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Fate/Zero キャラクター考察1 セイバー陣営(衛宮切嗣/アルトリア)

10月からFate/stay nightのアニメがFate/Zeroのアニメを制作したufotableさんでリメイクされますね。
Fate/Zeroのアニメは非常にクオリティーが高かったので期待しています。

何を隠そう私はFate作品結構好きです。
特に歴史上の人物や神話の人物が現代に蘇ってバトルロイヤルするなんて、とってもおいしいシチュエーションです。
私にとって。
Zeroは英霊の逸話をちゃんと作中で上手く取り上げていたり(歴史、神話好きにはたまらない)、全陣営が万遍なくカバーされた群像劇なので、愛着が湧きます。
なので、今回は魅力的なZeroキャラクターの考察でもしてみようと思います。
考察というより、箇条書きで思ったことを書き散らしているだけですが…
対象はとりあえず、7陣営のマスターとサーヴァントの14人。←その後、女性キャラクター4人追加。

(注意)
・いろいろ書いてしまうと思いますが、全キャラクター嫌いではなく、むしろ大好きなので愛ゆえです。

ネタバレ全開なので、Zeroの作品を最後まで見ていない方はご注意ください

・考察の際、参考にしたのはFate/Zeroの原作の小説(TYPE-MOON発行の同人版)とアニメ(BDのオリジナルver)、マテリアル(設定資料集)です。
あと、英霊たちの元ネタが書かれてそうな歴史や神話の書籍、ウェブサイトなどなど。
複数の資料を読み比べてはいますが、伝説や神話出典のサーヴァントの生前の話はバージョン違いで細かいところが異なることが結構あるので、参考程度に考えていただけるとありがたい…です。
作中に関係のある逸話のみ抜粋して書いてみたところ、アーサー王について特筆することがなかった…です(笑)
なんということだ…。
なので、キャラクターによって文章量に差があります。

・本文中に原作と書いているのは小説版、本編と書いてあるのはFate/stay night(PS vita版)のゲームです。
・その他のFate作品については一切言及しません。(予定)

完全に自己満足と自分のひまつぶしの為の文章なのでかなり適当ですが、それでもよろしければどうぞ…。



【セイバー陣営】

戦力:切嗣、舞弥、セイバーの最強陣営。別名「チーム外道」…。

衛宮切嗣

衛宮切嗣

・セイバーのマスター。
常に死んだ目、くたびれたコートと無精ひげという風体とは裏腹に「魔術師殺し」と恐れられているフリーランスの殺し屋。
結果のためには手段は選ばない。
たとえどんな犠牲を払おうと己の理想のために聖杯を手に入れる気満々なのがこの本作の主人公である。
そのため、結果的に切嗣がやらかした冬木市への被害はホテル一棟丸々倒壊を筆頭に甚大なものであり、作中最も多くの敵をサーヴァントを差し置いて討ち果たしている
公式設定の特技は、射撃と破壊工作であり、作中通して嫌というほど発揮。
身長175cm、体重67kg、血液型AB、誕生日は11/11、イメージカラーは灰色。
公式設定の天敵はなんと言峰綺礼さん…ではなくセイバー。

・本質は「正義の味方」という少年のような理想を抱く人物。
聖杯に望む願いは「あらゆる戦乱と流血の根絶、恒久的な平和」である。
常により犠牲者が少ない方を選択し、秤の一方を躊躇なく排除することで、世の闘争をなくそうと行動してきたが、一向に終わりが見えないことから聖杯という奇跡に懸けるようになった。
結果的に犠牲者が抑えられるならターゲットが乗った旅客機を吹っ飛ばしたり、ビルごと破壊したり、だまし討ちをしたり、恩人であろうが海の藻屑にしてしまったりと容赦がなく、切嗣を外道と見るか、心に傷を負った愚直に理想を追い求める人物と見るかはケリィ時代の過去話をどう捉えるかによるのではないだろうか。

