヤの全身に刻まれた令呪はバーサーカーを制御するだけのものであり、魔術回路としては役に立たないので、間違いなく彼女の命を削り、召喚当初はバーサーカーがわずかに動くだけで悲鳴をあげるほどだった。

いかに彼女が特別な存在であっても、自身の魔力だけでバーサーカーを二か月間留めることは命を奪われるに等しいということを理解していても、イリヤに休息を与えないアインツベルンは、訓練と称してイリヤに虐待とも言える試練を与え続けた。
冬の森の餓えた獣の群れに彼女を置き去りにする、悪霊付きの亡骸と対峙させる、アインツベルンのホムンクルスの失敗作が打ち捨てられる廃棄場に投げ込む等々、訓練とも呼べぬ過酷な試練の連続だったが、イリヤはバーサーカーを使役することに苦悶の絶叫を上げながらも悉く生還。
その過程は、いつしかイリヤにとってもバーサーカーにとっても特別なものになっていき、信頼の情を育むきっかけとなった。

・それ故イリヤのバーサーカーに対する想いは、当初は友好的なものではなかった。
イリヤはその幼さとは裏腹に弱音を吐くことを嫌っており、口から出るものは全て罵倒。
嘆くのなら、その原因である誰かを嫌った方が強くなれるという本能的な思考を持っている。
過酷な試練で自分の体を蝕まれるイリヤだが、そのはけ口は全てバーサーカーに向き、バーサーカーを醜いと蔑みその存在を呪った。
そうすることで、彼女は必死に自身の弱さに蓋をし、自分は一人でも生きていけるから頼りになる協力者も親愛なる友人もいらない、と胸を張っていたのである。
自分を誤魔化すための、精一杯の虚勢だった模様。
やっぱりイリヤちゃん、寂しかったんですね…。

凶化させられ理性を奪われてはいるが、そんなイリヤの心中をバーサーカーは気づいており、サーヴァントを物言わぬ「狂戦士」として扱うことがイリヤの精一杯の抵抗だと悟っていたようである。
狭く冷たい城の中で彼女が話しかけるのは、自分だけだったということに気づいたバーサーカーは、一身にイリヤの想いを受け止めることを決意。
事あるごとにバーサーカーを憎み、怒りのはけ口にしていたイリヤも、やがて制御に慣れて聖杯出現の予兆が現れた頃には苦痛も徐々に消え、代わりに共に苦難を乗り越えたバーサーカーへの絶対的な信頼と愛情が芽生えていった。

いつしか、イリヤにとってサーヴァントはいつも一緒に居てくれるもので、自分だけのかけがいのない存在となった。
「サーヴァントはいつも側にいてくれて、イリヤを守ってくれる人」とのおじい様から聞いた言葉を素直にそのまま信じるイリヤなのであった。
アハト翁にしては珍しくまともなことを教えてくれましたね…。

「わたしは安心だよ。どんなヤツだって、バーサーカーさえいれば負けないもの」
「ずっとそこにいてね、バーサーカー」
などの台詞は「他のサーヴァントとなんて絶対組まない、サーヴァントはずっとバーサーカーだけなんだから」というイリヤの気持ちの表れ。
バーサーカー、良かったね!
イリヤにとってのバーサーカーの印象は
「いつだって自分を守ってくれて、怖かったけど本当に優しかった。
おっきな体のお父さんみたいで、本当は一度ぐらい抱き上げてほしかった」
とのことである。
死ぬ間際でも、バーサーカーが側にいるなら怖くないと安心する凛ルートのシーンは胸に来るものがある。

・生を受けてからドイツの雪深いアインツベルン城からほとんど出たことがなく、世間知らず。
人と話したことはほとんどないとのことで、雑談も何を話していいかわからないと困る場面がある。
また、善悪の観念がなく平気で残酷な行為をしてしまうが、それ故に脅しや駆け引きなど知らないので、イリヤが口にしたことは全て真実。
夜のイリヤと昼のイリヤのギャップは士郎を混乱させ、翻弄することとなった。
イリヤを裏切るような選択をすると瞬殺されるか悲しまれるので、結構後味が悪い…。

