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「花燃ゆ」感想 第十二回「戻れないふたり」

久坂の魅力がわからなくて困惑中です

今回は…えーっと…ほぼ45分間痴話喧嘩回でした。
ツンデレVSツンデレの主人公ご夫婦と、フリーダムVSフリーダムの姉夫婦の喧嘩模様がお茶の間で流れるという、正直幕末ドラマとしてどうなんだという回です。

花燃ゆ

「花燃ゆ」って恋愛ドラマとしてもちょっと詰めが甘い作品ですよね。
まず、主人公と彼氏役が惹かれあう過程、仲良くなる過程をすっとばしていて視聴者がおいてけぼり、ラブコメの王道である「ツンデレ」の乱用・誤用、何より彼氏役の魅力がよくわからない

「感想」と称したこの文章が回を追うごとに、どんどんただの意地の悪いつっこみをするだけの場になっているので、今回はアップするのは止めようと思ってました。
正直、誰得ですからね…。
もし「花燃ゆ」が好きな方が見たら、不快でしょうし。

なので、今回を最後に今後はおもしろいと思った回だけ感想書こうかな、と思案中です。
松陰先生がご退場される回までは頑張ろうかなとも思いましたが、まだまだかかりそうなので…。

とりあえず、どんな罵詈雑言が書いてあっても気にしないという方だけ、どうぞ…

(注意)
台詞は字幕なしで適当に聞こえた言葉を書いているので、間違っていたら…ごめんなさい。

第十二回「戻れない二人」(2015年3月22日放送)


高杉、そのセリフは後でいい


冒頭は文と久坂の祝言です。
なんと先週、伊之助のおかげで藩の政務役に返り咲いた周布様も、手のひらを返したかのように駆けつけてくれます。
殿が松陰に目をかけているから、その門下の久坂にも期待」してくれているようです。わかりやすいおっちゃんですね。

もちろん文と久坂の恋のキューピッドである伊之助もやってきます。
久坂。文に隠し事はできんからな
ありがたいアドバイスをくれます。
ちなみに伊之助は隠しているわけではありませんが、妻にまったく胸の裡を明かしていないことに定評がありますね。
人のこと言えませんね。

松陰門下は二次会で余興として腹踊りを披露。
ぶっちゃけそこらの町人と似たようなもので、知的の「ち」の字も見当たりませんが、まあ浮かれちゃったということで目を瞑りましょう。
超真面目人間久坂さんは「馬鹿馬鹿しいのは好かん」とあまりこの余興を快く思っていないようです。

ここまではまあ普通の結婚式なわけですが、問題はここで起こります。
公式で今回の見どころの一つが「高杉の爆弾発言」とされていましたが、ここみたいですね、はい。
高杉は完全に酔いつぶれておりまして、酔っ払いの戯言ということのようです。
え、この柱に寄りかかってるぼろ雑巾みたいのが長州の上級藩士?
え、そんなこと…ないよね。

しっかし、久坂のやつあれほど言っておったのにの~。
文は不美人じゃから嫁には欲うないと

雨降って地固まるとはこのことじゃ
いや、めでたい!めでたい!!

雨降って地固まる」…争いごとが解決したら、お互い信頼関係も生まれ、良い関係ができるということ。(国語辞典より)
えっと…争いなんて何も起きていないです。
そのセリフを言いたいなら今週のラストにしてください

もちろん凍りつく場。
蒸し返すダメな野次馬・周布をスルーし、頑張ってフォローしようとする下っ端の伊藤。
「いや、久坂さんが不美人って言ったのは入江の妹のことだよね?」とごまかそうとします。
この時点からこの二人の接点も作ろうと必死です、脚本が。

文「松陰先生が嫁をもらえとおっしゃったんで仕方なしに不美人を嫁にもらいます。
そねなことですか!?

久坂「もうええ加減にせろー!
逆ギレです。
文「実家に帰らしてもらいます!
ユーモラスな音楽とともに、大河ドラマの女主人公の初の祝言は展開されていきます。
今回の主人公は二年前の「八重の桜」の八重のように籠城で銃撃戦、女子教育尽力とかテーマがない人なので、普通に考えれば夫との祝言は一世一代のビッグイベントです。
それが…これです。
成田離婚どころか二次会で破局とか…。

ひょっとして今週はこの二人の痴話げんか→仲直り→絆が深まったね、本当の夫婦だね!あの祝言のいさかいは無駄ではなかったんだ!を45分かけてやるつもりなのでしょうか。
勘弁してください。