親密になった女性をことごとく不幸に陥れる凶運の持ち主でもある。
もはや呪われているといっても過言ではないが、戦いがからまなければ心優しいマイホームパパ。
娘のイリヤスフィールとくるみ探し競争に興じ、ズルをしてでも勝とうと夢中になり、妻のアイリスフィールを心から愛しており、アイリスフィールや愛人の舞弥から絶対の信頼を得ている。
綺礼がショックを受けるほどに二面性のある人物。
公式設定の「苦手なもの」は家族愛らしい。またまた~。

・少年時代は異端な研究に明け暮れていた父が隠れ場所として選んだ南の島のアリマゴ島に住んでおり、4つ年上の女の子シャーレイに淡い想いを抱いていた。
ちなみに「切嗣」という名は島民にとっては発音しづらい名だったため、彼女によって「ケリィ」という愛称をつけられたという経緯がある。
ケリィ時代はまだ目にハイライトが入っていた貴重な切嗣でもある。

・少年時代に父親の矩賢が衛宮家が「根源への到達」を目指すための一環として「死徒」の研究をしていたことから、住んでいたアリマゴ島の村民が全滅してしまう悲劇に見舞われた。
これ以上の犠牲を防ぐために自ら父を殺して以来、魔術師専門暗殺稼業を請け負うフリーランスのナタリアに引き取られて、自身も「狩人」として生きることに。
指先と心を切り離して行動することができる暗殺者としての天性の素質を持ち、父のような異端な魔術師を全て狩りつくすことでアリマゴ島の悲劇を繰り返させないために、世界各地の紛争地に身を投じてきた。
このような少年時代の生い立ちから「正義の味方」になることが切嗣の使命感となっている。

・彼の礼装はトンプソンセンター・コンテンダーで撃つ「魔弾」。
切嗣の肋骨の骨粉が封印された弾で、不可逆の性質を持った切嗣の「起源」そのものを対象に叩き付けることができる。
物理的な破壊力はなく、被弾した部分のみが壊死して古傷のようになるだけだが、神経や毛細血管は元通りに再生せず、機能を失ってしまうという恐ろしい効果を持つ。
さらに、魔術師の体に的中すれば、魔術回路を破壊し以後魔術行使ができなくなってしまう。
この効果は命中した瞬間に標的がどれだけ魔術回路を励起させていたかによる。

作中の犠牲者はエリート魔術師ケイネス先生。
挑発により最大限まで魔力を発動させていたため、魔術師として再起不能な状態まで陥ってしまうこととなった。
エリート魔術師ケイネスにとって死よりも辛い結果を招いてしまうこととなり、お気の毒である…。

少年時代からの狩人経験により、戦術の立て方は概ね的確。
闇討ち狙撃作戦の成功率は非常に高いものと思われる。

・サーヴァントはあくまでも道具であり、マスターの傀儡というスタンスを崩さない。
また、戦いに栄光や名誉を求め「嬉々として尊い戦いを求める」英雄を忌み嫌っているため、英雄であり騎士道、名誉を掲げるセイバーは大嫌い。
英雄たちの「綺麗な」理想に憧れ、若者が戦闘に身を投じてしまうから争いが絶えないと直接セイバーを批判するシーンもある。
戦いなんてどう理由をつけたところで「汚いもの」なんだぜ、というのが切嗣さんの主張なのである。
それ故、同じ気質を持つランサーも「おめでたい奴」と評し、冷ややかな目を向けている。

正直、今回のセイバーとランサーは切嗣の言う、自ら嬉々として戦いを求めたり、他者を戦いに扇動するタイプではないので、本人たちにとっては大変不本意な侮辱でしかないのだろうが…。
彼らは誰かに迷惑をかける殺し合いというより、自ら認め合った当人同士で純粋に騎士の決闘がしたかっただけです。
この二人は切嗣の言うような人物たちではないが、聖杯戦争という殺し合いの舞台では完全に場違いなのは認めざるを得ない。