対人関係の基準も単純。
公園でお話ししてくれたり、家に招いてくれたりする士郎の行為に素直に感動し、敵だったセイバーに対しても「セイバーがわたしのこと好きなら、わたしも好きよ。」とのことなので、イリヤに好かれたいならひたすらイリヤちゃんを愛しましょう

・イリヤも凛と同じく自分に絶対的な自信を持っているため、思い通りにならないとご機嫌斜めに。
どこの者ともしれないアーチャーに、バーサーカーを六回も倒されてプライドをズタズタにされたり、本来あり得ないはずの第八番目のサーヴァントであるギルガメッシュの存在を認められないと本人の前で言ってしまったり、私のものにならないのなら士郎はいらないもの、とヤンデレ発言をしたりするのは、たぶんそのため…。

・ドイツからは二人のホムンクルスのメイドを同行させている。
堅物で口うるさいお目付け役のセラを煙たがり、しょっちゅう彼女を出し抜いて一人で街に遊びに行くイリヤ。
セラの心中お察しします。
リーゼリットは「リズ」と愛称で呼んでおり、こっちはお話相手。
(また、いざというときはイリヤに天のドレスを着せる役割も持っていた。)

メイドがいるため、家事はほとんどしたことがないが、桜ルートでは士郎のために黒焦げトーストと半熟目玉焼きとトマトの朝食を一生懸命作る場面がある。
殺伐とした桜ルートでは大変ハートフルな場面

・聖杯は「自分のもの」なので、聖杯戦争はただ勝つためだけに参加。
そのため、聖杯で何をするかなどは特に考えていないらしい。
おそらくイリヤにとっては結果はどうあれ、切嗣に会うことが個人的な一番の目的だったのではないだろうか。

また、彼女の考えは多分にアインツベルン当主の「おじい様」に影響されており、サーヴァントの望みは「現世に蘇って第二の世を得ること」だと考えている。
実際はサーヴァントたち、第二の世に対しては無関心な人多いんですよね…。
そんなのZeroのイスカンダルと受肉後のギルガメッシュくらいじゃ…。

また、日本の間違った知識も植え付けられていたりする
「ニホンジンは、死ぬ時に正座して首を刎ねてもらうクビカリゾクなんだって。」はその最たるもの。
アハト翁が切嗣が憎くて変な価値観を植え付けたのか、彼自身が勘違いしているのかは不明…。

・魔術回路を人間にしたホムンクルスであり、サーヴァントが残り一人になったとき、聖杯を降ろす器(依り代)となることがイリヤの大事な役割とされている。
イリヤの本来の機能は聖杯の器としてのものであり、脱落したサーヴァントの魂を回収し、最終段階では「天のドレス」を纏って第三魔法「天の杯(ヘブンズフィール)」に至ることが目的であるが、人の身に英霊という強大な魂を留めておくことは容易ではなく、通常であれば四人が限界とのこと。
それ以上の魂を宿すと、人しての機能が欠落していってしまうため、セラやリーゼリットが付き従っているのは、その時のためのバックアップでもあるらしい。

桜ルートでは桜が大半のサーヴァントの魂を回収してしまったため、イリヤは聖杯戦争末期まで人としての自我を保つことができた。
そして、この聖杯の器という役割のせいで、作中の彼女は散々悲惨な目に遭わされてしまうのである。
セイバールートでは綺礼に攫われ、凛ルートではイリヤの心臓のみを狙うギルに殺害され、桜ルートでは黒桜に狙われ連れ去られる。
特に凛ルート終盤のアインツベルン城での悲劇は、ギルガメッシュの攻撃により、視力を失ってもバーサーカーを求める彼女の心臓をギルが生きたまま引きずり出すという、作中屈指の残虐バイオレンスシーンである。
バーサーカーとの絆を見せられた後でのこの展開なので、イリヤファンならずとも下手するとトラウマになりかねないシーン
ギルのバカー!

