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Fate/hollow ataraxiaネタバレ満載感想1 ~総括・バゼット/アヴェンジャー/カレン/ランサー/士郎編~

このゲームを初クリアしてからちょっと間が空きましたが、せっかくクリアしたので書いておこうかなと思います。
いつもせっかく何十時間もかけてゲームやったのに、数年後には大事なところをほとんど忘れているなんて残念なことが多いので、自分用の備忘録もかねて。
主にスクエニのRPG、あなたたちのことだ…。

(注意)
Fate/hollow ataraxia及びstay nightのネタバレ満載です。
未クリアの方はご注意ください。

Fate/hollow ataraxia

ふー、このゲーム割とシナリオが難解でしたね。
ちょっと私の理解力が足りなくて一周しただけでは、結局あれはどういうことだったの?という部分が多く、大事なところだけ二週してみました。
それでも、物語上で明確に説明されない部分も多々あるので、面白いと同時にもやもやしていたりもします。
ところどころ腑に落ちない点もありますが、ファンディスクということを考えれば、全体的には十分及第点なのではないかと思います。
なんて偉そうななこと言えませんが…。


考察してみようかとも思いましたが、ネット上にたくさん優れた考察ページがあると思うので、今回は完全に感想に徹しようかと思います。



とりあえず、Fate/stay nightに引き続き、登場キャラクターがまっすぐで恐ろしく善人が多くて眩しすぎます(笑)
アンリマユが士郎の人格を聖人君子すぎて「化け物」とか言ってますが、もうその通りで…。
前作から士郎やアーチャー、セイバーあたりの滅私奉公ぶりに圧倒されたというか、ちょっと痛々しくて見ていて辛いなと思っていたのですが、士郎の殻をかぶってやっと得られた束の間の自分の幸せよりも、結局はバゼットのために動くアンリマユさんも、全ての犠牲を「労働」で片づけ「他人の痛みは自分の痛み」なカレンさんもご多分に漏れず。

このシリーズ、厨二病全開な台詞と展開が多いわけですが、個人的にはなんかプレイしてると自分のダメダメさ加減を省みずにはいられなくて、ちょっと情けなくなります、
そしてもっとなんとかしなくては…と一度は思ってしまいます。
これこそがアーチャーが言ってた「綺麗だったから憧れる」ってやつかもしれません。
アンリマユが士郎の行動を理解できないと言いつつ、憧れた気持ちはちょっとわかります。


あとはあれですね、アンリマユの村の人達が本当におぞましかったです。
自分達を綺麗なものと思い込んで正当化するためだけに、誰かに悪者になってもらって全ての罪を被ってもらう…たとえその生贄が自分の知っている人であろうと、家族であろうと、自分の身を守る為には誰かに犠牲になってもらう。
例が適切かはわかりませんが、第二次世界大戦中のドイツのユダヤ人に向けた政策ってまさにこれなんじゃないかと思います。

「アンリマユ」の生前については凄惨な描写が目立つので余計気持ち悪いと思ってしまうですが、おそらく昔から世界中でこういう「生贄」はいっぱいいたんでしょうね…。
stay nightでギルガメッシュが「誰も傷つかず幸福を保つ世界などない。人間とは犠牲がなくては生を謳歌できぬ獣の名だ」と言っていますが、うん…。
その通りなんでしょう…。


また、Fate/stay nightが衛宮切嗣に連なる人達による「他人のために自分の理想を貫く」物語だったのに対して、Fate/hollow ataraxiaは言峰綺礼に連なるというか関係する人たちが「もがいてもがいて自分を肯定する」、「他人のためではなく、個人の欲望を賛美する(自分のために生きる)」ことを推奨した物語だったんじゃないかなという印象もあります。

なんというか、前作が「正義の味方」を追い続けた切嗣の理想を引き継いだ士郎、アーチャーが中心の物語だったのに対して、今回は「理想に一時は魅かれながらも結局は苦しんでもがいたことにより、現実を顧みて自分を肯定した」言峰綺礼の後を、彼に惹かれたバゼット、言峰がその誕生を願って止まなかったアンリマユが追った話に見えなくもないかなと思います。
バゼットさんは言わずもがな。
アンリマユは、士郎の理想に惹かれたものの、人々が望んだ魔となったときに「個人の欲望を賛美し、善悪の観念はなく本人が良いと思う事をしろと肯定する」存在であり、バゼットにも理想より自分のことを考えろと説得しています。
カレンさんは…暗黒面の方の嗜好がまんま綺礼さんか…。

衛宮切嗣と言峰綺礼はやはり他人に与えた影響が絶大だったこともあり、Fate本編シリーズとZeroで重要な二大キャラクターだったんじゃないでしょうか。


上手いなーと思ったのがゲームのシステムとキャラクターの気持ち、プレイヤーの気持ちが連動していること。
昼の退屈だけど平和で幸福な世界はアンリマユがかつて理不尽に奪われた世界で、彼が望んでいた日々であり、一方夜の聖杯戦争はバゼットが綺礼によって奪われてしまい、執着していた世界。
アンリマユが何かの弾みで、日々を回すことを楽しいと感じてしまい、「未完成(穴だらけ)なら決して滅びないというのに、もっと新しい日常を見たいと、自ら穴を埋めている」と作中にありますが、まさにこれはゲームをプレイしている大方のプレイヤーの感情と一致するのではないかと思います。

そして、あまりのイベントの多さにプレイヤーもお腹いっぱいになり始めると、アンリマユが次第にこの世界を終わらせたいと願い始め、未知の出来事(新規イベント)が減っていきアヴェンジャーのパズルのピースも埋まっていく。
バゼットがこの永遠に続く四日間を終わらせたくないと思い始めると、それはもうシナリオの終盤であり、おそらくプレイヤーもエンディングは気になるけど、終わらせたくないと思い始めるんじゃないかと思います。