あと、個人的に戦争に徴兵される若者が絶えないのが美化された英雄のせいって、なんか違うと思うんですよね。
為政者による「お金のため」、「私利私欲のため」、「一方的な価値観の押し付け」とかそんなのが理由で戦争が引き起こされて、美化された英雄たちは戦争を正当化するために利用された者なのではないかと思います。
切嗣は現代の戦場を渡り歩いてきたはずなのに、なぜこんな結論を出しているのか正直理解できません…。

・アインツベルン当主がノリノリで用意したセイバークラス最強のアーサー・ペンドラゴンは召喚する前から相性が悪そうな予感がしながらも、入り婿の立場からか断ることができず、渋々召喚することに。
結果、女の子な上に、いかにもな英雄のセイバーには幼稚な徹底無視で対応。
サーヴァントはもっと慎重に選ぶべきだったと後悔する。
(ちなみに本人の希望はアサシンかキャスターだった模様。)

実質彼からセイバーに話しかけたのは令呪による命令の3回のみで、その他はアイリスフィールを通しての連絡事項通達というひどい有様であった。
あなた、効率至上主義じゃなかったのか。効率悪いよ、それ。

・というわけで、騎士道精神溢れる騎士を忌み嫌っているわけだが、切嗣さんは二度騎士道精神に助けられている
まずは初戦の倉庫街の戦いでアーチャー退場後に、バーサーカーに襲われるセイバーを庇ったランサーの行動。
周囲には無傷のライダーとランサーがいる中で防戦一方のセイバーを見て焦りまくる切嗣だが、騎士として一対一のセイバーとの勝負を望んでいたランサーに助けられるという結果となる。
その後、ケイネスが令呪でランサーを従わせようとするものの、ランサーのこの行動を見ていたために、「下衆な手口で騎士の戦いを汚す」ケイネスを牽制したライダーによって、結局は阻まれた。
セイバーの窮地をチャンスとばかりにランサーとライダーがセイバーを潰しにかかっていれば、切嗣の聖杯戦争は二日目の夜にして終わっていた…はず。

二つ目はアインツベルン城での対ケイネス戦のラスト。
ケイネスの窮地を察して駆けつけたランサーと対峙してしまうことになってしまった切嗣だが、やはりセイバーとランサーの騎士道同盟によってランサーに殺される事態を免れる。
ランサーが切嗣の前に現れたのは、ランサーを信じて彼をケイネスの救出に向かわせたセイバーの判断ではあるが、本人が言うとおりランサーがその気になればケイネス救出ついでに切嗣を襲えたわけだし・・・。
(そもそもランサーは霊体化できるので、セイバーの許可なんか取らなくても戦闘離脱できたわけだし)
結果的には切嗣が嫌いな騎士道に救われた瞬間とも言える。
さらに悪を見過ごせないランサーの騎士道精神を利用して、キャスター大海魔に乗じて、セイバーの左腕を完治させると…。
あれ、騎士道を罵倒して良いのは、切嗣よりケイネスなんじゃ…。

・切嗣がセイバーにあれほど冷たかった理由は、簡単に言えば、「英雄や騎士が嫌いだった」ことと、「セイバーの痛々しい過去が気に食わなかった」から。
前者は上述した通りだが、後者はまだあどけない少女のアルトリアに壮大な理想を押し付けたアルトリアの周りの連中と、それに自ら殉じた過去のアルトリアさんに腹が立ったということらしい。
なぜそれで完全に無視という極論に繋がるのかはよくわかりません…。
同族嫌悪なのかな。

しかし、これはZeroで作った建前で、切嗣がセイバーに話しかけなかった理由は身も蓋もないが「先に発表されたstay nightで、切嗣がセイバーに話しかけた回数は令呪の三回のみとすでに決められてしまっていた」から…。
自らまでも道具と決めつけていた切嗣なので、セイバーにも物言わぬ道具と同じ扱いをしていたとのこと。
ちょっと勝手ですけどね…。