・イリヤがエンディング後も生存できるのはセイバールートのみ。
セイバールートではその後、大河の家に居候することになり、毎日朝夕に大河と衛宮邸に襲撃に来る。
桜とは意外と仲が良く、きびきびしたイリヤとのんびりした桜は、騒がしいながらも凸凹コンビ。
慎二が行方不明扱いになり、笑わなくなっていた桜はイリヤのおかげで元気を取り戻しつつあるということらしい。
大河の祖父からも気に入られており、イリヤにやっと念願の家族ができました!
良かったね。

凛ルートは言わずもがな…な悲惨な死を遂げるが、桜ルートのTrueエンドでは生きたいと願う士郎を生かすために自ら大聖杯を閉じ、自らの体を使って士郎に第三魔法を使用して魂を蘇生させて消滅した。
あのイリヤが大事な「弟」のために自分を犠牲にしたというイリヤ屈指の名場面…。

・歩く魔術回路としての機能を備え付けられたような存在であるイリヤは「願望機」たる聖杯であるため、魔術は理論をすっ飛ばして「結果」のみを現出できるらしい。
それがイリヤの魔力で叶うことならば、イリヤ自身はそのために必要な魔術理論を知らなくとも魔術を行使できるそうである。
ufotable制作のアニメ(UBW)では、Zeroで母親のアイリスフィールが言峰綺礼に対して針金細工で造った使い魔を放った魔術を彷彿とさせる、髪の毛を媒介とした鳥型の使い魔を使役。
オートで追尾する自律型で、小型ながら魔力の生成すら可能な代物。
凛曰く「ミニ魔術師」。
また、剣状に形態を変化させ、攻撃力を強化することもできるようである。
アニメオリジナルの凛対イリヤ戦はファンを感動させた。たぶん…。

・アインツベルンのホムンクルスの基であり、聖杯の礎となった当主、ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンの後継機であるため、イリヤの中には彼女の記憶が息づいている。
桜ルート終盤において、己の執念の塊となった臓硯を前に
「あきれたわ。そこまで見失ってしまったの、マキリ。
思い出しなさい。
わたしたちの悲願、奇跡にいたろうとする切望はどこからきたものなのか。
わたしたちは何の為に、人の身である事に拘り、人の身であるままに、人あらざる地点に到達しようとしていたのかを。」
とお説教。
しぶとい臓硯さんを納得させて成仏させた
またZeroではアイリスフィールが消滅しても、その心はイリヤの中で生き続けているとの描写もある。

・桜は同じ聖杯の器としての役割を押し付けられた存在のためか、桜のことはよく理解しており、自分も桜ももう一人の自分を持っていて、それは士郎が知っている自分たちではないと説明する。
ちなみに桜はどちらかというと好きな部類ではあるが、士郎には桜は「似合わない」とのことで認めたくはないらしい。
桜が汚染された聖杯の器という面のため…?

そのため、イリヤちゃんの桜に対する言動はさながら姑か小姑のよう…。
衛宮邸でイリヤの部屋はどこがいいと聞かれ
「別にどこでもいいけど、そこの女の近くはイヤよ。」
士郎と朝ごはんを一緒に作ろうとはしゃいでいたが、桜を入れた三人で作ると聞いて
「止めた。サクラがいるなら行かない。シロウ、一人で行って。」
桜の夕食を食べて
「あら。わりと上品な味付けをするのね、サクラ。これなら食べてあげてもいいわ。」
士郎に家に来いと言われるが
「いいけど、行かない。シロウのとこにはあの女がいるもの。」
結構ひどいね、イリヤちゃん…。
イリヤが姑になったら、嫁は苦労することでしょう…。
あ、桜が士郎の嫁になったら、イリヤは戸籍上では小姑なのか…。