富永「実家は!ここじゃが?
ああ、いたね。こんな人。


ゴールインしても続くツンデレ合戦にもうお腹いっぱいです


OP後、久坂が実家を引き払って当座の間杉家で暮らすことになることがナレーションで語られます。
この久坂のおんぼろ屋敷を二人で綺麗にして住む…じゃダメなんですか?
マスオさんにならないとダメなんですか?
ああ、そうですよね。
文はまだまだおにぎり作らないといけないですもんね。

ここでおみくじを見て愛おしそうな久坂の顔がアップになります。
正直ここでこんな顔されても…ね。
祝言で逆ギレした後じゃね。
ツンデレにも限度というものがあるのだよ。
何なんだよ、おまえは。


久坂、杉家着。
おかえりんさい
直前まで例の「不美人」の件をまだ弟に愚痴っていたので、文は超暗い声で久坂を出迎えます。
え、結婚したのに文の着物も髪型も何も変わってない?
お歯黒、眉毛抜きまではさすがに無理ですが、当時の女の子を描くならちょっとぐらい変化をつけてあげてもいいのにね。
ですが、きっとまだ脚本家の中では文はイケメンに囲まれる「少女」でいてもらわないと困るみたいです。

おお…
そねな風に迎えられるのは、母が生きておった頃以来だ。なんか慣れんな
おお、全然歓迎されてる声音じゃないけどな。
久坂くんの感情の機微の察知の悪さは筋金入りです。
完全に自分の中では新婚ムードです。

朝ごはんが始まります。
父「ええ住まいが見つかるまで家におったらええ。部屋も空いてる
松陰「君はどうせ塾に来るんやから、ここなら十歩とかからん。
良ければずーっとおってくれ

ありがとう。屋根裏部屋だけどな!
文が今まで寝てた狭い部屋だけどな。
久坂は早くマスオさん状態を脱して、久坂家当主として立派な家を構える甲斐性を身につけなくてはなりません。

お茶碗を見て嬉しげな久坂のカットもあります。
久坂の本心はさっきのおみくじといい、お茶碗といい、さり気なく示唆するから見逃すなよ!ということらしいです…。
どうでもいいけど、この時代の武士の家で父の膝の上で子供がご飯食べるのかな。

そうそう、文はこの朝ごはんを張り切って作ったようです。
「久坂のご飯だけ大盛りー!」by亀
「朝なのに味噌汁に魚のアラが!」by松陰
「味噌汁具だくさんじゃね?」by梅太郎
(亀さんがここ何回かですっかりアレなキャラになってしまい、残念です。)
どうやら、文は文でご機嫌になるとご飯を張り切ってしまうようです。

たまたまです!誰がこねな人のために
おいおい、もうツンデレはいいんだよ?
もうそれは先週のゴールインで卒業していい要素だよ?
こねな人?
もうお忘れですか?昨日私に何を…
いつまでもくだらんことでへそを曲げんな
へそなど曲げておりません
家族はこの夫婦喧嘩をほほえましい喧嘩ということで、笑ってスルーします。
ですが、私は心配です。
こいつらはいつまで慣れないツンデレを引っ張るつもりなんでしょうか。
先週言っていた「人を想い合う心」はどこに行ったのでしょうか。


あ、そう言えば久坂はお休みの挨拶もしません。
お休みの挨拶も慣れませんか?
煽り気味の文。
ええから早う寝ろ!
キレます。
なんと初日から久坂は勉強タイムを確保したいらしく、新妻と一緒には寝てくれないようです。
ツンデレもここまで来ると全然萌えません
脚本家はなぜ、ツンデレが世でもてはやされているのかちゃんと理解しているのでしょうか?

しかし、この状況に久坂もさすがにまずいと思ったのか、何か話しかけようします。
すると…
なんと「夜分御免!」と塾生が勝手に二人の愛の巣にどかどかと押しかけてきます。
あの、もう女性が寝間着で床に入ってるんですけど。
新婚なんですけど。
初夜なんですけど。(あれ、祝言は昨日か…)
非常識過ぎませんか?
現代でもこんなことしませんよ。
完全に大学のサークル合宿のノリみたいなこの武士どもを見て、若干いらっとしたのは私ではないはず。
もちろん怒りの矛先は、とことん塾生をアホに見せたいとしか思えない脚本を書いている脚本家です。

こちらにお住みになるんですね?運ぶ荷物があったら手伝います!
なぜ昼間に来ないのか君たちは。
ゲスな妄想でもして夜にわざわざ押しかけたのか。

文の視線を感じて久坂はやっとこいつらを追い出します。
追い出しますが、そのまま帰ってきません。
文は放置プレイです。
松下村塾の面々が誰一人として全然魅力的に描かれないマジックです。