・空虚な人生を歩んできた綺礼の在り方が恐ろしいとして、聖杯戦争開戦前から言峰綺礼を警戒していた。
事実、聖杯戦争勝ち抜きに関係なく切嗣一人を狙う神出鬼没な綺礼に終始悩まされることとなる。
聖杯ゲットを真面目に目論むセイバー陣営にとって、言峰綺礼はハタ迷惑な存在でしかない
Zeroは可憐な少女騎士セイバーは主人公ではありません。
おじさん(20代)対おじさん(20代)の攻防戦がテーマです。

・正義の味方を目指す少年漫画みたいな清らかな理想を持つ主人公のくせに愛人兼助手がいる。
凄惨な生い立ちを持ち、戦場で拾われた舞弥さんの心が救われたのは事実だろうが、いくら非情になるためのオプションという言い訳があるにせよ、正妻と愛人をここまで親密にさせる男がいるだろうか。

・今回現界したサーヴァントでは騎士道至上主義のZero版セイバーとランサー、同じく姑息な手段を好まず自分勝手に動き回る彼曰く「馬鹿」なライダー、切嗣の言うことなんか絶対聞いてくれない上に理想を馬鹿にしてきそうなアーチャー、正義と対極にあるマジ○チなキャスターとは悉く合わなそうなので、自分と同じ暗躍が得意な滅私奉公アサシンか魔力が足りればバーサーカーくらいしか合うサーヴァントがいないように思える。
きっとハサンを召喚した切嗣は最強に違いない…。

・ヘビースモーカー。
ナタリアさんの元で未成年時から煙草を吸い始めたようで、ところ構わず煙草を燻らせるが、さすがにアインツベルン城で過ごした9年間は妻と娘のためにか、喫煙を控えていたらしい。
つくづく、マイホームパパである。

・Zeroで第四次聖杯戦争最後の冬木大火災が、切嗣が聖杯を拒絶して中途半端に破壊したせいにしか見えないようなオチとなり、切嗣にとってはとんでもない改悪(笑)のとばっちりを受けてしまう。
(本編のFate/stay nightでは、火災を起こしたのははっきり綺礼の願いのせいとなっている。しかし、これも綺礼が語ったシーンなので綺礼による考察でしかないのは事実。)
また、stay nightで切嗣があえて最後に綺礼の命を見逃したという描写も、Zeroでは茫然としていてそもそも目の前の綺礼見えてないんじゃ…という火事場でのシーンになり、綺礼に恨まれて聖杯の呪いをかけられた設定も吹っ飛び、自らが聖杯を拒絶してしまったために、歪んだ聖杯から呪いを受けたという設定に変更。
セイバーと同じく、とことん主人公を苛め抜きたい作者の犠牲となってしまった切嗣

・破壊を前提とした願いしか叶えることができない欠陥品であった聖杯をセイバーに令呪で破壊させるが、結果的に冬木市新都部分は大災害に見舞われ、多くの人命が失われた。
冬木市大火災時に少年(士郎)を救って養子に迎えた後は、冬木市内で隠者のような生活を送り、5年後に死亡。
聖杯を拒絶し、アインツベルン家に裏切り者と認識されたため、娘のイリヤスフィールを助け出すこともできず、聖杯の呪いで精力が失われての若くしての死であったが、切嗣の理想を引き継ぐと自ら志願した息子の士郎に「正義の味方」を託して安堵して亡くなる。
自分はシャーレイに「どんな大人になりたいか」聞かれたときに、士郎が切嗣に宣言したような言葉を切り出すことができず、気がついたときには自分の原点を見失ってしまっていた。
しかし、士郎が自分と同じ道を志して辛く困難な人生を歩んでも、今夜のような美しい月の下の思い出を、士郎の理想の原点として覚えていられるならば、彼はきっと大丈夫と、切嗣は自分に言い聞かせるのだった…。
実は、場合によっては大丈夫じゃないという皮肉…。
事実、この夜の出来事は士郎が生涯も、死後ですらも忘れられない思い出となるのである。
うーん、これをハッピーエンドと呼んでいいのか…。