・アーチャーが士郎だった際も、イリヤとは親しかったようである。
アーチャーが桜ルートで今まで全く接点がなかったように見えるイリヤを「イリヤ」と愛称で呼んだのはおそらくそのためであり、士郎がアーチャーの腕を得てからはアーチャーの記憶として、今まで士郎が知り得なかった、イリヤが短命で運動には向いていないことや自分よりも年上であることなどの彼女に関する情報がすんなりと入ってきた。

さらに、ギルガメッシュがそうしたように、バーサーカー戦ではイリヤを狙うことが必勝法であったにもかかわらず、セイバールートや凛ルートでアーチャーがイリヤには一切傷をつけようとしなかったこと、桜ルートでイリヤにすまなさそうな顔をしたり、「イリヤの手を取ったからには、最後まで守り通せ。」と士郎に声をかけるシーンもあり、生前彼が何かからイリヤを守りきれなかった後悔があることが窺える。

桜ルートでは、アーチャーと士郎の関係をイリヤも理解したようで、アーチャーと士郎を想ってイリヤが視線を逸らして、なんとなく悲しそうに視線を泳がせるシーンがある。
また、アーチャーの投影魔術が、"心のカタチを具現化するモノ"であることも知っていた。
「だってシロウとアーチャーの関係を知っているのは、この世でわたしだけなんだから。」
と語るのは、イリヤがホムンクルスであるから故なのかもしれない。
ひょっとして、アーチャーが士郎だったときの「イリヤ」の記憶もあるのかも…。

・桜ルートでは、アーチャーが消えてからイリヤは自分と士郎が一緒に生きていくことは不可能であることを悟る。
「どっちかがどっちかを犠牲にすれば、少しは生きられるかもしれない。
けど二人いっしょは無理だと思う。
この戦いが終わった時、わたしが生きてるってコトは、シロウはもういないってコトだもの。」
と予言。

士郎と凛がこの戦いを終わらせるためにとった戦法は、士郎が宝石剣の投影をするということである。
この遠坂の遺産である宝石剣を複製することは、アーチャーの腕の力を使わなくてはならなくなり、アーチャーの腕を乱用すれば、士郎は記憶の欠損などでは済まされず「シロウはもうシロウじゃいられなくなる」と気づいたためである。
士郎がアーチャーの腕を使い、そのまま放置すれば「士郎」は消滅する。
その士郎をイリヤが助ければイリヤが犠牲になる。
「シロウだって判ってるでしょ?ぜんぶを選ぶことはできない、助けられるのは一人だけなんだって。」
は士郎を生かして消滅したアーチャーを見て確信したことだった。

・好きな物は雪とシロウのエプロン姿。
嫌いなものは寒い所と猫。
鳥が好きで猫が嫌い。雪が好きで寒いのは嫌い。
ついでに言うと、士郎が父親のように自分達を見守るように眺めているのは嫌い。
食べ物に関して言えば、辛い物は苦手でサンドイッチのマスタードは苦手。
好き嫌いが一番はっきりしているのはたぶんイリヤなんじゃないでしょうか。
あ、ギルといい勝負か…。

イリヤちゃん…。
Zeroのアニメの切嗣との胡桃探しが可愛すぎて悶えました。
あの無邪気な子が、まさかこんなにいろんな意味で怖い子に育つとは…(笑)
イリヤはアインツベルンのホムンクルスであることの義務感と、家族を求める幼い女の子であることの板挟みになっているようなシーンが多くて、なかなか切ないですね。

あと初めてギルが悪の権化に見えてしかたなかったです、凛ルートは。
あれ、アニメの時臣刺殺シーンで時臣の頭をさりげなく蹴ってたり、凛ルートでの慎二に対して容赦ないシーンはさらっと流せてたのに…これもイリヤちゃんへの愛ゆえか…。





バーサーカー(ヘラクレス)