ファンディスクとしてのオールキャラクター総出の日常系イベントも、Fateの醍醐味でもある殺伐としたシリアス感もどっちも出すことが本作では求められていたことなのではないかと思うので、それをシナリオとゲームシナリオに上手い具合に取り込めていたのではないかなと思います。

まあ、昼のドタバタシナリオ暗転後の夜に間髪いれず突如として殺されたり、割と唐突で違和感もあるというか、気持ちの切り替えが必要ではありますが…。
そしてどれとは言いませんが、たまにある長すぎるイベント、正直途中で飽きてしまったのが複数ありますが…。



以下、考察になりきれてないキャラクター別感想。
新キャラクターについては自分用備忘録として概要も多いですが、後のキャラクターはstay nightの方で散々やったので、ほぼ感想一辺倒です。
キャラクターごとに文章量に差があるのは、書きたいことだけ書いたからという気分のせいです。
最初は書きたいキャラクターだけを書こうとも思ったら、あまりにも偏ってしまったので、とりあえず主要キャラクターを…で結局15人を超えてしまいました…。


【バゼット・フラガ・マクレミッツ】

バゼット・フラガ・マクレミッツ

年齢23歳。アイルランドの田舎の村出身。
バゼットさん、難儀な人ですよね。
でもこの人の心理には一番共感できたかもしれません。
…凡人なもので。
その人生経験からか、作中で片っ端から出会った男に惚れこんでいくバゼットさんが、いつか悪い男に引っかからないか心配です(笑)
ヨーロッパ人によると、アイルランドと言ったら、赤毛ってくらいあっちの国は赤毛が多いらしく、奇しくもバゼットさんもランサー曰く「赤毛」ですが、キャラクターデザイン当初はバゼットの髪はランサーに合わせて水色だったらしい。
身長172cm、体重58kg。

・性格と経歴
クールで現実主義な鉄面皮を被っており戦闘技術と魔術師としての力は一級品だが、本来は自分に自信がなくて相手にどう思われているか気になって仕方がない本人曰く「凡人」。
彼女のことを一発で見抜いたアンリさんはバゼットを「隙のない凛としたオトナの女。でも中身は自分に自信を持てない臆病者で、それを偽装する為に厳しく肉体と精神を鍛えてきた」と評している。
生まれた時から、ずっと世界を悲観しており、希望を持てないなら、いっそ希望を持たない事で毎日をやり過ごすそうと、彼女の父曰く作業のように一日を過ごしてきた。

実家は神代にまで遡るルーン魔術の大家であり、伝承保菌者(ゴッズ・ホルダー)の二つ名は、バゼットの家系が伝える古い血を生かした魔術特性であり、バゼットの在り方を決定づけている。
自分に負い目があり、このまま田舎で朽ち果てるのが怖くて、両親の反対を押し切って魔術協会と連絡をとり、協会に潜り込んだ。
しかし、権力闘争の激しい協会にとって名門家系の者が今更入ってきても迷惑なだけであり、待っていたのは形式上だけの歓迎だけでバゼットの居場所はなかったものの、認められたい一身で頑張りすぎた結果、魔術師たちに煙たがられてしまう。

厄介払いとして、封印指定の実行者という禁を犯した魔術師を"保護"の名の下に拘束・拿捕し、一生涯幽閉することを目的とした誰もやりたがらない部署に回されることに。
それでも、自分の唯一の特技である実践における魔術の運用を存分に発揮できる、血生臭い清掃を率先して引き受けた。
特に見返りを求めていたわけではないという事だが、公平無私な訳ではなく、バゼットさんの原動力はひとえに他人に評価してもらいたい、認めてもらいたいという他者からの承認欲求

なので、監督役となった綺礼から直々に、一つしかない魔術協会枠のマスターに推薦してもらえたことは何物にも勝る彼女の喜びだったんだと思います。
それなのに、綺礼さんときたら…。
瀕死の彼女はアヴェンジャーとの契約後、意識を失うが、洋館を訪れたカレンに治療され仮死状態のまま半年を過ごしていた。

・アヴェンジャーとの主従関係
バゼットが綺礼に襲われて生死の境を彷徨っていたとき、バゼットに目をつけた聖杯の中のアンリマユはバゼットの「死にたくない」という願いを叶えるために繰り返す四日間の箱庭を作り出した。
それにしても、バゼットが襲われてから聖杯が破壊されたり、カレンが日本に来たりするまでだいぶ日数が空いていると思うのですが、この間ずっと生死の境を彷徨っていたということなの…?
このタイムラグはどう説明するべきなのか…。


バゼットが目覚めた当初、召喚した覚えのないアヴェンジャーに戸惑うものの、自分を誤魔化し、彼の言うがままに「第五次聖杯戦争」に参戦する。
アヴェンジャーの第一印象は「決して味方ではない」。
非常に好戦的で殺人を厭わない姿勢を嫌悪し、「隙あらば主人を殺して自由になろうとする獣の類」、「私たちはそりが合わない。貴方は、私が最も嫌う人格だ」と評した。
バゼットがアヴェンジャーに怒りを向けるときに「調子がおかしい。感情をむき出しにして誰かを憎む未熟さなど、とうに昔に脱ぎ捨てた筈なのに」と独白するのは、アンリマユが、人間全てが憎むべき対象である存在だからなのか、それともアヴェンジャーを信じたいという気持ちの裏返しなのか…。
サーヴァントの真名を聞いても名前なんてないと一見ふざけた返答をされ、おまけに戦闘能力は自分以下。