・Fate/stay nightの用語集で享年34歳となっているため、第四次聖杯戦争のときは29歳?
もっと老けてるかと思った、ごめんね…。

・こんな屈折キャラだけど、一人称は「僕」。
意外性を感じるが、彼の心はやっぱり少年時代からほとんど変わっていない純粋な人物という表れなのかも…。
日本語って一人称一つで人物の性格や相手との関係、心境が推察できるから面白いですね。

・士郎曰く「子供舌」。
作中では一人で作戦会議をしながらハンバーガーを食しているシーンがあるが、ナタリアさん教育の元では食育などされている筈もなく、ジャンクな食べ物が大好き。
(Zeroで希少なお食事シーンがこれだなんて…。)
CDドラマでは、後に士郎による和食ばかりの衛宮家の食卓に苦言を申すことに…。

・切嗣はなぜこれほどまでに「正義の味方」に執着していたのか。
シャーレイが切嗣の父・矩賢の研究成果を持ち出して死徒化しかけてしまった際に、本人から自分を殺してほしいと頼まれるが、怖くなって逃げてしまい、結果島の住人全員が死徒になって死んでしまった。
恐らく、この事実が切嗣を異常なほどの「正義の味方」にならなくてはいけないという強迫観念を植え付けたのではないかと思う。

自分がもし、あの時シャーレイの希望通りに彼女を始末できていたら、その他の関係のない島民たちが死徒化して全滅するという事態は防げていただろう。
シャーレイ一人だけを犠牲にすれば、あのような悲劇は防げていただろう、とずっと考えていたに違いない。
恐らく、秤の一方を犠牲にして、もう一方の少しでも数多くの人間を救おうとしてきた心理も、このときの事件が切嗣の頭によぎるからなのだろう。
あの時の悲劇を繰り返したくないから、と少年時代の後悔を引きずって、今度は一人のためにその他大勢を犠牲にしないようにと暗躍してきた切嗣だが、結局やってきたことによって救われた人の数よりも自身が手にかけてきた人の数の方が多かったのである。
そのことを後になってからやっと聖杯によって気づかされ、士郎に「ヒーローは期間限定で、オトナになると名乗るのが難しくなるんだ。そんなコト、もっと早くに気が付けば良かった。」と晩年に呟くところは、個人的に報われなさ過ぎて辛くなってくるシーンです。
切嗣にも、後の士郎にとっての凛のように叱咤してくれる人がいたら、また変わっていたんだろうか…。

・後に綺礼が切嗣を評した通り、切嗣は切り捨てなければいけないものを切り捨ててその度に傷ついていくにもかかわらず、ついついまた拾い上げてしまい…という悪く言えば弱く、良く言えば優しすぎる人だったんですよね…。
ナタリアやアイリ、舞弥を失うたびに深く悲しみ、動揺してしまい切嗣自身もすり減っていってしまうわけです。
アインツベルン城で彼が珍しく見せた弱音は、アイリを犠牲にしなければならない事実に押しつぶされそうになったからだと思うし…。
そういう意味では、後のエミヤさんと比べて、切嗣は「正義の味方」という壮大すぎる理想を貫くことができるほど「強い」(いや異常と言った方が良いのか。)人物ではなかった。
でもだからこそ、「正義の味方」を諦めた後に、最後には捨てきることができなかったものとの幸せな生活があったわけで…。

・結局、「この世から闘争を根絶する」、「自分の王政をやり直し、ブリテンを救済する」という奇跡に縋るしかない夢を追い求めたためにどんどん泥沼にはまっていくセイバー陣営なのであった。
切嗣の夢であった「正義の味方」は、stay nightまで一人(具体的に言うとエミヤ)の人生どころか死後すらも変えてしまうほど、取り返しのつかないレベルで尾を引くので正直笑えないです…。
切嗣のせいでは全然ないけど。

あ、あれ…?別に切嗣を批判したかった訳ではないです…。
かなりクセがあるキャラクターですがね。
正直彼の心情描写って少ないので、実は私は切嗣をよくわかってないです。
シャーレイの件があったとしても、いきなり顔色も変えずにお父さん「ズガーン!」ですからね。