バーサーカー

・イリヤスフィールによって全サーヴァント中、最も早い時期(二ヶ月前)に召喚されたサーヴァント。
触媒は彼を奉る神殿の支柱となっていた斧剣だったようで、第四次に続くアインツベルン当主直々のコーディネートで、最強の英霊として選定された。
第四次聖杯戦争の失敗で手駒に余計な意思を持たせたくないという当主の考えのもと、狂戦士として現界し、基本能力を問わずただ狂うことで破壊のみに特化したサーヴァント。いや、第四次はサーヴァントのセイバーのせいじゃなくて、完全に切嗣の独断ですが…。
当主にとっては、切嗣もただの「手駒」だったんだな…。


身長253cm、体重311kgの大巨漢であり、三ルートともシナリオ冒頭から、圧倒的な力を見せつけてくれるので、もはや士郎たちとプレイヤーのトラウマになりかねない存在である。
狂化され、完全に理性を失っているように見せかけて、ちゃんと二ヶ月間でマスターのイリヤとの絆を築いたので、Zeroの雁夜おじさんとランスロットのような暴走による内部崩壊なんて失態は犯しません
あ、いや雁夜さんとランスロットさんを批判している訳では毛頭ないです…。

ギリシア神話の半神半人の大英雄だが、彫刻や絵画などのイメージのせいか半裸…。
ギリシア神話の神の彫刻って半裸どころか全裸ばっかりだから、まだましな方か…。
身長、体重は前述の通り、イメージカラーは鉛色。
天敵はギルガメッシュ。

・今回のバーサーカーはただでさえ優れた英霊な上に、"狂化"によるステータスアップの為、手のつけられない怪物と化している。
通常のマスターなら、令呪そのものをキャンセルされかねないバーサーカーだが、聖杯たるイリヤの令呪も特別なので制御を可能にしているようである。

戦闘面では巨漢ではあるが、敏捷性にも優れているというチートぶりを見せる。
さらに宝具のおかげもあって、並のサーヴァントではまず彼を倒すことができない…。
アニメのアーチャー曰く、他の六騎を彼だけで相手にできるほど。

・真名はギリシア神話一の大英雄ヘラクレス(Hercules)。
ギリシア神話最大最強の存在とされ、腕力だけで山脈や大陸を破壊したり、銀河が散りばめられた天空を持ち上げたりするなど、神々にも引けを取らぬ宇宙規模の怪力を誇るとのことで、もはや何でもあり
本作のライダーであるメドゥーサを討伐したペルセウスの子孫で、父はギリシア神話の主神である全知全能の神ゼウス。

西洋ではもちろん日本でもその知名度は絶大。
セイバーをして、自分とは比べものにならないほど英霊として格が高いと言わしめた。
その自信からか、イリヤは自らバーサーカーの真名を士郎たちに暴露するほどある。
強い上に知名度もあるので、開催地での知名度恩恵をも受けることができるという無敵ぶり。

・このヘラクレスさん、神話では幼少の頃から少々性格面に問題があり、些細な事で竪琴の師をなぐり殺してしまう事件を引き起こす。
そのため、以後はその気性を穏やかにするため、成人するまで羊飼いとして過ごしたという逸話を持っている。

父ゼウスの妻であるヘラは、人間の娘との間にできた彼を憎んでおり、ことあるごとに彼に嫌がらせをしてくるが、この嫌がらせが彼をバーサーカーにさせた所以である"狂気"の逸話と宝具である「ゴッド・ハンド(十二の試練)」の逸話を作ってしまうのである。
ヘラってメディアの人生も狂わせてるんだよな…。本当に神話の神はろくなことしてくれません…。

その最たるものがヘラクレスに狂気を送って発狂させ、彼の子を彼自身に殺させてしまうエピソード。
悲しみにくれたヘラクレスの妻メガラは自殺。
その後、我に返ったヘラクレスは自らの罪に苦しみ、アポロン神託を受けて本来自分に与えられるべき王の座を奪った男エウリュステウスの奴隷として罪を贖う。
エウリュステウスはもとから英雄ヘラクレスに嫉妬しており、いくつもの難題を彼に与え、これをこなすまでは奴隷とすると公言。
人間の力では一つたりとも達成できないであろう多くの難行がヘラクレスの十二の試練であり、これをクリしたことが彼を有名たらしめる理由となったのである。