しかし、アヴェンジャーとの交流を続けるうちに、マイナス要素だらけの彼を憎みきることはできず「流れ込む魔力と引き換えに、時折、とても清涼なモノ」、「胸をこする郷愁、憧憬にも似た祈り」のようなものを感じるのであった。
その空しいような空虚さは、バゼットに「明確な理由はわからないが、このサーヴァントは決して私を裏切らない」という確信を植え付けていった。
ふざけたように見えてアヴェンジャーとの問答は、自分の弱さや悩みをさらけ出し明確にするものであり、彼に感心することもしばしば。

また、彼の宝具が自分と相性が良いことや、たとえ死んでも四日前に戻れるという彼が持つ特性(だと思っていた)が便利だからというだけではなく、彼との交流はいつしかバゼットにとって欠かせないものになっていった。
また、アヴェンジャーの生前とその後の境遇を知ってしまってからは、彼を殺したくない、もとの無に戻したくないという気持ちも芽生えだした。

その期待と想いがあったからこそ、繰り返されている四日間に終わりが見えないことへのいら立ちと不安とともに、アヴェンジャーが彼自身の幸福を犠牲にして、この四日間を終わらせてバゼットを元の何もない死体に戻そうとしていると誤解したことは、彼女にとって裏切られたという気持ちが強く、死にたくないバゼットは聖杯の守護と終わらない四日間に固執するのであった。

元の生きづらい世界よりも楽なこの世界に固執したバゼットだが、最後はアヴェンジャーの言葉に納得し、もがいてでも自分を認めてあげる努力をして元の世界で生きていくことを選択。
アヴェンジャーに背中を押されて「出口」へと向かったのであった。

いやー、アヴェンジャーさん、先生ですね。
Zeroのライダー陣営同様、バゼットはサーヴァントのおかげで大きく成長したマスターなんじゃないかと思います。
なんなんですかね、アヴェンジャー。人生経験がすごいからなのか…。

バゼットさんの悲劇は、なまじ外を固めて自分でなんでもできる能力があった上に、対人の経験が弱く、誰も彼女の不安にぶつかってくれる人がいなかったところに、圧倒的な心の強さを持つ綺礼さんと出会ってしまったことか。
綺礼に勝手に自分の荷物(惨めさ、劣等感)を預けてしまい、少し彼の存在に依存しすぎてしまったことが敗因とアヴェンジャーは分析していますが、まあその通りなんでしょうね。
今後、バゼットさんを良い意味で支えてくれる人が現れますようにー。

・バゼットとランサー
まさか、綺礼との焚火シーンの雑談でも地元の英雄の話を持ち出すとは(笑)
申し訳ないが、綺礼と同じくほとんどの日本人は「アルスターの猛犬の英雄譚」なんてご存じないのであった…。

バゼットが子供の頃に唯一夢中になったものが、家の書斎でたまたま手にしたアイルランドならどこにでもあるケルト英雄クー・フーリンの昔話。
同年代の子供たちが英雄の物語に憧れて褒め称える中、バゼットにとっては、この英雄の物語は決して華やかなものなんかではなく、一見して悲壮な運命を受け入れて若くして亡くなった英雄がなぜそんな選択をしたのか理解できず「私が、彼を救ってあげたい。何もできない私だけど、もし許されるのなら、彼を救いたい」との思いを抱き続けてきた。
誰にでも出来る「誰かを救いたい」という自然的欲求すら、自分が持ってもいいのかと不安を持っていたバゼットに唯一認められたのが、クー・フーリンだった模様。

なぜ自分が彼に悲しみや恐れを抱いていたのか彼女が実感するのは、代行者綺礼さんとの会話。
クー・フーリンが「生まれた時から、確信しており、ドルイド僧の予言を恐れず、疑わず、それが自分に与えられた責務として受け入れた」のではないかとの綺礼の説を聞いて、短命と分かっていても栄光を選んだ潔さではなく、そもそもそんな非業な運命を変えようとさえしなかったこの英雄を畏れていたとのことである。
生まれたときから「世界を悲観して」希望を持たず「もとから私には何もなかった」と卑下するバゼットにとってはクー・フーリンの生き方は眩しすぎて自分とは違いすぎることに恐れを抱いていたのかもしれません。

でも、彼の生き方に思うところがあったこと以外を考えても、彼女がクー・フーリンオタクなのは当たり前なのかも。
彼女が持つ現存する稀有な宝具の「フラガラック(神話ではフラガラッハという表記もあり)」。
「アンサラー(アンスェラーという表記もあり)」と一般的に称される「応えるもの、復讐者」の意を持つこの魔剣は、ケルト神話の太陽神ルーが持っていたものですが、クー・フーリンはこのルーの息子なので、彼に縁のある宝具とも言えなくもない。
(ちなみに神話ではこの魔剣の効力は、敵対者を魅了して決して逃すことがなく、いかなる鎧も突き通すというもの。)
バゼットの家が神代から続くルーンの大家であることや、”四枝の浅瀬(アトゴウラ)”が「我ら赤枝の騎士に伝わる、一騎打ちの大禁戒」ということで、クー・フーリンが所属した赤枝騎士団の血縁者の末裔?と推測されることや、家に伝わるルーン石のイヤリング(ランサーのつけているものと同じ)が召喚の触媒になることもそうですが、彼女がクー・フーリンを召喚するのは最早必然って感じだったんでしょうね…。

意味もわからずランサー召喚の触媒を後生大事に持っていたのも、自分が召喚したサーヴァントの名前が「親愛なる響き」だった気がする、というのも彼に並々ならぬ情を持っていたのと同時に、クー・フーリンに近い血が入った家系だったからなのかなという気もします。
後日談では、実際に召喚したクー・フーリンがイメージと全然違って、いい加減なやつで失望した…との愚痴と見せかけたノロケ話を衛宮邸で披露。
皆を呆れさせた。