アニメでは紛争地で初めは人を助けようとしていた人間らしい描写が追加されていて、良かったと思います。(ナタリアに止められるあれ。)
正直、主人公なんだからもうちょっと切嗣の心境の変化の過程とかどんな人なのか詳しく描いて欲しかったなー、というのが本音です。

ところで、アニメを初めて知識ゼロで観たときに、切嗣の名言のあの「舞弥」が「まぁいいや」に聞こえて、どんだけ無気力な主人公なんだと思ったのは私だけではないはず…。





セイバー(アルトリア)

セイバー1

セイバー2

・真面目で健気なブリテン国の騎士を束ねる騎士王。
膨大な魔力量を誇り、セイバークラスとしては最強と謳われる。
女の子扱いされて手加減されたり舐められたりするのは大嫌いだけど、いつも周りが許してくれない。
融通が利かなく、冗談なんてもう全然言えません
たとえそれが飲み会であろうが…。
身長154cm、体重42kg、イメージカラーは青。
体重はZeroの公式設定資料集では52kgと書いてあるが、stay nightでは42kgとなっているので、おそらくこっちの設定資料集の誤植?
たぶん体重は42kgなのかな…。

天敵はもちろん衛宮切嗣とギルガメッシュ。
肉体年齢は16歳。

・Zero(第四次聖杯戦争)はマスターによる小学生のような無視と自分が信じる騎士道への侮辱発言をされ、征服王から失望された上に憐れまれ、英雄王から自身の王道を嘲笑された上にセクハラを受け、キャスターからは人違いによるストーカー、バーサーカーからは言いがかりのような恨みによるストーカーを受ける。
そして聖杯獲得の願いは叶わず、強制退場。
さらに全編通してプライドをズタズタにされる結末という悲惨なものであった。

Fate/stay nightで「第四次は他のサーヴァントに後れを取ることはなかった」との発言をしていたが、そんな設定完全無視なZeroは最早セイバーの受難劇と言える。
全てはFate/Stay night本編に繋がるための布石のバッドエンドのためであるが、主人公格なのにあまりの仕打ちである。
セイバーの理解者かつ切嗣との緩衝剤であるアイリスフィールや、清らかな騎士道同盟を結ぶランサーの存在が唯一の救い。
セイバーとランサー、もう後半はただの戦友でしたね…。
こんなに気が合っていたサーヴァント同士は、他にあまりいないかもしれません。


・真名はアルトリア。
日本でも有名なアーサー王であり、6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされる。
実在したかどうか、その名前の由来など、現在でも研究者の間で意見が割れ、はっきりとはわかっていない。
また伝承も時代や作者にとって異なるため確固たる人物像が定まっているわけではない。
Fateの彼女の本名「アルトリア」は、ローマの氏族名アルトリウス(Artorius)が由来とする説を採用したようで、アルトリウスを女性名に転じたものであると思われる。
日本では夏目漱石の短編以来、アーサー王を本格的に扱った文学は皆無だが、アニメ・ゲーム・漫画などのサブカルチャーで円卓の騎士、聖剣エクスカリバーなどとともによく知られている。
また、アーサー王の妻グィネヴィアと円卓の騎士ランスロット(Zeroのバーサーカー)との三角関係話などが有名である。
作中でランサーに「アーサー・ペンドラゴンが受けて立とう」と宣言してますが、ペンドラゴンは苗字ではなく、「竜の頭」を意味する称号。
「騎士王」の意味合いを持つ二つ名のようなもの。

・特技は勝負事。
最早チート級のランクAの直感スキルをいかんなくバトルで発揮する。
白兵戦、対軍の攻撃手段もばっちりでオールラウンドな戦いができる。
が、Zeroはセイバー受難劇なので、意外にも戦績は目立って良いわけでもない
好きなものは、きめ細かい作戦と正当な行為、苦手なものは大雑把な作戦と卑怯な行為。
しかし、セイバーが関わる作戦は、第四次も第五次も大半が大雑把な気がするのは気のせいか…。

