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「花燃ゆ」感想 第十四回「さらば青春」

今週の感想:「宗教って怖い」

歴史は必ず繰り返す。最初は悲劇として、二度目は茶番劇として
(byカール・マルクス)

人生の悲劇は、人は変わらないということである
(byアガサ・クリスティー)

先人たちの名言が身に染みます。
金子くんの死はもう少しのところでまったく無駄になりそうでしたね。
いや、金子の存在を思い出したのが松陰じゃないというところが大変遺憾ですが。

花燃ゆ

とりあえず今回は、幕末長州のイケメンどもが自分を信じてくれていた人を裏切りまくるというとんでもない回でしたね。
松陰先生は史実でもなかなかのマジキチぶりですが、忠実に再現してくれました。
主人公の兄(イケメン枠)なのにこれでいいのか…。
結局松陰の理想や思想がまったく描かれてこなかったので、余計何を考えているのかわからない怖い人にしか見えませんでした。

なんだかもう松下村塾が宗教みたいで怖かったです。
松陰先生、完全に教祖様状態です。
信徒(塾生)の運命なんてどうでもよく、教義が守られればそれでいい。
(しかもその教義の内容がよくわからないというおまけ付き。)
さらに、「事を為す=邪魔者を暗殺」。

信徒は信徒で、「教祖様がそうしようと言ったから」従うという完全にマインドコントロールにかかった思考放棄状態です。
「志」がどうとかほざいてますが、蓋を開けてみたらこれです。
完全に彼らの「志」は教祖の刷り込みの賜物でした。

自分の意志で戦うのなら、その罪も罰もすべて自分が生み出したものだ。
それを背負う事すら、理想の内だ。
だが、それが借り物の意志であるのなら、おまえの唱える理想は空想に墜ちるだろう

(by「Fate/stay night」アーチャー)

ああ、この難しい言葉の意味ってこういうことだったのか。
たとえがわかりやすくてやっとわかりました。
作中で周布の前で「稔麿、何言ってるんだw」と失笑してしまった理由は、完全に教祖の受け売りの薄っぺらい「志」にしか見えなかったからなのですね。
ものすごく寒々しく見えました…。
納得。

(注意)
台詞は字幕なしで適当に聞こえた言葉を書いているので、間違っていたら…ごめんなさい。

第十四話「さらば青春」(2015年4月5日放送)


ようやく歴史が動いた!


今回はやっと幕末の歴史が動きます。
初っ端から孝明天皇の名前が出てきます。
(むしろ、今まで名前すら出てこなかった天子様…。
松陰が天子様万歳してるわりには今までまったく出てこなかった…。)

どうやら、朝廷に無断で通商条約を締結した幕府にお怒りの攘夷派天子様は、幕府に直接ではなく水戸藩に「通商条約はダメ。ゼッタイ。」の勅命を出したとのこと。
松陰先生はかつてないほどのお怒りです。

陰で朝廷を操る者どもを一掃すれば良いだけじゃ。
ご政道に異を唱える者たちを一人残らず捕えよ。
一網打尽に致せ!


ということで、井伊は「反逆者」の弾圧を決意。
安政の大獄がスタートします。


場面変わって、京の梅田雲浜宅。
大声で井伊暗殺を論議中、幕吏に乱入されます。
セキュリティ意識の低さが深刻です。
仮にも暗殺の計画なら、もう少し小声で話そう。
近隣に丸聞こえですよ…?

梅田さんと赤根武人(このドラマでは超影が薄いが松下村塾の塾生)はあえなくここで捕まりますが、久坂は上手いこと逃げます。
元々ここにはいなかったはずの人間なので、捕まるとまずいですからね。


梅田雲浜捕縛の一報はすぐに萩にも伝わります。
京で久坂さんたちが幕府の手の者に襲われました
久坂さんは、生死もわからんと
文、愕然。
泣き崩れます。

ところが松陰はそんな妹にも、一番弟子の命運にも目もくれず
事を為す時が来たと言う事じゃ
完全に一人、おかしい状態になりかけてました。


脳内が大義(内容は不鮮明)>>>>>>>>>久坂の松陰先生


OP後、入江が江戸から帰還します。
久坂の行方は依然として不明。
江戸でも幕府に異議を唱えた者たちが根こそぎ縛についております。
幕府は刃向かう者をとことん弾圧するつもりです