・言峰綺礼
個人としては聖杯を手にするよりも綺礼に再び巡り合えることを期待して来日したバゼットさん。
バゼットと綺礼の出会いはお互いが立場は違うものの、共闘を繰り返すうちに「この男は危険だ。聖者とは程遠い毒を持った男だ」と、わかっていたにもかかわらず、綺礼にどんどん惹かれていってしまうのであった。
バゼットにとって、彼は「それまで知り合ってきた人間の中で、唯一尊敬できる強さを持った人間」であり、他者を全く必要としない「強い心」を持った綺礼に憧れを持っていたようである。

「この誰にも必要としない男にもし必要とされたのなら、それは何物にも勝る安心なのではないかと―」ということで、ここでも他者に容認されることで、己の価値を確かめたいバゼットさんのクセが出てしまっていますね…。

第五次聖杯戦争がすでに半年も前に終わったという事実よりも、言峰綺礼が半年前にすでに死んでしまったということの方が彼女にとってはショックだったようです。
最後に会ったときにもらった「自身がこの世界に不要だと思うのならば―おまえを許す為に、多くの世界を巡らねばならない」との綺礼のアドバイスを胸に意気揚々と日本へマスターとして渡ったバゼットさんに待っていたのは、突然隠れ家を訪問してきた綺礼さんに不意打ちで襲われ、令呪ごと左腕を奪われるという残酷な仕打ちでした…。

綺礼、おまえというやつは…。
綺礼はもとからそういう人で、バゼットが勝手に期待を寄せていたわけなので、裏切ったわけではないのはわかっていますが、それでもやっぱり人でなし感が拭えない神父さんなのであった…。

・ダメダメバゼットさん
この人、世間ではダメットさんとかって呼ばれているらしいですね。
聞けば派生作品がいろいろとアレな様ですが、本作では後日談での盛大な後出しじゃんけんと、行きつけの店が早く食事が済むからという理由だけで牛丼屋だったことを除けば(三分で牛丼+味噌汁を食したバゼットさんに個人的には驚きを禁じ得ない)、ダメダメ部分は鳴りを潜めている…ようである。

また、紅茶国家出身のくせに後日談にて、お茶に美味しいも不味いもないとの暴言を吐いた。
ウェイターしてたランサーが聞いたら怒りますね(笑)

バゼットじゃんけん

しかし、いくらなんでも「じゃんけん、死ねぇ……!」はないだろう(笑)

あ、細かい作業は苦手とかいって、遠坂邸のドアを破壊して不法侵入してアヴェンジャーにドン引きされたこともあったか…。
基本雑…。




【アヴェンジャー(アンリマユ)】

アヴェンジャー

この人(と言っていいのかはわからないけど)、名言メーカーですよね。
今回純粋に一番良い台詞を連発していたのは、間違いなくこの士郎の殻を被ったアンリマユです。
達筆な日本語の「殺害対象外認定証。聖杯戦争終了まで有効」をくれますが、これは士郎が達筆なのか。
それとも、もとになった青年が達筆なのか。

・反英雄としてのアンリマユ
アンリマユと呼ばれるようになった青年は、はるか昔の山の上にある豊かではないがそれなりに村人が幸せな生活を送る小さな村で生まれ育った。

平凡だが幸福な暮らしをしていた彼は、ある日何の前触れもなく村人たちの悪性のはけ口である生贄にされる。
昨日まで親しかった見知った人や自分の父親までが参加した拷問により、人間の悪性全てを背負う者として「相応しい」姿に変えられ、死後ですらも人間の悪を一身に背負い憎まれ続けられる存在とされた。
肉親にさえ恨まれ体を傷つけられ、彼の自我は崩壊した。
どうして自分だけがこのような目に遭わなければならないのか誰も教えてくれず、その理由を知ることが最後の願いであったが、その答えに気づいた瞬間彼は本物の悪魔となった。

彼が生贄に選ばれた理由などはなく、そんなものは誰でも良く、ただ彼は運悪く無作為に選ばれただけだった。
顔も知らない人達がたった一夜の欲望を満たす為に、何十年と培ってきた人生を踏み潰されたことに気づき、この世は人でない人(モノ)に治められていると悟った瞬間、彼は「この世全て」を憎む者となった。

しかし、彼が人間を恨んだのは初めの数年だけとされている。
彼に根付いた憎悪はもはや永劫であり、彼にとっては当たり前のもはや生態であって感情ではないものとなった。
永く転変する世界を見て、そのような在り方であることを引換に彼は全てを肯定し、人間を許したのである。
世界は憎むに値するものであり人間は千差万別、何が起ころうともそれは不条理ではない。
不条理には憎しみをもって相殺するから好きにしろ、と。

しかし、全てを肯定すると言うことは、"強者は強く、弱者は弱い"と切り捨てることである。
加えてアンリマユは「本人が良いと思う事をしろ」と個人の欲望を賛美する存在でもある。
善悪の観念はなく、人間にもただそうであれと肯定し、その代わりアンリマユは世界の全てを憎む。
そのような構造で、彼は人々のはけ口となることで人々の心を救う反英雄としての役割を全うし続けた。
Fate作品屈指の悲惨キャラクターですね…。
なんか書いてるだけで、泣けてきます…。