・作中で暴君代表のギルガメッシュとイスカンダルに王道をけちょんけちょんにけなされ、切嗣から忌み嫌われ、Zeroの世界では騎士道やセイバーの治世は愚直で誤ったものという印象を受けやすいが、そもそも治めた時代、国、状況が全く違うので、別にセイバーの王政が完璧に間違っていたわけではない…と個人的には思う。
ライダーの考え方もまた信念があり、立派ではあるが。
もうあの二人が相手じゃね…仮にあそこで反論したところで無駄なんだろうけど…。

さながら、聖杯問答という名のあの飲み会でのセイバーは、おっさん上司によるパワハラとセクハラを受けている若手社員の女の子にしか見えない。
原作のみアイリのフォローが入るが、あれは個人的にはアニメにも入れて欲しかった…。

・完全な英霊ではないため、サーヴァントの専売特許とも言える霊体化ができない。
そのため、ドイツから日本までの移動では飛行機に搭乗し、冬木市内の移動手段として車やバイクを使用している。
また、霊体化ができないため、終始鎧を着ているわけにもいかず、普段はスーツを私服として着用。
スーツが選ばれた理由は、ただ単にアイリさんの趣味のため。
天敵切嗣とペアルックになってしまっている点は指摘してはいけない。

また、本来サーヴァントが召喚される際に得る知識も中途半端なようである。
それゆえ、ストーカーその1のキャスターの真名ジル・ド・レェの名前を聞いても反応が薄かった。
反面、セイバーが相手の宝具と容貌だけでディルムッドの真名を明かすことができた理由は、おそらく祖国ブリテンで縁の深いケルト神話の英雄であったためと思われる。
(大きな括りの上では…。彼らの民族はいわば敵同士なので文化は違うけど…。)
時代はディルムッドの方が先なので、彼女が生前からよく知っていた英雄の一人ということでしょうか。
だから真名を明かしあったとき、セイバーは敬語だったのか…。

・切嗣とは最悪と言って良いほど仲がよろしくない。
本編のFate/stay nightで切嗣がセイバーにかけた言葉は3回との制約ができてしまっていたせいか、彼女の進言は全て完全無視され、いないも同然の扱いをされる。
切嗣のアイリやイリヤへ向ける愛情との落差を目の前で見せつけられていることもあり、自分がよほどの不興を買ってしまったのでは、と落胆するセイバー。
可哀想。
しかし、そんな切嗣に彼女もイライラしていたのか、ケイネスが追い込まれているのは「私のマスターの仕業」と発言したり、結局全て切嗣の思惑通りに事が運んでいることに歯噛みしている描写があったりする。
また、ランサー陣営の陣地に乗り込んだ際も、「私の…味方が調べ上げた」と最早自分のマスターと呼びたくもないご様子。
(表向きにはマスターはアイリということになっているから意図的に伏せたのかとも思えるが、ランサーにはもう切嗣がマスターってバレてるから、その必要性はないような…。)
さらに切嗣が彼女の目の前で卑劣な方法でランサー陣営を死に追いやったことと、騎士道侮辱発言、セイバーによる切嗣にとっては図星で触れられたくないことの指摘などなどで彼らの決裂は決定的に…。

・作中屈指の宝具の多さを誇る。
風の結界をまとった「インビジブル・エア(風王結界)」は、あまりにも有名なアーサー王の剣を魔術で不可視の剣としている。
結界を解除すると、剣の威力は上がるが、ほぼ確実に真名がばれてしまうため、ここぞというときのみ解除するようである。
「エクスカリバー(約束された勝利の剣)」は、星に鍛えられた神作兵装であり、聖剣というカテゴリーでは、頂点に立つもの。
おそらくエクスカリバー以上の出力を出せる宝具を持つギルガメッシュがやる気を出してくれないので、キャスターの大海魔を倒す決め手となり、ライダーの宝具「遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)」に打ち勝ち(ついでに牛さんを消滅させ)、最後はセイバーの抵抗もむなしく、聖杯を破壊した。
セイバー召喚の聖遺物ともなったエクスカリバーの鞘である宝具「アヴァロン(全て遠き理想郷)」は切嗣に持ち逃げされてしまい、本人は存在も知らない。
結果的にアイリスフィールの人間としての機能を長く持ちこたえさせ、切嗣を綺礼の致命的な攻撃から救い、士郎救出に役立てられるなど、本人が持っていたよりも有意義に使われたが、大事な宝具の存在すら知らせないなんて、彼女を召喚する前から切嗣さんはセイバーに冷たいのであった…。

