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「花燃ゆ」感想 第五回「志の果て」

今回、第五回目ですね。
寅次郎反省回です。

花燃ゆ

正直、今までやりたい放題で暴走していた寅次郎さんに楔を打つ回だったので、個人的にスカッと…いや、重要な回でしたね。
しかし、案の定その役が主人公の文なのは致し方ないですが、11歳の妹に諭されて泣く松陰先生の図ってのもなかなか…アレです。
「幕末男子の育て方」の幕末男子には、天下の吉田松陰も含まれていたとは…!

(注意)
台詞は字幕なしで適当に聞こえた言葉を書いているので、間違っていたら…ごめんなさい。

第五回「志の果て」(2015年2月1日放送)


寅次郎IN野山獄、金子母との出会い


先週のラストの通り、寅次郎と金子くんが萩に連れ戻されました。
寅次郎は士分の者を収容する上牢である野山獄に、金子は庶民が収監される下牢の岩倉獄に幽閉されることに。
ここで、涙の寅次郎と金子の別れがありますが、正直寅さんと重さんの出会いや二人の絆シーンをもっと描いておいてくれると泣けたんだろうなと思います。

ちなみに金子重輔さん、重い病に侵され苦しんでいるとナレで語られますが、江戸から萩までのこの旅は、とても凄惨です
興味ある方は…調べてみてください…。
可哀想です。


はよ眠れ。目を瞑るんじゃ
独房に収監された寅次郎の耳に、どこからともなく声が聞こえてきます。

ここはただの牢獄ではない。
入った者が生きて再び外の景色を見ることはない

だから眠れ。ここで見るものは眠りの中の夢しかない
超不吉です…。
先週の女囚の手と言い、なかなかのホラー展開。


崩れ落ちる寅次郎ですが、ここで寅次郎の耳には金子くんの「先生!」の声が聞こえてきます。
当然金子くんの声が聞こえる距離ではありません。
金子くん!
お頼み申す!どなたか金子をここへ!

寅次郎さんも結構きてますね…。

ここで終わる訳にいかん…
それでもまだ希望を捨てていない寅次郎。


翌朝or数日後、野山獄を訪れた文は、役人から寅次郎からの「読みたい本リスト」を受け取ります。
なんか知らんが膨大です(笑)
それから、囚人の飯代は家族が払えとのお達しも受けます。
そもそも、なんで10歳そこそこの文が野山獄で説明受けているのかはつっこんではいけません


それであの…会う事は叶いませんか?
ならん
野山獄司獄の福川犀之助さんは厳しい顔で答えます。
あ、でもこの人堅物そうだけど、会釈すれば返してくれるいい人です。
そもそも今回文に甘々な、なかなかナイスなおじちゃんです。
職権乱用…?いやいや懐が…広いんです。


仕方なく、帰ろうとする文はあらぬ方向から「ならん!」の怒鳴り声を聞いて振り返ります。するとそこには…
お願いでございます!一目息子に…
福川さんが親切に解説してくれた情報によると、金子さんのお母さんが息子に面会したくて牢番に懇願していました。

福川「金子も吉田寅次郎の弟子になったばっかりにとんだことになってしもうて…
本当ですね…。

文さんは優しいので、牢番につきとばされた金子の母ツルさんに声をかけてしまいます。
こういうおせっかい…ではなく世話焼きなところが大河女主人公が物語において重要な役目を果たすきっかけです。

あなた、あなたもこちらの?
ええんですよ、名乗らなくても。
お身内が獄におられるんですねぇ。
うちも罪人の母親です

金子さんは、身内が獄にいる文を完全に同族扱いで親近感を持ってくれたようです。
なんか申し訳なさそうな文。


寅兄さんのわがまま~金子ママンの好感度上げイベント


『蒙求(もうぎゅう)』…伝統的な中国の初学者向け教科書である。日本には16世紀に伝来。主要な漢籍に散見される故事成句は、ほとんどこの一書に盛られている。

『延喜式(えんぎしき)』…平安時代の法令集。全50巻。三代式の一つ。延喜5 (905) 年に左大臣藤原忠平らが醍醐天皇の命令により編集。

『海國圖志(かいこくずし)』…中国歴代の史誌、明朝以後の島誌、西洋からの地図・地誌等及び中国在留宣教師らの情報に拠って著述。この時代では最近まで禁書だった。しかし、禁書が解かれてからは1854(嘉永7)年中に13種の翻刻、和訳本が刊出された。