ちなみにこの試練、神話によると大半が魔物退治なのですが、中には三十年間一度も掃除されてなかった牛小屋を一日で掃除するというアレなものもあり、二つの川の流れを強引に変えて小屋に引き込んで三十年分の汚物をいっぺんに洗い流したという無理やり作戦を実行したりしています。
しかし、おかげで川の流れは狂ってしまい、たびたび洪水を引き起こすようになったという超ハタ迷惑なことをやらかしています。
ヘラクレスはいつも豪快でつっこみ必至な逸話ばかり…そして勢いで人を殺してしまうので、ちょっと危ない人です。

・作中で登場する宝具「ゴッド・ハンド(十二の試練)」は神の祝福(呪い)によって得た不死性を持つバーサーカーの身体である。
自身の肉体を屈強な鎧と化し、ランクB以下の攻撃を全て無効化する。
さらに既知のダメージに対して耐性を持たせるため、一度殺した攻撃で再び殺されることはなくなる
アーチャーは六回別々の方法でバーサーカーを倒したということらしい。多才ですね…。

ただし、余りに大きいダメージを受けると一撃で複数の命を失ってしまうことがあり、作中では士郎が投影した「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」を受けて七つ分の命を一度に失っている。
しかし、死亡しても自動的に蘇生がかかるのでストックは十一回する。
十二回倒さなければバーサーカーは消滅しない上に、マスターの魔力供給によってストックは回復可能
イリヤ以外の並の魔術師であれば一生涯かけてやっと一個回復させることができるかどうからしいが、イリヤにかかれば三日に一回回復(by ufo版アニメ。ただし、原作では三日で全快とか言ってますが…。)。
バーサーカーを倒すには、短期決戦でそれぞれ別の方法を用いるか、もしくは超強力な力で一気に十二回分倒さなければならないらしい。

・神話において幾度となく発狂するヘラクレスなので、作者曰く「バーサーカーというクラスはなじみやすいもの」。
しかし、心技体全てに優れ、あらゆる武具を使いこなすヘラクレスなら、セイバーのクラスどころか、キャスターを除く六つのクラスに該当する資質を持つらしい。
また、身体が大きいだけでなく敏捷性も抜群で、セイバールートの初戦ではバーサーカーはセイバーの速さを上回っていた。
一方、本来なら防御面も戦士としての経験と技術のおかげで、一度視認した攻撃を見切ることが可能であり「十二の試練」を更にフォローしていたのだが、クラスの特質から理性を奪われているため、宝具の特性のみに頼らざるを得ない状態となってしまったらしい。
神話のヘラクレスは戦車の扱い、レスリングなどの格闘技、弓術などの武器の扱いを習っており、剛勇無双。
その象徴は弓矢、棍棒、獅子の毛皮とのことで、彼が一番能力を発揮できるのはアーチャークラス。
そのため、所持する中でも最高の宝具は十二の難行で手に入れた「ナインライブス(射殺す百頭)」という弓矢である。
しかし、凶化しているので、残念なことに作中では出番なし…。
他にも「ヒュドラの毒矢」や、「名剣マルミアドワーズ」など複数宝具があるらしいが、全て凶化しているので使用できず、お蔵入り。
ヘラクレスってバーサーカーにしない方が強かったんじゃ…

・感情が封印されているため自ら行動することはないが、どれほど令呪の縛りが強力でも強大な意思のためか、その芯にある理性は失われていない。
桜ルートで黒化した後に最後の最後で斧剣を止めたのも、英雄時代から"狂化"に苦しんできた彼の心の強さ故らしい。