・サーヴァントとしてのアンリマユ
第三次聖杯戦争でアインツベルン当主による安定の「これなら勝てる!」作戦により「人間を恨む人間を殺すこと」に特化した英霊として期待されて召喚されるも、ただの人間だった彼に戦闘技術はなく、あっけなく四日目に敗退。
他のサーヴァントと同じくその魂は聖杯に取り込まれるが、すでに「この世全ての悪であれという人々の願い」によって英霊となった存在だったアンリマユを聖杯は、それを願いであると認識してしまい、これ以降聖杯はこの世全てを憎む悪の道へまっしぐら…。
アンリマユは聖杯の力で"人間の願いを叶える悪魔"となり、聖杯は「この世全ての悪」に汚染された人を殺すことを以ってしないと願いが叶わない欠陥品となってしまうのであった。

聖杯の中に留まり続けたアンリマユは、綺礼に殺されかけ「死にたくない」と強く願うバゼットに目をつけ、彼女を仮死状態で生き続けさせて契約することで現界。
バゼットの身体を現実世界で仮死状態のまま保管し、自分がアインツベルンに召喚された第三次聖杯戦争で経験した四日間だけの聖杯戦争を台本に、第五次聖杯戦争のメンバーを役者とすることで、バゼットに聖杯戦争を再現した世界で生き続けさせている。

第五次聖杯戦争の中で、一番聖杯戦争にやる気あった人って、間違いなくバゼットだったんでしょうね。
「死にたくない」と「聖杯戦争に参加して勝ち抜きたい(勝者として綺礼と再会したいため)」という願いをどっちも叶えてあげている感じですかね。

真名「アンリマユ」は、古代ペルシャにおける、ゾロアスター教の最も強大な悪魔の名称であり、人間の善性を守護する光明神と九千年間戦い続けるという悪性の容認者であるが、その悪魔本人ではなく、たまたま彼に押し付けられた役割がそれに近かったために、仮名としてつけられただけである。
村の人間によって呪術的に名前を剥奪され、世界の全てを記す「アヴェスター(遍く写し記す万象)」からも抹消されたために名前は存在しない。

サーヴァントとしての彼の能力は自称「世界中の伝承を見渡してもオレより弱い英霊なんて存在しない」、「これ以上底はないぜ!」、「人間にガチで負ける英霊かあ。ひひひ、もう消えてしまいたい」と結構自虐的でネガティブな発言が多い。
それにしてもイリヤちゃんの「サーヴァントとしては何の役にも立たないゴミだったわ」発言は…ひどいぜ(笑)

宝具「ヴェルグ・アヴェスター(偽り写し記す万象)」は、傷を受けなければ攻撃できないアンリ曰く「クソッタレな三流宝具」であり、自分が受けた傷をそっくりそのまま敵に返す効果を持つが、一人に一回しか使えず、その効果は術者がタイミングを計る必要があるので、使いどころが大変難しい。
アヴェンジャー一人では効果は薄い宝具だが、歩く兵器のバゼットとの効果は抜群。
彼の武器の双剣「ザリチェ(右歯噛咬)」と「タルウィ(左歯噛咬)」はゾロアスター教におけるアンリマユ(別名アーリマン)の眷属である「渇き」を司るザリチェと「熱」を司るタルウィから取ったものと思われる。たぶん。
双剣…アンリマユが憑りついた誰かを彷彿とさせますね。

・「士郎」としてのアンリマユ
本作に登場する衛宮士郎は、ほぼ衛宮士郎の殻を被った(というよりほぼ同化した?)アンリマユ。
アンリマユは元の人格が既に消失しており、「虚無」なので、同化した人物に影響を与えられるわけではないため、士郎が変わったわけではなく、アンリマユが本物の士郎に憑依して「観測者」になったという状態らしい。
しかし、アンリマユと呼ばれた青年だったものが全くなくなったわけではなく、高い山からの光景、彼を助けたいといった女性の存在などがこの青年の唯一残っている記憶と言えるかもしれない。
本来いるはずのないイレギュラーな存在と接触した場合は、アンリマユの面が強く出てくる模様。

彼は士郎のことを「不治の善人」、「化け物」と呼び、士郎のまっすぐすぎる「異常な」聖人ぶりが自分の本質とは真逆なことに嫌悪すると同時に、彼の在り方に惹かれていたようである
「決まってるだろ。俺は衛宮士郎だからな。一度ぐらいは、人助けがしてみたいんだ」
「オレは正義の味方だからな。自分の事より、どうでもいい誰かの方が大切なのさ」
「誰もが夢見、結局、その偽善こそが悪だと切り捨てる理想の姿。その愚直さに―一度ぐらいは、憧れた事があっただろう」
等の台詞は彼の複雑な心境を表している。
アヴェンジャーがバゼットの「心」を生かすために、四日間を終わらせる決意をしたのも、そんな士郎の信条と同化したからなのであった。
アヴェンジャーは初めにバゼットの肉体を仮死状態で引きとめて体を生かし、最後に死にかけていた後ろ向きな心まで生かしたんですね。
いい話だなー。

ちなみにアヴェンジャー、昼間パートの感想として、「衛宮士郎の毎日は楽しいというより、眩しくて辛い」と言ってますが、わかります。
私も士郎の青春してる日常は眩しすぎて、なんだか自分が辛くなってきます(笑)

・バゼットとアヴェンジャー
召喚当初は人間なら問答無用で殺したい衝動を抑えきれないため、バゼットとの小競り合いが絶えず、正義感に駆られる自分のマスターをも殺したい衝動に駆られるときもあったが、バゼットを最初から気に入っていたアヴェンジャーは割と彼女に始めから好意的。
欲情するとかそそるとかなんとか、悪ぶっているような雰囲気を醸し出すものの、バゼットに惹かれた理由は、バゼットの精神的な「弱さ」
「自分が嫌いで、一生好きに慣れなくて、それが解っていながら、少しでも上等な自分になりたくて足掻いてきた。オレはそういう無様なヤツがいい。結果はどうあれ、自分の為に進むヤツが好きなんだよ」
ということである。