先に休みますよ?
好きにせろ
好きにって…。おやすみくらい言えんの?
ありえん。
何かもうありえん。


小田村夫妻まで喧嘩します!ただしこちらは修復不可能レベル


ここで完全にこのドラマで浮いた存在感を放つ高橋英樹による井伊直弼が登場します。
徳川家、すなわち幕府が力を持たなくては日本国は異国の侵略を許してしまうことになるという道理がなぜわからんのか
そういえばこんな時代でしたね、このドラマの時代って。
ご公儀を批判する者どもに厳しい処罰が下されることになろう
威厳やばい
一人だけ幕末してます。


そして、稔麿と入江も一応仕事はしていました。
幕府がいくつかの雄藩に条約の内容を見せて諮問していたのですが、その条文をどういう経路か知りませんが手に入れたので、松下村塾に送っていたようです。

ん…入江?
あれ、先々週に大々的に江戸へ向かった稔麿はいいのですが、入江はなぜここにいるのかという説明が一切なされていません。
入江くんの扱いが雑です。
正直ナレーションは「この男もまた幕末の動乱で若い命を散らすこととなる」としょうもないネタバレをする前に、入江くんのもっと重要な情報を語ってあげてください。
何もしてない上に何を考えているのかいまいちわからない男の末路なんて情報はいりません。


一方、萩では伊之助が周布に朗報を告げられます。
小田村、喜べ!塾生を江戸に送る件だが、殿がお考えくださるそうじゃ
誠でございますか!?
かつてないほど嬉しそうな小田村さんです。
祝いにフグと金平糖を買っちゃうくらいです。
正直、息子が生まれたときより嬉しそうな伊之助をここで見ることとなります。


その頃、寿はセレブパーティー会場だった椋梨家へ。
たった今お達しがありました。今月より周布様の奥様がなさるそうです
お香の会はどうやら政務役の奥方が主催していたようです。
あの奥方どもは今が周布家に尻尾を振っているようですね。

お許しください!あなた様には本当によくしていただきましたのに。
夫が勝手なことを。本当に申し訳ないことでございます!

謝る寿。
あなたが謝ることではありませんよ。お体をお大事に。
元気な赤ちゃんを産んでください

椋梨妻の美鶴さんは一見優しく寿を受け入れてくれます。
ですが、この人。
寿の顔を触る、妊婦の腹もさする、で正直怖いです。
距離無しさんなのでしょうか。

でも、この人は裏では寿を嫌ってるらしいですからね。
腹パンとかなくて良かったです。
…というか寿、いつの間に二人目がお腹にいることになってたの。


帰ったぞ!久々に飲みたい気分じゃ
いつになく超元気な伊之助のご機嫌は相変わらずです。。
おかえりなさいませ…」←暗い声。
寿!これからは村塾の若者にもどんどん道が開ける!もう罪人の塾などと呼ばせはせん。
次は寅次郎が藩士の身分を取り戻せるよう働いてやるつもりじゃ☆

それはようございました…」←暗い声。
寿が暗いのにも気づかないぜ☆
あなたも久坂と同じで脳内お花畑になると周りが見えなくなる体質なのか。

その前に文と久坂をなんとかせんと☆
周布様が笑っておった。つまらんことでさっそく大ゲンカじゃと
それがなんだと言うのです
いや、本当ですよね。
そんなやつらの痴話喧嘩とか本当にどうでもいいです。

個人的にはこのドラマで散々嫌でダメな女にされた挙句、本当は良好だったらしい夫婦仲間まで、険悪にされている寿が不憫でなりません。
このドラマの女性キャラクターが揃いも揃ってアレなのはなぜなんですか。
と思っていたら案の定…。

「美鶴様がお世話くださったお相手の方がよっぽど身分もお家柄もようございました。
私の計らい通りにしておれば、幸せになれたものを」
「それが本当に文の幸せかのう?」
「ええ、そうです。なのにあなたが全て台無しにしてしまわれた!
私が文のためにしてやってることを知りながら、私に一言の相談もなく!
ようやく、奥様方のお仲間の端に加えていただけたというのに」
「自分の立場や付き合いがそねえに大事か?」
「あなたからしたら女の付き合いなど馬鹿げたことかもしれませんが。私はあなたのお立場がよくなるように…」
「そねなことまで頼んだ覚えはない!」
「私がどんな気持ちで。いっつもそうです。あなたは私の気持ちなどお構いなし!」
「いっつもそうじゃ、おまえは。私、私、私!
自分のことしか考えとらん!」
「いっつもそうです。あなたは私や篤太郎といてもまるで一人で生きているよう」