江戸もヤバいと松陰たちに報告します。

自らの愚かな政を顧みることなく、正義を語る者の口を閉ざそうとするとは。
幕府はいよいよこの国を滅ぼすつもりか

ふふふ、完全に久坂のことなんてどうでもいい模様です。
というか、この台詞は完全にブーメランです。
人のこと言えません。

松陰先生の中では完全に自分が「正義」なのかー。
うーん、これはもう井伊とは相容れないですね。
どっちも自分が正しいと思っているよ。戦争なんてそんなもんだよ
(by ドラえもん)
なわけですね。

ナレーションによると、この頃藩に対して矢継ぎ早に建白書を書いているという松陰。
幕府の最も愚かな病は、自分が病んどるということを自覚しておらんことである。
アメリカ列強による無理無体な開国は、断固これを拒むべし。
まずは国力をつけるべきでございます。
そしてその後に開国すべき

言ってることはその通りなのかもしれない。
幕府にとってはあんまり焦らすとアメリカ様がお怒りになるかも…という危機も見えていたわけで、完全に当事者と部外者の意識の差といのもあるかもしれませんが。


一方、伊之助も「条約を破棄し、幕府の間違いを正すべき」との意見書を書いていました。
条約を破棄ですか…また難しいことを言ってくれますが、伊之助も気持ちの上では松陰と同じということが一応ポイントになりそうなので、覚えておくことにしましょう。


揃いも揃って建白か!
押し寄せる建白書の前に周布さんは頭を抱えます。
伊之助は寅次郎の建白書を見て殿はどう思ってるの?と周布に糾弾します。

わしの元に留めておる。殿にはお見せしておらん!!
ここで雷の音みたいなSEw
愕然とする伊之助。
「花燃ゆ」はあれですね、SE(効果音)の使い方がいつもあからさまで笑えますね。
きっとさっきの雷も伊之助の心の中だけで鳴り響いていたものなのでしょう。
漫画のオノマトペじゃないんだから。


さて、そんなときに杉家のお父さん(確か名前は百合之助)がお城に呼ばれました。
超久々に武士っぽい格好です。
脱農夫モードです。

我が藩の者が幕府に召し捕らわれた。これは一大事でござるぞ!
お城の藩の重臣たちは暗澹たる思いです。

ところが伊之助は
むしろ一大事は、国を滅ぼしかねん幕府の政です!
朝廷も幕府の政を正そうとしております。
今こそ我らは、朝廷をお助けすべきです!
塾生らが京で動いておったのはそのためでございます!

空気をまったく読みません。
あんた先週、軽挙はするなと言ってなかったか?
幕府をないがしろにせよと言うか。

長井「そのような勝手な振る舞いで我が藩が幕府に睨まれかねんのじゃ!
周布「確かに時が悪い。長井様がおっしゃるように、今京や江戸で下手に動けば、いらぬ誤解を受けてしまおう
さすがの周布さんも伊之助には賛成できません。

周布「杉殿!寅次郎が迂闊なことを起こさぬよう、しかと目を光らせておいていただきたい
杉「かしこまりました
かわいそうなお父さん。
息子は一度目の投獄時に父が切腹しかけたことなどつゆ知らず、さらに家はよくわからない若者たちのアジトになってしまっています。

長井「もしまた騒ぎを起こすようなことがあれば、塾を閉じるも止む無しと心得よ
周布「今は耐えよ!寅次郎を守るためじゃ!
伊之助は忌々しそうですが、とりあえず了承したようです。


踏みにじられるフラグの伊之助の言葉


さて、杉家に死にかけのような息も絶え絶えの稔麿が帰還します。
稔麿さん!あの…あの人は!?
文は真っ先に久坂の安否を確認します。

久坂さん…
耳を塞ぐ文。
江戸へ…
行きも絶え絶え。
ああ、久坂…!
江戸へ戻った!
お文さん、久坂さんは無事じゃ!