誰かのためではなく、「そんな平凡な人間だからこそ、そんな弱い君だったからこそ―オレには、かけがえのない光だった」と語るアヴェンジャーは、かつて士郎が「頑張ってるやつが報われないのは嫌」とセイバーに向かって思っていた考えそのものでもあり、アンリマユが憎む平凡な人間の中に何か美しいものを感じたからなのかもしれない。

ところで、バゼットが冬木の地に到着してから言峰にやられて半年後に洋館で目覚めるまでの記憶が曖昧で、ランサーの記憶がすっぽり抜け落ちているのってアヴェンジャーの仕業なのかと邪推してしまうのですが…。
いや、邪推じゃなくて確信に近いのですが…。
バゼットが記憶を辿ろうとしたり、左腕に違和感を持ったときに注意を逸らすかのようにアヴェンジャーが声をかけているので、前半は彼女の記憶が戻ることを妨害していたのではないだろうか…。
バゼットのサーヴァントになりきるために、やはり前任者(?)のランサーの存在は邪魔だったということなのかもしれない。

アヴェンジャー企画で、第三次聖杯戦争の脚本を第五次メンバーのキャストでお送りしたときも、ただの一度もランサークラスのサーヴァントを出さなかったことからも、彼女にクー・フーリンの存在を思い出してもらうことは、四日間を回し続けたかった前半のアンリさんにとっては都合が悪かったのかもしれない…。
そして、アンリさん、明らかにランサーを意識しているというか、軽く妬んでいるような描写が多々見受けられる。

バゼットが「自分が召喚したサーヴァントの名はもっと親愛なる響きだったような…」と自問する姿を見て不満げであり、バゼットの宝具に対抗できる宝具を持つサーヴァントは
「オレが知るかぎり、まあ、あのヤロウぐらいではある」と「あのヤロウ」呼ばわり。
アンリ士郎が洋館に落ちていたイヤリングをランサーに渡すとき、「ま、正直に言えば、アンタにだけは返したくなかったけどね」と口にしている。
バゼットが、子供の頃唯一自分が救いたい存在だと認めた「おとぎ話の英雄さま」の話を聞いた際は、「ヤロウ、今度会ったら殺してやる」である。

ちなみにアヴェンジャーは、士郎ベースだからか割と常識的なので、ボケボケなバゼットさんのツッコミ役としても有能。

アヴェンジャーつっこみ

昼も夜もツッコミ役担当か…忙しいね。




【カレン・オルテンシア】

カレン・オルテンシア

この人、本当は他人の幸福は無性に潰したくなり、人の弱点を見つけると途端に興味を持って刺激してくる毒舌という、ドSキャラなんですよね。
キリスト教徒としての信仰は本物で、いきすぎた自己犠牲の塊のドMでもありますが。
アヴェンジャーの前に立ったときのカレンのツンツンぶりとちょっとデレたときのさじ加減が好きだったので、後日談のカレンや、彼女のサーヴァントたちによる彼女談には少し面喰いました。
そして履き忘れたかのようなあのお衣装。
アンリ士郎が指摘してから、もうそこしか目が行かなくなっちゃったじゃないか。
どうしてくれる…。
身長156cm、体重40kg。

・カレンの経歴と性格
南ヨーロッパの共和国(たぶん、ときおり出るお下品なスラングと苗字からしてイタリア)出身。
父はわからず、一歳のときにキリスト教徒としては許されない自殺という形でこの世を去った病弱な母と別れたカレンは、キリスト教徒基準で言えば「生まれたこと自体に罪がある」子供だったために、敬虔な神父のもとでろくに教育も洗礼も受けさせてもらえずに虐げられながら育つ。

ただ「主に与え続ければいい」と無心の祈りだけを許された彼女は、それが辛いことだとも思わずに祈り続ける日々を生きていたが、八年後に身体に聖痕(ステグマ)が現れ、聖堂教会によって名門シトーの修道院に入れられる。
魔に憑かれた人間に近づいただけで同じ霊障を起こしてしまい、悪魔と呼ばれるモノに近づくと、その悪魔が起こす霊障を再現する被虐霊媒体質を持っていることがこの時期に判明。

周囲に漂う霊質を感知し、自らの肉を持って現世に実体化させる霊媒法を体現する体という、本人の意志によるものではない生態・体質を持つ彼女の価値は跳ね上がるが、相変わらず彼女が主の愛を受けることはできず、悪魔祓いの補佐として納品された、協会の兵装の一つとして代行者に使われることとなる。

感情のふり幅が小さいので、二度は耐えられないとされる真性の悪魔祓いを淡々とこなしていき、重宝されたため、まっとうな人間ではひと月も耐えられない修道女としての生活と、教会の代行者としての役割という過度と言えるほどの仕事量に耐えている。
彼女にとっては、それは日々の労働と大差のないものであり、「楽しい」という事柄をよく理解できないので、どのような責め苦であろうと、それは分け隔てなく「労働」となっていたのであった。
自ら傷を負って悪魔を探知するため、常に生傷が絶えず包帯を巻いている。
またこの影響で右目はほぼ失明し、走ることができず、味覚も衰えているとのこと。

以上の経歴をアンリ士郎が超要約した結果「教会から修道院にたらい回しにされ、そこで天職を得た」ということである。
しかし子ギル曰く「微妙な経歴」なので自慢げに言われても困る…とばっさり評された。

「死に至る自傷をもって人々を救う、神の使い」であり、「自分の痛みは他人の痛み」であり、相手を救うためなら、いろんな意味で自分の身体を犠牲にすることを厭わない彼女を「頑張ったヤツが報われないのはイヤ」なアンリ士郎は快く思っておらず、たびたび衝突。
しかし、彼女の信仰は何がどうあっても揺らぐことはなかったー!