以上、寅兄さまがご所望らしい本です。
(これ、合ってますかね…。字幕が見れなかったのであやふやですが…。)

牢の中は湿気がひどい。せっかく死罪を逃れたのに、病で死んでは元も子もないからな
お父さん、それ皮肉になったよ…。
金子さんの。

ということで、獄中の寅の暮らしを少しでも快適にしようと、杉家の皆さまは張り切ります。
散々迷惑かけた上に、この時代に大量の書物を所望するとか、どんだけですか。
『海国圖志』以外のものは大方揃ったとのことですが、さっきの『延喜式』が全50巻に対して、『海国圖志』は全60巻です。


父「わしもまだ見た事がない
そりゃそうです。
調べたところ、つい最近出版された新刊ですから…。

文「江戸にならありますか?
父「うーん、江戸か?
父、明るいな。どうした。
先週までの切腹未遂事件が嘘のようです。

文「江戸の伊之助様に文を出します!
君も明るいな。伊之助に連絡する口実ができたからか。

ナレ「寅次郎が入獄後、わずか二か月の間に読んだ本の数は、実に百冊を超える。
寅次郎が望む本を手に入れると、文は父や兄に託され、野山獄へと届けた

ということで、文さんは先週の宣言通り、寅次郎の手足として本のデリバリーサービスを行っていたようです。


場面変わって、野山獄付近の路上で文は金子母を見つけます。
母上様…
あなたの母上じゃないんだが…。
ご一緒にいかがですか?握り飯です
私に?
食べて力をつけてつかあさい。母上様も。
必ず、あえる日が来ます

息子との目通りを許されず、しょぼーんな母をランチに誘う文。
感動する金子母。
ここまで金子母の文に対する好感度は上がる一方です。
まるで恋愛ゲームのようです…。


なぜか海岸でピクニックをする二人。
ツルの爪が藍に染まってることに文が気づいたことから金子家の話に移ります。
金子の家は染物屋でした。
では息子様も?
おい、それは地雷だ、聞いてはいけない…。

江戸に行く前は…よう手伝うてくれました
金子家の幸せだった頃の回想がスタートします。
弟とどっちが染物の家業を手伝うか争う重輔の姿。

やけど、もっと学問がしたい。武士になるんじゃと言い出して…
飛び出しちゃったようです。
ですが、なぜ学問=武士なのか…。
安直すぎないか。
弟と争うくらい染物の手伝いをしていたのに、なぜ学問がしたくなってよりにもよって寅次郎の下についたのか…。
その過程が気になるところ。

もしあの時止めとったら、今頃は…
後悔して泣く金子母。
ほらー、息子の話聞いたらこの展開は予想できるよー、文さん。


夜に文は(金子母ではなく)実の母に真面目な話を切り出します。
もしうちが獄につながれたとしたら、それでも母上は会いに来てくれますか?
うちが戻るのを待っとってくれますか?

昼間の金子母を思い出したんでしょうが、なぜここで自分のたとえ話で母にこんなことを聞いたのかよくわかりません。
お母さんの気持ちを聞いて、やっぱり母は子供を想うものなんだ!
金子母の力にならなきゃ!ってことなの…?

文、あなたがどんな姿になっても、人様からどんなひどいことを言われても、母は必ずあなたを待ってますよ。
そして、お帰りと言うてあげます

待っとるだけなら、お金はかからんしねぇ
冗談きついぜ、お母さん。


寅次郎のご同僚


一方、野山獄。
表へ出よ!体を動かし、気を入れ替えるんじゃ!
運動の時間もあるようです。
優しいですね。
大河ドラマの牢としては本当に破格の扱いです。
まあ、同藩の武士だしね…囚人が。

寅次郎さんは他にもご同僚が11人いることを、このメンバーの中で比較的フレンドリーそうな獄囚・吉村善作に聞きます。
最長は在獄47年。
ちょっとびっくりする寅次郎ですが、吉村の何気ない一言で彼が俳句を嗜んでいるっぽいことを悟ります。

手ほどき願えませんか!
超嬉しそうな寅次郎さんです。
この人は良くも悪くも純粋すぎですね。
はあ?
そうじゃ、皆さんもいかがです?
共に学びませんか、ぜひ!