・最も本編のFate/stay nightと比較して性格というか信条が変えられているキャラクターである。
Zeroでは過剰なほど騎士道と正々堂々の勝負を重んじ、裏で暗躍する切嗣を批判しているにもかかわらず、本編は奇襲上等、聖杯が手に入るならばなりふり構っていられない感じで逆にマスターの士郎に諌められているシーンが多い。
そもそも、Fate設定のアーサー王は「どのような戦であれ、それが戦いであるのなら犠牲は出る。」、「ならば前もって犠牲を払い軍備を整え、無駄なく敵を討つべきであり、戦いの前にひとつの村を枯れさせて軍備を整え、異民族に領土を荒らされる前にこれを討ち、十の村を守る。」と考える人物なので、Zeroのセイバーさんとはかなり違う性質である。
というか、これだけ見ればstay nightのセイバーはかなり切嗣と似た人物だったんだけど。

また聖杯への願いも第四次の「故国ブリテンの救済(自身の王政のやり直し)」から第五次では「王選定のやり直し」に変化してしまっている。
第四次で聖杯獲得に失敗し、複数人から自身の王道を徹底的にバカにされ、ランスロットにまで遠まわしに批判されて心が折れた故、というつじつま合わせができないこともないが、それでは第四次のセイバーは中世の模範的な騎士道精神に溢れているのに「人の気持ちがわからない王」なんて散々な結果になってしまっている。

・終始、一般人代表ような良識さを持っていた稀有な存在。
だが、
 ハッピーなエンディングを迎えた人→ギル、綺礼、キャスター、龍之介
 悲惨な末路を迎えた人→セイバー、ランサー、アサシン、雁夜おじさん
と考えると、一見まともな感覚を持った人や忠義を大切にしてる人が馬鹿を見て、他人のことなんてお構いなしなやつが幸せなラストを迎えている。
それがFate/Zero…。

全体的にセイバーの理解者が少なく、どんどん精神的に追いつめられているセイバーは可哀想ですね。
そりゃ切嗣に当てつけのようにランサー送り込みたくもなります。


Fate/stay nightセイバー考察→Fate/stay night キャラクター考察③ セイバー陣営(アルトリア)

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●Fate/Zeroキャラクター考察
Fate/Zero キャラクター考察① セイバー陣営(衛宮切嗣/アルトリア)
Fate/Zero キャラクター考察② ランサー陣営(ケイネス・エルメロイ・アーチボルト/ディルムッド・オディナ)
Fate/Zero キャラクター考察③ アーチャー陣営(遠坂時臣/ギルガメッシュ)
Fate/Zero キャラクター考察④ ライダー陣営(ウェイバー・ベルベット/イスカンダル)
Fate/Zero キャラクター考察⑤ キャスター陣営(雨生龍之介/ジル・ド・レェ)
Fate/Zero キャラクター考察⑥ バーサーカー陣営(間桐雁夜/ランスロット)
Fate/Zero キャラクター考察⑦ アサシン陣営(言峰綺礼/ハサン・サッバーハ)
Fate/Zero キャラクター考察⑧ その他1(アイリスフィール・フォン・アインツベルン/久宇舞弥)
Fate/Zero キャラクター考察⑨ その他2(ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ/遠坂葵)

●他のFateシリーズに関する記事まとめ
Fateシリーズ関連記事まとめ

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