年代が若干合わない気がするが、言峰綺礼の娘なのではないかと思われる。
Zeroでの璃正の台詞、stay nightでの綺礼の回想、本作でのカレンの回想の全部を正しい情報としてしまうとこの子、13~14歳とかになってしまうんですが…。
オルテンシアという苗字は、イタリア語で「紫陽花」の意味を持つ。
カレンという名は父の故郷の言葉からとられたらしい。
「綺麗」と「可憐」…。
言葉遊びですか…。

・「監督役」として
世間一般では行方不明扱いされた言峰綺礼後釜として、冬木教会司祭代理と聖杯戦争監督役として着任。
先任の某エセ神父と同じく、迷える子羊たちの心の弱みにずかずか分け入って、心の闇を見透かすナビゲート役
彼女はこの「四日間の世界」に自分の情報をのみを送り込んでいる存在であり、本体の身体は外側にある。
そのため、彼女がこの世界に介入することも記憶の受け継ぎをすることもできず、冬木市に再び現れた聖杯の波動を究明することが主な目的だが、基本的にアンリ士郎さんに情報をくれるだけの存在。

アンリ士郎との交流を続け、この世界を終わらせるために一人で天の逆月に昇る彼に途中までついていき、彼にとっての「唯一の未練」となった。
「男性を拘束する」という聖遺物である「マグダラの聖骸布」を操ることができる。
ちなみに犠牲者はアンリ士郎。終わり。
士郎専用捕獲器となっている気がしないでもない武器である。

・カレンの日常
日々、神父としてのお勤めに励んでいる模様。
言峰さんからサーヴァント二人を引き継いだが、サーヴァント使いが荒いらしく、傍に控えさせるくせに終日無言で放置したり、嫌味を言ったりと精神攻撃も連発するため、ランサーとギルガメッシュには、人間的に苦手扱いされ、微妙に避けられている。
あのランサーとギルガメッシュをその性格と力で従えているとんでもない女性である。

なお、ときおり聖職者とは思えぬお下品なスラングを発するため、おそらくお上品に育った王家のギルガメッシュからは「育ちが悪い」と良い顔をされていない。
確かにギルは、傲慢発言だらけなものの、青年期でも言葉遣いは割と品が良いですね…。

唯一の趣味?はオルガン演奏であり、音楽だけはきちんと先生に習ったもので、カレン自身も自信を持っているらしい。
教会に行くたびにカレンさんのオルガン演奏を聴かされることとなりますが、アンリ士郎にとってこの演奏は綺礼の説法と同じであり、人の装飾を剥ぎとり、深部に入り込んでくる「なんとなく不快」なものであるらしく、大変辛辣な評価をされている。
演奏を馬鹿にされ、私服を馬鹿にされ、カレンさん可哀想…(笑)

カレン公園

アレな性格はお父君によく似ていらっしゃる…。




【ランサー】

ランサー

何を隠そう、hollowをプレイしたいと思った決め手は、女の子とのほのぼの日常ライフではなく、ランサーが出張った作品らしいとの情報をキャッチしたからなのでした。
stay nightの頃からファンでした…。加えて、ケルト神話のファンでした…。
この人はセイバーと並んで、割と希少な正統派の英雄って感じの人ですかね。
相変わらず、かっこいい台詞を連発してくれるわけですが。

もうちょっとバゼット絡みで何かあるかなとは思いましたが、このストイックさがランサーの持ち味なのかな。
キャスターの葛木と藤ねえ尾行作戦イベントでの士郎の独白はすごく的を射ていると思います。
どちらも世話好きなことに変わりはないけど、頼まれなくてもやってきて相手の落ち度を注意し改善させようとするアーチャーとは違って、落ち度すらも容認して黙ってフォローに回るランサー。
バゼットさんとの教会バトルも、普段おしゃべりな割にここぞというときは黙って亡霊状態のバゼットに引導を渡そうするランサーらしいシーンだったんでしょね。
ふだんは飄々と、締めるときは締める兄貴は、大人の男の余裕が見えてかっこよかったです。

・ランサーの過去
どうしたのってくらい詳細に(しかも、珍しくほぼ神話通り)逸話が紹介されていましたね。
やたらランサーの回想シーン長かったですが、大事なのはドルイド僧(かなり血生臭いケルト文化の象徴とも言えるケルト人の宗教者。主に人間を生贄とした儀式を通じて祭司として神と人を繋ぐこと、討論の場における裁定などの役割があった。)に「その日に武者立ちする若者は誰よりも武功を立て皆に愛される代わりに誰よりも早くこの世を去る運命にある」と予言されていたにもかかわらず、一人その日に戦士となることを志願したということと、「主と女は殺さない」の信条を持っていたということと、ゲイボルグが彼の大事な人しか殺していない呪いの槍であること。

士郎がバゼットを打倒するためにランサーに協力を仰ぎますが、初めはこの昔語りをすることで「主と女は殺さない」信条を持っているから、手は貸さないと士郎に釘を刺し、この要請を断る。
バゼットに関しては、隠れ家であった洋館にも契約が切れてからは「行く必要がないから」と一度も足を運ぶこともなく、バゼットが夜な夜な現れて再現された聖杯戦争に参加している話を聞いても「ご苦労なこった。くたばった後も、戦うコトはねえだろうに」と無関心を装っていましたが、彼女がずっと持っていたイヤリングを士郎から手渡されたことで心変わりし、最早亡霊のように夜に彷徨うバゼットさんに引導を渡しに行く決意をするのであった…。
ランサーからしてみれば、バゼットが仮死状態で本当は生きているなんて知らないでしょうし、本当に成仏させに行くみたいな感じだったんでしょうね…。