紛らわしいわ!
とりあえず良かったね!モードの杉家。
稔麿は江戸からここまで走ってきたというのか。
余裕で一ヶ月は経過していますね。


一方江戸。
傷は癒えたか?
ああ。もう大丈夫じゃ
高杉と久坂がいました。
逃げ足が速うて命拾いしたのう
逃げた訳じゃない。あそこで捕まってしもうては何もできん
それを世間では逃げたというのだよ。
別に誰も大義から逃げたんだろ?とか煽ってませんよ。
どうも久坂は会話をまず否定から入る悪い癖があるようです。

おまえこそ、なんで京を離れた?
おまえと同じじゃ。捕まってはたまらん
ん?あれ…高杉?
そういえば、なんでここにしれっと当たり前のように高杉がいるのでしょうか。
そもそも京にいた理由も不明でしたが、高杉ワープはまだ続いていたようです。
説明なんて一切なしです。

逃げたのは上々の策じゃったな
そこに桂先生が登場します。
さすが、「逃げの小五郎」です。
逃げるのは恥ではない!\(^o^)/

幕府は死罪も辞さずという構えじゃ。
狙われとるんはもはや水戸藩だけではない。
幕府は盾突く者らを一掃するつもりじゃ

高杉「そんくらいでなけりゃ、敵としては面白うない
久坂「そうです。今こそ我々が為すべきことを考える時です
逸るお二人。

桂「世の動きを見間違うな!今おまえたちが動けば幕府の手は必ず長州に、松陰先生の及ぶ
さすが「逃げ」に関して定評のある桂さんの言葉は違います。
松陰に迷惑がかかると聞き、思い止まりそうな雰囲気の二人。
ところがどっこい、松陰は塾生への迷惑よりは「事を為す」を優先するんだなー。


萩では伊之助と松陰が会談をしていました。
藩はこたびの件について一切関わらんと、そう決まった
この危機から目を逸らし、動かんということか!
畳を殴りつける松陰。

周布様は今までの建白をどう捉えておいでなんじゃ?
殿は…殿は僕の意見に何と?

殿におまえの建白は届いておらん
信じられない松陰。

重臣たちの同意が望めん故、周布様が留めておいたそうじゃ。
寅次郎、今は長井様を始め幕府に阿る(おもねる)一派が力を増しつつある

首を引きこめてやり過ごせと言うのか?
いつまでじゃ!?幕府が国を滅ぼすまでか!?

わかっとる!想いは一緒じゃ!
御家中は俺が説得する。どうかそれまでの間だけ耐えてくれ!
必ずおまえや塾生たちが、お家と足並みを揃えて歩けるようにする
俺を信じろ!

伊之助さんの超熱い言葉です。
どれだけ松陰想いなやつなのでしょうか。
しかし、何か信じがたい目をする松陰。

届いとらんかったということか…。ただの一言も!
寅次郎の怒りが爆発します。
ここ、火山噴火みたいな地響きみたいなSEが鳴り響きます。
おいおい、笑わせなくていいよ。
このシリアスシーンで。


前途ある若者が宗教に堕ちていく瞬間


夜、文はまたもや大量のおにぎりを手に松下村塾へ向かいます。
毎週出してきますね、おにぎり。
ひょっとして文のおにぎりも今日で見納めとなるのでしょうか。
…だといいなぁ。

しかし、塾生が部屋に群がっているのを見て、おにぎり提供を思いとどまります。
この後取る行動はもちろん…立ち聞き♡です。

前原「水戸の者たちがすでに井伊大老の暗殺に動き出していると言うのは本当ですか?
寺島「我々も後れを取るわけにはいきません!井伊を襲撃しましょう!
小野「地雷火の準備ならできちょります
なんだかもう大変なことになっております。
というか、前原よ。
あなた前に松下村塾の議論は自分には遠すぎて…とか言ってなかったですか?
なぜ、しれっとその他大勢の仲間入りを果たしているのだね。

稔麿「待ってつかあさい。今、江戸や京の状況は日に日に厳しさを増しとります。
ちいとでも不穏な動きがあれば、幕府の木端役人どもが飛んできます


木端役人(こっぱやくにん)…大して役に立たない役人のこと。
さり気なく行ってくれますね。

玉木「そねなことを恐れとったら何もできません!
稔麿「恐れとるわけじゃない!慎重に動かねばと言うとるんです。
実際に久坂さんは死にかけました

文之進叔父様、あなたの知らないうちに息子さんもすっかり「志」教に洗脳されておりますよ。
幹部候補まっしぐら状態になってますよ。

死など恐れとったら、事は為せません!
そうです!」×3
もう手がつけられない状態になっていました。
この前までおにぎりを食べて、遊郭行ってフラフラしてたのにね。
一体、どんな心境の変化があったんですかね。
そこを描いてほしかったなー。
それがなければ、完全にマインドコントロールと同じではないかと疑ってしまいます。