長いので読み飛ばしましょう
確かに寿は自己中で世界が狭いですが、同じくらい伊之助も自分に興味のある方向にしか向いていないので、どっちもどっちです。
ですが、小さい子供の前で激高して喧嘩するのは教育上よろしくないので、止めましょう。

というか、もういいよこの夫婦の喧嘩シーンは!
1月から何回やってるんだよ。
伊之助は久坂にえらそうに説教する前に自分の家庭をなんとかしたまえ。
先週は伊之助良かったのに、幕末担当の格上キャラ井伊が出てきたと思ったらこれだよ。
なんですか、このドラマは。
一話の中で「幕末」を生きる人物の制限でもあるんですか?


松陰先生の久坂と稔麿の扱いの差


久坂が突然お城に呼び出されたました。
要件は不明なものの、さっそく服装を調えて登城します。
しかし、こねな着物しか
なぜ藩医の家がこんなに貧乏なのか。
久坂家は継いだけど、このドラマでは「医者の勉強を全然頑張ってないから禄をもらえていない」というならわかりますけどね。

そうそう、文は久坂が「行ってらっしゃいませ!」に「行ってくる!」と返してくれた!と大喜びでした。
まるで反抗期の幼児を相手にする母のようで、久坂のアレさ加減に笑えてきます。
何はともあれ、やっぱり文は良いことがあると料理を張り切っちゃうらしいですよ!
旦那役が同じ東出さんということで、昨年の朝ドラの「ごちそうさん」あたりを意識しているのかも…しれません。


城でのシーンはなく、城から帰ってきた久坂は文をスルーして真っ先に塾に向かいます。
「想い合う気持ち」とやらは絶対的に足りていません。

塾では松陰が珍しくお怒りでした。
なんでも、幕府がアメリカと通商を始めるようで、このままではいずれ日本も清国のように西洋諸国の食い物にされてしまう!と焦燥感に駆られていたようです。
そんなところに文の「みなさーん、ご飯ですよ!」。
ははは、もうこのセリフ何度目でしょうか。


久坂は文のご飯アナウンスを遮り、松陰と塾生に報告をします。
藩医として江戸遊学が許されました!
周布様にひとつお願いを申し上げました。両刀を差して参りたいと。
兄の形見の刀です。
表向きは医者としてでも、心は武士として志を遂げて参ります

文は唖然です。
帰ってきたときに文に何も言ってくれないあたり、信頼感はゼロに等しいですがこれはショックです。

あと、久坂の刀ってさ…確か久坂は帯刀して良い身分だったと記憶しているのですが、今までわざと自分で刀を遠慮して木刀を持っていたということですかね?
医者の身では武士のように刀を持てないとして、勝手に木刀を持ってたんですよね?
江戸へは医者ではなく、武士として行くぜ!ということのようですが、正直今まで久坂さんは藩医っぽいところを1ミクロンも見せていないので、そんなお題目を出されても何も響きません。

今まで嫌々ながらもきちんと役目を果たしていたというなら、感動ポイントだったのかもしれませんが。
実はニートだから貧乏なんじゃないか、と邪推してしまうこのドラマの久坂は完全に魅せ方を間違えているキャラだと思います。

ついでに、ちらっとなんかくやしそうな高杉が映ってますね。
高杉はやる気だせば普通に私費で遊学できるご身分なので、ヤンキーを脱せば簡単に江戸に行けると思うよ

志があって為すことがないままに死んでは何の意味がある。
君の士気と才気を使わぬままでは、どうして生きている意味があろう。
ゆけ、久坂

松陰先生は久坂の背中を押します。
先々週では稔麿に「志ないから言っても無駄!」と発言した松陰ですが、久坂は問答無用でOKのようです。
私には違いがよくわかりません。
この久坂さんも「異国を追っ払いたい」と言ってるだけで、稔麿となんら変わらないようにしか見えないんですが、この二人の違いは何なんですか、松陰先生。
稔麿には最終的に「志」を語らせたのに、メインキャラの久坂にはないのですが。