勝手に話を進める寅次郎。
牢の中とは思えない表情の明るさです。

すると床に杖を打ち鳴らす見るからに危ない人が…。
吉村「あれが富永友隣じゃ。
あれでもかつては明倫館の秀才と謳われた男じゃそうじゃが

威圧的な人です。
長髪のおじいちゃんの富永は見るからに危なそうです。
大事なことなので二回言います。

素晴らしい!獄の中におってなお周りを罵倒して止まんとは!
近々、ぜひ!

いやいや、何をだよ。
寅の感動ポイントが全然わかんないよ。


さらっと登場する桂小五郎


江戸では、なんと維新三傑の一人で長州藩の苦労人桂小五郎さんが初登場していました。
寅次郎より年下なのに役者がちょっと老け気味なのは、幕末ドラマのお約束です。
私は若い桂が出ているドラマを見たことがないのですが、なぜですか…。
かつて明倫館で寅次郎から兵学を学んだとのことで、寅次郎を先生と慕う?一人です。

飲食店に佇む桂の前に伊之助も登場。
伊之助「無頼のもんに、ちいとな
何かやらかしたようです。

まあそんな些末なことはどうでもいいとして、伊之助は桂から『開國圖志』をゲットします。
ありがとう。寅次郎が喜ぶ
獄にあってなお、学問を止まずとは先生らしい
あの寅が読みたがっていた本は、やっぱり伊之助の手を煩わしていたようです。
さすがですね。
寅次郎のためなら、こんなこと何でもないんでしょうね。
この貴重な本をくれる練兵館の誰かも太っ腹だけど。

すると店に「無頼の者」が数名現れます。
伊之助「先ほど通りでこの男と少々議論になってな
無頼1「少々だと?我が主君ご老中阿部伊勢守様を弱腰と罵った!
おいおい、些末じゃなかったよ。
これは切り捨てられても文句言えないよ、伊之助。

ぺルリの船に乗り込んだ吉田寅次郎をご公儀に盾突く愚かな跳ね者と断じたおんしらの声が聞こえたんでな
無頼2「その通りじゃ。大馬鹿もんじゃ!
時流を読めん大馬鹿者はどっちじゃ!
おい、落ち着け伊之助。
どうやら、伊之助は寅次郎のことになると血が上ってしまうようです
とことんラブラブです。

ここで仲裁をする桂。
まずは一献
酒は弾き飛ばされました。当然です。

桂、おまえは関わりない。行け
このまま帰ると思いきや、ふいうちで峰うち連発の桂
よくわかりませんがすごい打撃で噴いてしまいました。
黙って店を去る二人。
なにこれ。笑わせるなよ、桂さん。
あ、「逃げの小五郎」を早速表現してみたということか!


金子との面会


萩の路上で、文はまた金子母に会います。
染物屋と下級武士の家の人がこんなにニアミスするものなのでしょうか…。

獄に入って良いと言われました。
病がひどいんで、看病せよと…

でもようやく息子様に会えるんですね
一緒に来てくださいませんか?
怖いんです。あの子になんと声をかけたらいいか

ええ!!
随分金子母に信用されてるんですね、文。

大丈夫、息子様はお母上を待っております。
喜んでくださいますよ、きっと

さすがに「行きます!」なんて言えない文さん。
お願いです
戸惑う文。
なんでや、母さん。
押し切られてついていくことに…。


たぶん病気の人だらけの牢獄に通されます。
そこにいた重輔さんはもう危篤状態でした。

重輔…帰ろう、ここから逃げよう
母の言葉に彼は
わしは…逃げん。
下田の奉行所で先生がこう言われたんじゃ。
『我らは逃げん。隠れもせん。罪を恐れ、逃げるような武士は長州には一人もおらん。
私も金子も長州の武士にござる』