マインドコントロール…操作するものにとって都合がいい価値観を、あたかも自分が自由に選択したように思わせ、自分で行動したかのように信じさせること。

俺も江戸の実情は目の当りにした。稔麿の言うとることは一理ある
入江は稔麿に賛成派のようです。
さすが、松下村塾四天王とか言われるだけはあります。
ちょっとだけ分別はあります。

ここで、松陰の鶴の一声。
確かに井伊を討つんは容易くはないでしょう。
まず討つべきは、井伊の命を受け、今日で志士たちを弾圧する老中間部。
我々は間部を暗殺すべし

……。
…え?

京の間部を殺せば、江戸の井伊に大きな揺さぶりをかけることができるでしょう。
志士たちは必ず奮い立つ。井伊を討つんはその時です!
藩はもはや、幕府に対し無策です。僕たちが動くしかない

邪魔者の為政者は暗殺しよう!って流れ、昭和の戦前まで大流行しますよね。
松陰先生、大義(何度も言うけど、本作ではそれが何なのかはよくわからない)のためなら少数の犠牲は辞さぬか。
ちょっと「愛国無罪」なテロと変わりない感じもしますね。

そうすれば、我らの手で幕府を変えることができる」「できるかもしれん」「討ちましょう」「討つべし間部を!
完全に洗脳済みの塾生は、問答無用で松陰の言葉を受け入れます。
一方、広い世界を見てきた稔麿と入江は浮かない顔。

先生、今すぐ京へ!
地雷火の準備ならできちょります!
大事なことなので二回目です。
地雷火のセリフはさっきも聞いたよ。

というか、大声出すなよ君たち。
隣の家の人…というか杉家の住人に確実に聞こえますがな。


さて、意見がまとまったので松陰は藩の重役たちに血判状を差し出すことにします。

僕と志を共にする者はいますか?
皆、間髪入れずに「やります!」
怖いですね、集団心理って。
もうここで「止めます」なんて言えない雰囲気です。

暗殺に関わったとあらば、死罪は免れません。無理強いはしません
「やります!」と野村が即答。
次々と悪魔の書に署名し出す塾生たち
文はさすがにおにぎりを持って退散します。

結局稔麿も署名してしまいます。
君たちの志、確かに僕が預かりました!
怖いよ、カルト宗教!

待ってつかあさい!血判書を差し上げる役目を私に任せてくださいませんか?
私がご重役方を説得して参ります

何を思ったのか稔麿は一人で直談判する役を買ってでます。
どういうつもりなのでしょうか?
これもカルト宗教にはまってしまった人の症状なのでしょうか?
組織のために「都合の良い人」になって危ないことまで率先してやり始めるとかまさに…。
それとも、自分なら上手く説得できると思ったのか。


文はおにぎりを持ってまだ突っ立っていました。
もうお夜食はあきらめたまえ…。
「このことは誰にも言うな」と稔麿に口止めされます。


稔麿は自宅に帰還。
母はすでに寝ており、妹が待っていました。
母上が心配されとります、塾のこと。
みんな噂しとるんよ、塾生方が京で捕まったって

松下村塾の評判はまたもダダ下がりのようです。
そんなところに息子が出入りしている親は気が気じゃないでしょうね。

文のお兄様のこと、悪う言うとうないけど、母上はまたあの人は無茶して兄上が巻き込まれるんじゃないんかって
「無茶などではない、国を想うてのことじゃ!
勢いよく反論します。

すると、ここで母が起き上がります。
誇らしいんよ。まだ十にもならん頃からお家の御用で働きに出て、上役方に叱られても、めげんで一生懸命働いてくれた。
誰よりも働き者のあんたが、本当に誇らしい。
よう帰ってきてくれたね!おかえり、稔麿

超暖かい言葉をかけられ、気持ちが揺らいだのか一人で血判書を見つめる稔麿。
揺らぐ心~♪
稔麿くんはどうなってしまうのでしょうか。
まさかこの母を裏切るのでしょうか。