「そうですよ、行ってください久坂さん!」
塾生の行けコールも止みません。


夜、一人でしょぼんとしている文の部屋にお母さんが登場します。
相変わらずニタニタしてて怖いです。
いつまでも帰ってこんわけじゃないでしょう?
え、このシーン要らなくない?
脚本家はいつもニコニコしてポジティブ(他人事とも言う)なセリフを言っていれば「いいお母さん」と思っているのでしょうか?
正直このお母さんは不気味すぎて寒気がします。
こんな時代劇じゃなければ、すべての黒幕はこのお母さんと言われても驚きません

さて、この晩ですがなぜか文は一人で寝てます。
え、久坂は?
完全に冷え切った夫婦にしか見えません。


久坂の面倒くささ、ここに極まれり


後日、久坂は伊之助から通行手形やら江戸藩邸への紹介状やらをもらいます。
江戸では多くの人間や考え方に触れるだろう。軽挙にはしらず、腰を据えてしっかり学んで来い
また、なかなか守れなそうな言いつけを言ってくれます。

周布様にもそう言われました。ですが、私が江戸で目指すことは違います!
すでに喧嘩腰の久坂。
軽挙妄動を控え、学問に励めと言われましたが、今はのうのうと学んでいるだけで済むときではありません。そねな猶予はない。
水戸藩士たちはハリスを斬り殺そうとしたと聞いております。
じゃがたとえ、ハリスを殺したとしても次のハリスが来るだけ。
国を挙げて攘夷を決行するときが来たんです!

軽挙と言われようと、命を落とそうと構わん。
この国を守れるなら、志を遂げられるのなら

じゃあ、何をするというのかね君は。
それを江戸で探すというのなら、きちんと納得がいくような過程を次回以降見せてくれるということでよろしいか。
忘れないよ、あなたの目的が「国(日本)を挙げての攘夷」だということを。

その覚悟、文に伝えたんか?
の伊之助の問いの答えはもちろんNOです。
久坂、本当になんで結婚したんですかね。
この純愛に見せかけたドラマでも、やっぱり松陰に言われたからした…というスタンスでいいんですかね。


そういえば、入江の手紙により「雲浜のもとにあぶない攘夷志士が集まりまくっている」との情報が松下村塾にもたらされます。
高杉「戦国乱世の再来となるか」←楽しそう
「俺も江戸へ行きたい!」、「俺もじゃ!」、「俺も久坂さんについて行きたい」←楽しそう
こいつらについては何もいうまい。

そして、この会話の最中、久坂は会話に加わらず文を見つめていました。
さらにこの後、文にあてがってもらった自分のお茶碗を眺めているシーンもあります。
この描写で本当は文が大事なんだよ!察してね。ということですか。
この人、面倒くさいにもほどがあります。


さて、久坂もいつまでも文を無視しておくわけにもいきません。
意を決して「話がある」と呼び出します。
もともと松陰先生に言われてなった夫婦じゃ。
松陰先生の手前、仕方がないと思うたが、暮らしてみてようわかった

俺はやはり一人の方がしっくりくる。
一人の方が気兼ねのう遠くへ行ける。
皆さまには俺が言うておく。
おまえは、おまえに似合う相手を見つけてくれ

仕事の邪魔になるし、気になってしょうがないしやっぱり独身がいいわ。
おまえはもっとふさわしいやつを探してくれ。
という超身勝手な離婚話でした。

ここでずるいのは、結婚したのを松陰先生のせいにしたことですね。
あなたが「文を手放したくないのに告白できないよ~!」と伊之助に泣きついて取り持ってもらったんじゃないですか。
ついこの前。
言い訳ということなんでしょうけど、悲劇で孤独なヒーローをこじらせた完全に痛い人間にしか見えません。

江戸でもどこへでも、一人で勝手に行けば?
文さん、視聴者の代弁をありがとうございます。


さて、残念な久坂を目の当たりにして、そろそろ食傷気味になってきた頃、今度は松陰が文の部屋へやってきます。
最初に出会うたときは木刀を振り回しておったのう
久坂は学びに行くんじゃない。事を為しに行くんじゃ。その命をかけて
その刀、江戸へ持っていくと言うておったのう。
武士として行く。そう言うておった。
その意味が文にはわかるか?