セイバールートでは士郎に倒されるが、士郎が投影した武器の「カリバーン(勝利すべき黄金の剣)」が士郎自身の剣ではなく、"幻想の産物"だと見抜くことができていた。
また、同じくセイバールートのアーチャー戦では、自身に理性があれば互いに存分に剣技を競いあい、より素晴らしい闘いになっただろうに、と惜しむシーンもあり、武人としての矜持は消え去っていない。
自らの滅びの言葉にも感情を乗せず、最期まで自らの役割に殉じた。

・その出自から、スキル「神性」はstay night中最高クラス。
しかし、そのスキルの高さが仇となり、凛ルートにおいてはギルガメッシュの「天の鎖」の餌食となってしまう。
この「天の鎖」の効力は”神を律する”ものであるため、神性のない者にとってはただの頑丈な鎖だが、神に近い存在の者にとっては、令呪を使っても逃れることの難しい戒めとなってしまうので、まさにバーサーカーにとっては命取りとなってしまった。
「天の鎖」に捕らわれ、「ゲートオブバビロン(王の財宝)」によるフルボッコでお亡くなりに…。

・理性を奪われているがイリヤとの絆を築いており、マスターとサーヴァントの信頼度は全陣営中随一
どんなときでもイリヤ最優先のサーヴァントの鑑である。
しかし、言葉を話せない弊害もあり、セイバールートにて、バーサーカーの傷が癒える前にセイバー一行を倒しに行こうと逸るイリヤの判断に危機を感じて無言の抗議をするものの、聞いてもらえなかったりもする。

凛ルートのアインツベルン城でのギルガメッシュとの戦闘は、イリヤを庇うことに集中しなければならず、その隙を突かれてしまい敗北せざるを得なくなった。
狂化したヘラクレスはギルガメッシュと非常に相性が悪く、二十回も倒されてしまうという結果に…。
この戦いでは、とっくに現界できる体ではなくなっていたにもかかわらず、この二ヶ月間自分を罵倒しながらも、自分をただ一つの頼りと信じ切っていた孤独な少女イリヤに応えるために、絶望的な戦いだとわかっていながら、強い確かな意志により戦いを続けた。
背後でおびえる少女を宝具の雨から守るために盾となって前進するしかなく、自分しか頼るものがいないイリヤを残して消えることはできないと、自身を消そうとするあらゆる力を、ただ意志だけで押しのけたのである。

この気持ちは桜ルートで黒化してしまってからも変わらず、目は見えず、正気を失い、二度の死を迎え全身を腐敗させながら、それでもイリヤを守ろうとして戦った。
バーサーカーさん、実は最高にかっこいいナイスガイなのである。

・桜ルートではセイバーオルタに敗れてしまい、桜の操る泥に飲み込まれ黒桜に使役される。
姿は全身が赤く変色し、黒い影のようなものが太い血管のように全身を覆った姿になり、完全にタタリ神状態。
士郎の「是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレイドワークス)」によって命を残り一つに削られてなお、士郎を殺す直前まで追い詰めた。

しかし、前述の通りイリヤを守ろうとする意志だけは消え去っていなかったために、再生した眼でイリヤを見つけてしまったことで隙を突かれて消滅。
全ルートとも、イリヤを守ろうとして消滅。
大事なことなので二回目ですが、バーサーカーはサーヴァントの鑑です。

個人的にヘラクレスを知ったのがディズニー(笑)なので、もう最初はイメージが全然違って戸惑いました。
(まあ、それを言ったら、アーサー王もFate/EXTRAのロビンフッドも同じで、イメージがネズミ仕様で凝り固まっていると、逸話を調べたときにギャップがすごくて驚くのですが…ディズニーは時に罪作り…。)

バーサーカークラスって言葉が話せないで暴れまわるせいか、シリーズ通してどのバーサーカーも愛着湧きにくいんですけど、ヘラクレスさんは良い意味で別格な感じでしたね…。
凶化していない彼もちょっと見てみたいところ。


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