また、作中では生前ゲイボルグで殺してしまった相手は、自分の師匠であった女戦士のスカサハ、生き別れた息子、敵の奸計により敵対することになってしまった無二の友人であり、ゲイボルグはいずれもクー・フーリンにとって大事な人のみを殺し続けたという呪いの槍という位置付け。
サーヴァントになってからの初めての必殺宝具の犠牲者は、なんとマスターだったバゼットとなってしまい、因果を変えることはできなかったようです。
そっかー、相手がセイバーとかアーチャーとかどうでもいい相手だったから、stay nightでは必殺できない必殺宝具だったのかー(棒)

・バゼットとの関係
子供の頃から想いを馳せていた英雄を召喚してしまい、自分が受け入れてもらえるのか不安で仕方がなかったバゼットを、昔の女師匠スカサハの面影があり、背中を預けられるマスターと認めたランサー。
生真面目すぎるバゼットと剽軽で気楽なランサーは割と気が合っていた模様。

しかし、彼女との仲は綺礼の襲撃により、あっけなく終わりを迎えることとなってしまったが、後日談のバゼットのノロケからすると、いい加減に見せかけてバゼットのアレな食生活を気遣ってくれるなど大変良い関係を築けていたようである。
このコンビが実際に第五次聖杯戦争にいたら、士郎たちにとっては大変脅威だったんじゃないでしょうか。
脳筋マスターとただ英雄に相応しい戦いをしたいだけのサーヴァントか…。
優勝候補にもなりそうだけど、ただバーサーカーを最高12回倒すってのがな…どうなんでしょう。

・ランサーの四日間
公式設定の「特技:魚釣り、素潜り、山登り」をいかんなく発揮していた日常パート。
慎二を半ば恐喝して手に入れたらしい釣竿で、暇さえあれば港に居座り釣りをしている。
自慢の腕力を駆使した腕前により、衛宮邸の夕食になるほど大漁に釣れていたようだが、いつしか現れた無粋な赤いやつと金色のやつに楽園を侵略されてしまうのであった…。

ランサー釣り

全てはこの発言のせいで…。

神話でも割と女性とのアレな関わりが多かった女好きな面が、ナンパ男として表現されており、たとえ勤務中であろうと気に入った女の子がいれば声掛けは欠かさない。
お気に入りは、誤解にまみれていたが、戦友の死を悼む女戦士の美綴さんだった模様。
成功率は高いものの、大抵誰かに邪魔されて空振りに終わる。
ナンパの自己PRが毎回槍関係なのが…。
そしてそれに食いつく美綴さんやら陸上部三人娘もどうかと(笑)


ランサーナンパ

戦車につっこめよ、美綴さん…。

また、自分の飲み代を稼ぐために、日々バイトに勤しんでおり、ハプニングにより、ときおりクビにされながらも、健気に働く勤労サーヴァントの一面も見せた。
フラワーアレンジメントが上手く、紅茶の商品知識もきちんと身に着けていたご様子。
ウェイターランサーは純粋にかっこよかったです。
二代続けて接客が得意なランサーのサーヴァントたち(笑)

国民一人当たりの紅茶の消費量一位の紅茶大好き国家アイルランド出身なためか、おされなカフェでウェイターをするものの、好奇心からキャスターの色恋に首を突っ込んでしまい、結果的に痛い目に遭うことに。
さらに相変わらずセイバーをからかうのは楽しいらしく、プールで彼女の水着をからかい、やっぱり痛い目に遭った。
この人の女難は大抵自業自得…。
マスターは教会にいるものの、苦手なタイプであり、同じ主を持つギルガメッシュも毛嫌いしているため、大抵キャンプしており、教会には不在。
住所不定の男を雇うバイト先(笑)

Fate/stay night キャラクター考察7 ランサー(教会)陣営(クー・フーリン)




【衛宮士郎】

衛宮士郎

士郎の項目って言ってもね…。
なにしろ純度100%な士郎さんはエピローグとか後日談とかものすごく限られたシーンしか出てこないわけで…。

とりあえず、今回の彼のキレのある脳内ツッコミは本当に面白かったです。
まさかこんなに士郎に笑わせてもらう日が来るなんて、ちょっと想像できなかった。
実質まともなツッコミ役はほぼこの士郎しかいないので、忙しいですね。
少し意地悪というか手厳しい皮肉が多かったのはアンリマユ仕様が入っているからなのでしょうか…。
士郎さん、暗黒面入っている方が生きやすそうでいいんじゃない?
でも、アヴェンジャーがあんなに良い兄ちゃんで出てきたのも、士郎の病的な善人ぶりのおかげですね。
ギルガメッシュ、アーチャー、ランサー、キャスターあたりへの容赦ない脳内ツッコミも面白いですが、最早やけくそな雰囲気の慎二とのコンビが好きでした。

士郎つっこみ

もう慎二=ワカメは士郎にまで公認なのね…。

本来はいないはずのイレギュラーな存在との接触で、如実にアヴェンジャーが表に出てくるみたいですが、カレンとの教会の会話だけはやたら辛辣で、士郎の声であれをやられると新鮮というか印象的でもありました。
後に同じセリフをアヴェンジャーの声でしゃべってくれるイベントが見られるのも良いですね。
ボイス化の醍醐味ですね。
なお、高校卒業後の希望進路は凛にくっついて行っての留学か法政関係の学部らしい。

Fate/stay night キャラクター考察1 セイバー陣営(衛宮士郎1)

以上!
士郎、前作の主人公なのにこんな扱いでごめん…。


だいぶ長引いたので、その他のキャラクターは次回にでも。

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