ああでも、ついこの前(稔麿回)でも藩校のやつらと殴り合いしてたし、たいして何も変わってないんじゃないかな。

わからんです。どねえしてあげたら一番ええんか。わからんで
私がおらん方が楽やと言うんなら…

文の志は何じゃ?
いや、そんなこと言われても。
なんだか「志」がカルト宗教のスローガンみたいで怖くなってきました。
洗脳されてるみたい。

志とかわけわからんことを言われて困っている文ちゃんは、兄が去った後に刀のところにぶら下がっている巾着に目を付けます。
なぜか、袋を開けて中身を改め出します。
大事なものとわかっていて開けます。
プライバシーなんて言葉はこの時代にはないので、OK問題です。

しかし、破局寸前の「恋人の携帯の履歴を見る」と重なるこの行為は何なんでしょうか。
ちなみに、周知のとおり中身はもちろんあの大吉おみくじです。
久坂の重要アイテムであり、初デートの思い出の品です。

なーんだ、結局あいつは私のこと好きなんじゃん!
と確信した文は松下村塾メンバーに「お願いがございます」と、何かを依頼します。
こっそり見た携帯の待ち受けが自分との初デートの写真だった…と同じ原理です。
はい…。


良かった、この後単身赴任で本当に良かった


久坂の帰宅を待ち、文は久坂を座らせます。
議論をしようと思って。お好きでしょ?
今夜は徹底的に話し合うようです。
テーマは「このまま夫婦でおるべきなか否か
もう否で良いと思います。

私は貴方様のような危なっかしい人が、嫁もとらず一人で生きていけるとは到底思えません
真面目で一途と言えば聞こえはええですが、融通の利かん頑固者。
喧嘩を売られたらすぐ頭に血がかーっと上って大立ち回り。
そねなことでは、志を遂げる前につまらんことで命を落とします

あなたは預言者か。
おまけに強情っぱりのひねくれもん!
何です?婚礼のときの仏頂面は?皆さんがせっかくお祝いしてくださっているのに「馬鹿馬鹿しいのは好かん」?

とりあえず久坂は煽っておけば簡単に逆上してくれることはわかっています。
そこで痛いところをつけばOK問題です。
ということは過去何回かで証明されているので、今回もその作戦のようです。

楽しいときは笑えばええんです!
素直に言うたらええんです!助けてほしい時は助けてくれと。
そばにおってほしいときは、おってくれと。
江戸におっても想うとってくれと

おっと、やはり文は久坂に三下り半を突きつけるわけではなく、和解の方向に持っていきたいようです。
どうやら先週、ぐだぐだと伊之助に自分のこの性格を吐きだしていた久坂ですが、伊之助では彼を変えることはできなかったようですね。

うぬぼれんな
うぬぼれます。お兄様の刀と一緒にこねなもん大事に持っていこうとしとったら、うぬぼれます
おみくじが入った巾着という証拠品を懐から出した―!
もう携帯を勝手に見た女と一緒です。
浮気のメールという証拠を見つけ出し、勝ち誇った妻と同じです。

人の持ち物勝手に見んな!
論点はそこじゃないのに、携帯を見られて逆上する浮気夫と同じです。

勝手に見ます!女とはそういうもんです
何なんじゃお前は…
「女とは」ってあなた…。
その理屈はおかしい。


心配なんです。あなたさまは本当にまっすぐな人やから。
よく周りが見えんくなるから

心配で言ってやってるんだからね!
前の「医者坊主」の煽り発言と同じであなたのためなんだからね!

私が、この萩にいます!この萩であなたを想うとって差し上げます!
あなたがどれほど遠くへ行っても、迷子にならんように

おにぎりつくるときも芋堀りのときも思い出してやるし、朝の挨拶も夜のねぎらいの声掛けもしてやるから、おまえのために!と文は説きます。

そねなおなごがここに一人おると思うたら、あなたはどこにいても一人やないでしょ?嫌やと言うてもそうしますから
やはり、久坂ってどうせ別れるなら誰とも仲良くならないぜ!それなら最初から一人でいるぜ!とかいう孤高を気取ってるキャラだったということなのですね…。

だってもう志を立ててしまいました
私の一生の志です。私はあなたと共に生きて参ります!

ああ、そうですか。
文が久坂に惚れた理由はよくわからないですが、いきなりどういうわけか先週恋に燃え上がり、もうこんな決意ができるほどに愛は育っていたようです。

何なんでしょうか、この超展開は。
恋愛モノってくっつくまでが楽しいのに、その過程をすべてすっ飛ばされたこのドラマでは、こんな愛の言葉をドンっと出されてもどう反応すればいいのかわかりません。


やっぱり大吉じゃ。おまえは、俺の大吉じゃ
久坂…。
やっぱりってなんだよ。
人から愛のことばをもらわないと相手に価値を見いだせない人なのかい、君は。

寂しうて。あなたがこの塾や家からいなくなってしまうと思うと、本当に心底寂しうて
手紙を書いてつかあさい。命を大事にして、それで必ず、必ずうちに帰ってきて
ここで初ハグです。
正直、「手紙を書いてつかあさい」は先々週、稔麿にも同じことを言っているので、またそれかいと思ってしまった私の心は歪んでいるのでしょうか。