悲痛な顔の文さん。
兄さんが金子を差別せずに同等に扱ってくれたからこそ、今のこの金子があるわけで…。
金子は救われたのかもしれませんが、第三者から見ると寅次郎は迷惑極まりないという悲しい展開です。

回想シーンによると、金子さんが船の上で勢いでアメリカ人のボタンをひきちぎってしまい、海岸で絶望する中でこのボタンが重要な役目を果たしたようです。
金子くん…。ボタオじゃ。西洋の着物に使う飾りじゃ。
これを使うてバラバラの布と布を繋ぎ止める。
我々のようですね

もし君がおらんかったら、今の私はここにはおらん。
これは取っておきなさい。
この先、どんな苦難が訪れようと、我々の絆があれば必ず果たせます。その証に

どうやら金子くんの存在が寅次郎にも何らかの心境の変化となったようですが、残念なことにそこらへんは描かれていないのでわかりません。
いや、そこは…描いてほしいな。


これは…わしの宝じゃ
何度でも何度でも先生とまた海を渡るんじゃ

もう…そねえなことせんでええ…
家に帰ろう。母と一緒に静かに暮らそう。な?

寅次郎との絆であるボタンは金子くんの生きた証になっていたようです。

次の船はいつ来るんかのう?
今度こそ海の向こうに渡りたいもんじゃのう。
先生…先生…

おまえをこねえにしたんは誰?
辛くなって席を外そうとした文に、金子母の言葉が突き刺さります。
寅兄ちゃん…。


人間の本性は善VS悪


一方、そんな岩倉獄のやりとりなんてしったこっちゃない寅次郎は懲りずに、本を富永の前に差し出します。
タイトルはたぶん『靖献遺言』
『靖献遺言』…尊王思想の書としては日本人に最大の影響を与えたと考えられている。幕末に大ベストセラーとなり、勤王の志士の必読書と呼ばれ、明治維新に大きく影響した。1684年から1687年にかけて書かれた。
どんどん無駄知識が増えていきます。

なんじゃそれは?
ご意見を伺いたいんです。富永様の。ぜひ
嫌じゃ
にべもなくばっさりと断られます。
ところが、こんなことであきらめる寅次郎ではありません。
なんて言ったって、黒船に乗り込むようなやつです。

富永様はわざわざご自分を卑下するように振舞い、垣根を作っておられる。
そのような構えはご無用でござる。
どうぞ、ご教授を

おまえ…。

すると、おもむろに獄から出てくる富永。
私、野山獄ってお互いに相手の顔も知らないまま獄の中の学校をやってたと思ってんですが、こんなにすぐに独房出られたんですね…。
なんかイメージと違いました。

ならば教えて進ぜよう。
わしの学の神髄を

はい!
生きて、腐って、呪え
は?って顔の寅次郎。
いきなり何を言うんだ、富永さん。

ここで語る学問などなんの意味もない!
いいえ、こんな所だからこそ、功利を廃した真の学問ができるはず
ならば聞く。おまえには共に海を渡ろうとした弟子がいるそうだな
金子は弟子ではない。友です
友!いいか?その友とやらは、おまえがここで真の学問とやらを語っている間に、向かいの獄でたった一人、虫けらのように死んでいくんじゃ
おまえがどんなに学ぼうともここにおる限り、おまえは友一人の命も救えん。
それがおまえにとってまずは学ぶべき誠。
まごうことなき、現!


愕然とする寅次郎。
辛いですが真理ですね…。
寅次郎さんは、あまりにも自分の目に見える範囲のことしか考えてなさすぎるというのが、このドラマではすごく強調されているように思います。

おまえの学問とは、所詮紙の上の幻じゃ
本を破り捨てる富永。
それを見た寅次郎は思わず、富永に掴みかかります。

ええぞ、ええぞ、ええぞ、ええぞ!
腹の立つことを言われりゃ殺しとうなる、殴りとうなる!
人とは、そういう生き物なんじゃ

煽る富永。

違う!人とは…人の本性は善じゃ!
明日の己を己で切り開くことができる唯一のものじゃ!