ああ、わかった。俺もおまえに言うべきことがあった。
おまえは美人っちゅうわけじゃないが、かわいいところがないわけじゃなく…

今それを蒸し返すんですか?
はいはい、これで二人はもうちゃんと夫婦になりました!
10年前の「新選組!」のように男が京で妾を作って、怒った妻が乗り込んでくるとかいう展開は止めてくださいね!頼むから。


すると、ここで襖の向こうで立ち聞きをしていたらしい高杉を始めとする塾生どもが雪崩打って出てくるという、ベタなギャグシーンとなります。
体重をかけすぎて襖が外れるというアレです。

高杉「おもろいもんが見られたー!
全てそこの女幹事の計らいじゃ!

文「そうやった…。おったの途中から忘れとった
あなたの江戸行きの祝いです!
じゃあ、最初の「議論をしましょう」あたりは皆さんに公開する予定だったということなのか。
あれでどうやってお別れ会につなげる予定だったのか。
喧嘩別れしかねない切り出し方でしたが。

高杉「まあまあ、これにて一件落着!
違うよ、高杉!
冒頭の祝言で言ってた「雨降って地固まるとはこのことじゃ」はここで言うべきセリフだよ。
ついでに言うと雨降らせたのは君だけどな。
覚えてないだろうけど。

高杉「おまえにはあの女がお似合いじゃ
久坂「おまえに言われんでもわかっとる
もう、ツンデレもこのあたりで終わりにしましょうね。
何はともあれ、友人の暴露発言のおかげで夫婦で腹を割って話せて良かったね!
結果オーライですね…うん…。


ラスト数分で重要シーンを押し込むのはこのドラマの悪い癖だと思う


梅太郎に待望の跡取りが生まれますが、激しくどうでもいいです。
このシーンの扱いが雑すぎて笑えてきますねw
あ、でも萩の乱をちゃんとやるなら出しておかないとまずいか…。


そして、終わったと見せかけて、一心不乱に「狂夫之言」を書く松陰のシーンがあります。
なんだか様子が変です。狂気を感じます。

ゆけ、久坂。事を為せ。志を遂げよ!
ならば、僕は何を遂げる?僕の志!

狂夫之言」…安政五年に松陰が書いた、この時期の松陰の考えがよくわかるご本。
「天下の大患は、その大患たる所以を知らざるに在り。いやしくも大患の大患たる所以を知らば、寧んぞ之れが計を為さざるを得んや。」国家が危ないってわかってるのに何もしようとしないなんてありえん!という書です。

狂うときが来たんじゃ!
目が血走ってます。
伊勢谷さんの演技は相変わらず上手いな、と思います。
ついには久坂にも高杉にも理解されない暴走っぷりを見せる松陰が一人で静かに狂っていくこのシーンは良かったなと思います。
これから安政の大獄終了までは、松陰先生を多めで頼むよ!
その後の久坂や高杉の行動の指針になるんだろうし。


久坂が江戸に上った二か月後の1858(安政5)年4月23日。
今回お一人でこのドラマを幕末らしくしようと奮闘していた井伊直助が大老に就任します。

今、日本は開闢以来の危機に瀕しておる。各々方のお力を不肖、井伊直弼にお貸しくだされ。お頼み申す!
超渋い声です。
やばいですね、そろそろ松陰先生が。
ここで今週は終わった方が締まったんじゃないかな







ところが、終わりません。
みなさーん、ご飯ですよ!
画面暗転後にシリアス音楽が流れたままの中で映し出されたのは、夫がいなくなった後に娘時代と変わらずにおにぎりを未婚の同年代の若者に配る文でした。
「幕末」は三十秒と持ちませんでした…

ナレ「この後、世に言う安政の大獄が始まることを文はまだ知らない」
いや、そこは松陰先生じゃないのか!



次回、「コレラと爆弾」

~三行でわかる次回予告~
ついに日米修好通商条約締結!
異国からもたらされた病
侵略をためらわせる新しい武器がなくては!

安政5年に流行ったこれらを取り上げるようです。
それよりも公式サイトでの来週の予告ページで
ストップ!コレラ 萩の街を救え
とあるのですが、これはまさか文が救うとかそういうんじゃないですよね?
というか、まさか伊之助が南方先生のようにペニシリンを作ったりしないですよね!?
まさかテコ入れでそんなことはいくらなんでもしない…とは思いますが、なかなか香ばしい気配がしますね。
いや、するわけないことはわかっていますが。

あと、あれだけ伊之助たちに啖呵切って江戸に行ったので、久坂の江戸での生活も少しは入れてくださると良いと思います。

今回、ついに魅力的な幕末キャラクター、高橋さんの井伊直助が頭角を現してきました。
もうこの人に賭けるしかありません。
漫画の描き方のハウツー漫画「バクマン」の某敏腕編集者も「敵キャラクターは味方キャラクター以上に魅力的じゃないとダメ」って言ってましたからね。
とりあえずこのポイントは押さえられてそうで嬉しいです。

そして、今回のサブタイトルの「戻れないふたり」。
文と久坂のことに見せかけて、夫婦関係が破たんしていて戻れなさそうなのは間違いなく、伊之助と寿じゃないですか。


それにしても、感想を書くために毎回このドラマを二回ずつ視聴していますが、このドラマ長すぎです。
体感時間が一本の映画を見ているようです。
そう思っていたときにこんな記事を見つけました。

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の低視聴率の原因は「スマホ」の流行?・・・スマホ時代の現代に45分のドラマは長すぎる!?

なるほどー、確かに!
…いや、断じて違います!
確かにこのドラマ、長いです。
はっきり言ってせめて30分にしてほしいな、と思っています
でも、そう感じてしまうのはひとえにこのドラマに私がのめりこめていないからなんですよね。
今までの大河ドラマの中には45分が全然苦にならないものも多くありましたし、映画なんてもっと長いですが、「長い」と感じさせない作品は山ほどあります。

じゃあ私がなぜこの作品をたかだか45分で長いと感じてしまっているのかなー、と考えてみるときっとテーマがブレブレだからなんだと思います。

松下村塾メンバーの議論や活動はおまけ程度で中途半端(そのくせセリフだけはかっこいい)、脚本家が描きたい幕末のホームドラマ、恋愛ドラマ、学園ドラマもいろんな方面に手を出し過ぎて散漫。
結果、主人公と彼氏の描写は薄い。
なんだか観ていて疲れてしまうせいで、長いと感じているのかもしれません。

役者はいいんですけどね、久坂。
もうちょっと魅力的な人物に描けなかったのでしょうか。

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●花燃ゆ感想バックナンバー
「花燃ゆ」感想 第一話「人結ぶ妹」
「花燃ゆ」感想 第二話「波乱の恋文」
「花燃ゆ」感想 第三話「ついてない男」
「花燃ゆ」感想 第四回「生きてつかあさい」
「花燃ゆ」感想 第五回「志の果て」
「花燃ゆ」感想 第六回「女囚の秘密」
「花燃ゆ」感想 第七回「放たれる寅」
「花燃ゆ」感想 第八回「熱血先生、誕生」
「花燃ゆ」感想 第九回「高杉晋作、参上」
「花燃ゆ」感想 第十回「躍動!松下村塾」

第十一話以降はこちらへどうぞ↓
大河ドラマ「花燃ゆ」感想・つっこみバックナンバーまとめ

Trackback

2015/03/25 (Wed) 01:24

「戻れないふたり」 第12回の視聴率は、前回の14.0%より下がって、13.2%

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昼寝の時間 - http://miru-yomu-kiku.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/12-93cd.html
2015/03/25 (Wed) 13:26

文(井上真央)と久坂玄瑞(東出昌大)の婚礼が行われた。 しかし、玄瑞の爆弾発言が露見し、会場は大騒動に。 ぎこちなく始まった新婚生活だが、文はささやかな幸せをかみしめていた。 一方、江戸にいる吉田稔麿(瀬戸康史)からは、刻々と変化する日本の外交情勢が 伝えられ、吉田松陰(伊勢谷友介)と塾生たちは危機感を募らせる。 そして玄瑞に藩医として江戸遊学を許可するという話が来ると、玄瑞は...

ドラマ@見取り八段・実0段 - http://doramablo.blog59.fc2.com/blog-entry-4542.html
2015/03/25 (Wed) 19:16

随分駆け足な恋バナですねええ。今週もう結婚と旦那の単身赴任まで進んじゃいますか~。今作的には歴史の表舞台ではなく家庭内の事や恋愛に力が入っている訳ですけど、結局あぶはち取らずにならなければいいんですけどねええ~~。

真田のよもやま話 - http://sanada.at.webry.info/201503/article_4.html
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