人とは!悪じゃ!
なんかこのシーンウケる。良いこと言ってるのに。
テンポがよくて…。
しかし、俳優さんはすばらしいです。


その証拠にたった今、おまえはわしを殴ろうとしたではないか。
恥じることはない!心のままに生きれば良い!
生きて!腐って!呪え

予想ですが、たぶん富永さんは明倫館の秀才だったということで、昔は寅次郎のようなやつだったんでしょうね。
47年の獄中生活で今のようになってしまって、寅次郎にも今の自分のようになることを望んでいる…とかそんな感じに後で富永話が語られるのではないかと…思って…みたり。
というかこの人、「他人と打ち解けなかったために、同僚・親族らに憎まれ」投獄された人か…。
他人に裏切られた気持ちが強いからこういう考えを持つ人物として描かれたのかな。
明治33年まで生きているツワモノですが…。


富永の言葉で、またも金子がよぎる松陰先生…。
もうライフはゼロです。
金子くん…金子くん…。
そうじゃ、金子くん!わしはここじゃ!

え、誰と会話してるの…。
金子に医者を!着物を食べ物を与えてやってつかあさい!
福川様に落ち着けと押さえられる始末です。
錯乱寅次郎。
今まで、いつも毅然としてた寅さんが壊れる貴重な回ですね、今回。


さらっと登場する西郷隆盛、井伊直弼


江戸では飲み会中の伊之助。
吉田寅次郎殿は長州藩の誉れでござる
いや、他藩の方々にそれほどまでお褒めいただくとは
伊之助「アイツの目はいつも些末な政や狭い世界を超え、もっと遠くを睨んどるんじゃ
どうやら他藩の人が寅次郎の行いを褒めてくれたようですが、伊之助は愛しの寅次郎が褒められて、もちろんまんざらではありません。
寅のよいしょも忘れません。

そこで、いきなり話しかけてくる薩摩弁の男。
なるほど。まっこて肝が太っとか男ごわんどなあ。その吉田さあは
剛毅な人の話に黙ってられなかったらしいこの人は薩摩藩の西郷さんです。
西郷吉之助初登場です。
西郷も出すんですねー。

ちなみに桂の口癖は「まずは一献」でよろしいでしょうか。
誰も受けてくれないけど。

「異国を知りたかちゅうそのお人の志」は西郷の心を鷲掴みにした模様です。
寅次郎の名を「しっかりと覚えもした」とマーキングしたようです。
ナレ「寅次郎の密航の企ては日本中の志ある若者たちの心を動かし始めていた」
ということで、維新志士の英雄的な扱いを受けています。

でも、このドラマの寅次郎が異国に行って異国の知識を学ぼうとしているなんて知ったら、過激尊攘志士は大激怒すること間違いなしですけどね。
そこは伏せておいた方が良いですね…。


そして寅次郎の名を記憶に留めたのがもう一人いました。
彦根藩主の井伊直弼です。
俳優が高橋英樹さんということでもう貫録がやばいです。
井伊さんご趣味のお茶をたてながら寅次郎の話を側近に持ちかけます。
異国から学ぼうというのは良い。
が、牢で朽ち果てるか。もったいないことをした

未来に牢で朽ち果てさせるどころか、斬首させるけどね、あなた。


金子の死


ここで1855(安政二)年になります。

寿さんが杉家を訪問してくれますが、相変わらずの不機嫌顔です。
こう出てくるたびに不機嫌だと、子供の情緒に影響しそうですが、大丈夫ですかね…?

うちの人が寅兄から頼まれたそうです。薬です
ぞんざいな扱いですが薬を届けてきました。
寅次郎は、伊之助に薬の手配もさせていたようです。

寅兄のお弟子が…なんと言うたかしら。
いよいよ危ないんですって

今更こんなことしても遅いわ!金子様をそんな姿にしたんは寅兄じゃないの!
超冷たい声です。

母「届けてあげんさい。金子様に。
お世話をすると決めたんなら、最後まで全うしんさい

寿「およしなさい。おまえが行ってなんになるの?
ボロボロになった金子様やそのお身内がそんなこと望むと思いますか?
おまえは吉田寅次郎の妹なんよ!

母娘でこの落差…。
ですがお母さん、あなたはいつも他人事すぎやしませんかね。

文「金子様は…ボロボロなんかじゃありません。
ただ兄上と共に海を渡ろうとして、それが幸せやったんです。金子様は…

母「それを聞いてあげんさい。
金子様はただ辛かっただけじゃない。
嬉しかったこと、幸せだったこと。
聞いてあげられるんはおまえしかおらんじゃありませんか。
吉田寅次郎の妹のおまえしか

母さん、また笑顔です。
この人、自分の息子が他人の息子を巻き込んだという自覚あるんでしょうか。
ちょっとあまりにも自分たち本位に綺麗事言い過ぎじゃないかな、というのが前回、今回の私の母に対する印象です。
いつも笑顔な母も限度があるよ…。
まだ10歳の娘にばかり押し付けないで…。


文さん、雪が降る中ダッシュ!
すると大八車に金子くんの遺体を乗せて運ぶ金子弟と金子母と鉢合わせします。
薬は間に合わなかったようです。

お待ちください!お願いがございます。
金子様が持っていたボタオ、私にいただけませんか?
ボタオを私に…お預けいただきたいんです。
兄に託したく存じます

金子くんが寅次郎と会えて幸せだったことを寅次郎に伝えることが自分の役目だと信じる文。

…兄?
吉田寅次郎を申します。
私は妹の文と申します

金子母愕然です。
今まで、身内が獄にいるメイツとして接してくれていた母がようやく文の正体を知ってしまいます。


固まる金子家を前に文は土下座します。
二週連続で兄のせいで土下座をする女主人公…。
金子様の想いは私が必ず兄寅次郎に伝えます!
金子様がこれからも立派な武士として兄上と共にずっと生きていかれるよう!
ですからボタオを…この通りでございます

これ、確かに美しいんですが、金子の母から見ればたまったものじゃないんですよね。
寅次郎は息子を誑かした犯罪者としか見れないでしょうし。
こんなことされても、この場で納得できないのは仕方ないです。

あれは…捨てました。
この骸は染物屋の息子でございます

黙って去っていく二人。
一部始終をやっぱり目撃している、居た堪れない感じの例の福川さん。

いいか、これは特別じゃ
何と信じられないことにこの人、文を野山獄に入れてくれます。
優しいですね。
やはり外堀から埋めていくのは、鉄則ですね。


ついに寅次郎さんを糾弾する文


寅次郎の牢を凝視する文。
文か…
はい…
兄と妹が再開しました。

金子様が亡くなりました。
金子様は最後の最後まで、兄上と共に海を渡る夢を見ておられました。
何度でも挑んでみせると

静かにうなだれる寅次郎。

教えてつかあさい。
何で金子様は死ななくてはならなかったんですか?
何で国禁を犯してまで。
兄上は海を渡ろうとしたんですか?

文は寅次郎の真意を問います。

あの夜、俺たちは光を見たんじゃ。
目指す船の先に新しい日本があると

見えたんは異国の光だけですか?
うちには大切な方たちがいます。
兄上が国禁を犯した後、梅兄さまはお役を免じられました。
寿姉様もご城下での暮らし向きが立ちゆかず、私たちを助けてくれるもんは誰もなく、父上がお腹を召して詫びようとなされました。
私たちを守るために!

うつむく寅さん。

梅太郎さんの前々回の必死の説得も、家族のためにも堪えてくれって感じだったと思うのですが、まさか同じことを11歳の妹にも言われちゃうとは。
寅次郎さんは先というか遠いところだけを見ていて、周りの小さいことが目に入らない人なんですね、やっぱり。
ひょっとして大義のためなら、少数は切り捨てても仕方ないという人なのか…と邪推してしまうのですが。
それとも本当に夢中になると、うっかりしてしまうだけなの…?

兄上の見たもんが、新しい国の光だと言うのなら、なんでそれは私たちを照らしてはくれんかったんでしょう
それは…
金子様は…寅兄さまが殺したんです。
己の欲に、己を慕う者を巻き込んだ!

違う…!俺は金子と生きたんじゃ!
夜の海を渡り、大義のために、大義に生きようとひたすらに…

やはり寅次郎の大義が見えない以上、寅次郎の行動は知識欲にしか見えないんですよね。金子との密航までのやりとりも描いていないので、寅次郎が危ないことに弟子を巻き込んだようにしか見えず…。
残念です。

なら証を見せてつかあさい!
証?
あの夜兄上が目指した光が、ただの私事ではないもっともっと太い大義の果ての志だと言うんなら…!
志は死なない。たとえ一生牢の中にあろうとも絶望はない!
金子様は生きて、幸せやったんだと…

なすすべもなく落ちこむ寅次郎さん。

暗い獄の中で金子様はずっとボタオを握りしめていました。
兄上との大切な思い出…

泣く寅次郎。
ちなみにこの会話、獄にいる人はもちろんみんな聞き耳を立ててます。
あの元気だった勢いのあった富永さんもしょぼーん。
牢番もしょぼーん。
寅さんも慟哭します。
やっと自分がした取り返しのつかない行為に絶望したようです。


鬱な文さんは帰りの道で母を見つけます。
おかえり!
母に縋って泣く文。
せわあないー!
……。
やはり、私にはこのお母さんは不気味です。
なんでこの人こんなに能天気なのか。
呆れるを通り越して怖いです…。


数日後?、家の軒先に例のボタンが置いてあるのを発見した文。
何の心変わりか、金子母があのボタンを託してくれたのでした。
ありがとうございます!
兄上に託します…」


あ、そうそう寅次郎の牢にあの先週ホラーだった女囚がやってきました、
高須久です。お願いがございます
ということで、来週はスーパー久子さんタイムなようです。



次回、「女囚の秘密」

はい、見ててなかなか辛い回ですね。
今回の感想は二つ。
いつも通りの松陰先生の大義が見えてこない金子くんとの出会いはやはり描くべきだった
そして、杉家母が不気味
以上です。

次回は久子さんの回のようですね。
どういうわけか、文もやはり関わるようですね。

それにしても久子さんと金子母、美人だったなー。
維新三傑2/3出てきたものの影薄めなのに対して、井伊直弼の存在感がすごかったなー。

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●花燃ゆ感想バックナンバー
「花燃ゆ」感想 第一話「人結ぶ妹」
「花燃ゆ」感想 第二話「波乱の恋文」
「花燃ゆ」感想 第三話「ついてない男」
「花燃ゆ」感想 第四回「生きてつかあさい」
「花燃ゆ」感想 第五回「志の果て」
「花燃ゆ」感想 第六回「女囚の秘密」
「花燃ゆ」感想 第七回「放たれる寅」
「花燃ゆ」感想 第八回「熱血先生、誕生」
「花燃ゆ」感想 第九回「高杉晋作、参上」
「花燃ゆ」感想 第十回「躍動!松下村塾」

第十一話以降はこちらへどうぞ↓
大河ドラマ「花燃ゆ」感想・つっこみバックナンバーまとめ

Trackback

2015/02/04 (Wed) 10:27

公式サイト 密航に失敗した寅次郎(伊勢谷友介)は野山獄というろう獄に入れられる。

昼寝の時間 - http://miru-yomu-kiku.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/04-e433.html
2015/02/05 (Thu) 18:00

副題「志の果て」 新聞ラテ「志の果て国禁犯し見た夢は友の命を救うか」 第5回の関

ショコラの日記帳・別館 - http://chocora425.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/5-c7ae.html
2015/02/05 (Thu) 21:08

故郷に戻って牢屋行、なんとも大変な事態となってしまいました寅兄様でございます。私たちから見たら、あの吉田松陰が国を憂えるあまりやむにやまれずなさった事みたいに思える黒船密航未遂事件ですが、当作の中だけで見ておりますとお兄ちゃんがやりたい放題みたいにしか思われず~。でもそこが家族目線って事なんでしょうね。後世の評価を知らない同時代の家族にしてみたらきっと、寅がまたやらかした~~~!で正解なので...

真田のよもやま話 - http://sanada.at.webry.info/201502/article_1.html
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