一方文も眠れませんでした。
先ほどの「暗殺」という言葉が頭から離れない~♪


前途ある若者が洗脳から解ける瞬間


翌日?農夫モードに戻った杉家のお父さんは大量な本の山の前で物思いにふけります。
そこに(私の中で)不気味なことに定評のあるお母さんが寄ってきます。
父は語ります。

よう、幼い寅に読んで聞かせた。楠公や赤穂義士の話を。
忠義を尽くし、悲壮な死を遂げた忠臣たちの話を

彼らのように生きよと、命をかけて忠義を尽くせと寅に最初に教えたんは、わしじゃった
複雑な顔の父。
お父さんの一般的な当時の武士としての理想がまさかこんなことになるとは…。
楠正成のゲリラ戦法とか尊王思想、赤穂義士の家族をないがしろにした忠義とか(中には家族に累が及ばないように討ち入り前に離縁した人もいたけど)がばっちり受け継がれましたね。
なぜ松陰はこんなに良く言えば純粋、悪く言えば妄信的になってしまったのか気になるところではあります。

ここで、不気味な笑顔の母が笑顔になります。
え、なんでここで笑顔になるの?
ちゃんと話聞いてた?
ちゃんと状況理解してる?


一方、文は街中で入江や稔麿の妹たちと女子会です。
文は、あの日以来お兄様方がおかしいんだけど、何か知ってる?と聞かれているようです。

文はここで金子の名を出します。
寅兄と一緒に黒船に乗り込んで亡くなられたお弟子さん。
寅兄はそのこと、それはえらく悔いとって。
やから、塾生の皆さんを傷つけるようなことは決してせんと思う。
あの優しい寅兄が、すみやふさの兄上たちを大事に想うてないわけないから。
やから、どうか信じてほしい

金子のことを思い出したのはえらいです。
そうです、あのときのように自分を信じて慕ってくれる者がどうなるか考えずに、自分の理想に振り回して殺してしまうなんて二の舞を演じてはいけません。

でも、文さんは少々兄を買いかぶりすぎていたようですね。
金子を死なせたことを後悔していた(ように見えた)松陰先生はいったいどこに行ってしまったのでしょうか。
(もう牢を出る頃には、金子のボタンを武勇伝扱いしてた気がするので、反省なんてあんまりしてなかったのかもしれませんが。)


さて、ついに稔麿決戦の時が来ました。
周布と伊之助に礼の血判書を見せます。

ところが、案の定反応は芳しくありません。
というか、最悪です。

血判書を読んでわなわな伊之助。
伊之助の説得は無視されました。
裏切られた気持ちでいっぱいでしょうね。

これを私に差し出すということが、何を意味するのかわかっておるのか?
なぜこのような愚かな振る舞いをする!

周布は一喝。

本気で思うとるんか!今、ご公儀の老中を殺すことが日本国のためになると!?
井伊を殺したところで、次の井伊が出てくるかもしれませんね。
というか、何の解決にもならないですね。

思うとります!松陰先生がそうおっしゃられるんなら!
…え?
呆れかえる周布、伊之助。
どうやら「志」とやらは多分に松陰に依存したものだったようです。
「先生が言うなら正しいだろう!」とか…。
やはり冒頭で述べたように塾生の志は「借り物」の志だったことが判明しました。
松陰先生が「死ね」と言ったら本当に死にそうな雰囲気です。

私は松陰先生と出会うて初めて自分のような身分の低い者でも、志を持てばお国の役に立てる、そう思えたんです!
松陰先生はおられなければ、今の私はおりません!
やから、松陰先生を裏切ることはできません。
たとえそれが、死に繋がろうと

松陰先生のカリスマ性はわかりました。
しかし、明らかにやばい方向に進んでしまっているような気がしてなりません。

君が尽くしたいんはお国ではなく、寅次郎ではないんか?それは誠に本心なんか!?
全力で伊之助の言葉に頷きたいところです。
完全に松陰のため>>>>>>>>>>>>>国のため
ですね。

ひょっとして、先生の言葉が信じられなくなってきててやばい…。
そうだ!先生への忠誠を奮い立たせるために自分が談判に行こう!とかいうことだったのでしょうか?

賢いおぬしなら、言わずともわしの答えはわかるじゃろう。吉田稔麿、お役を免じる
伊之助、もうかばいきれん!
稔麿はこの役を引き受けたばかりにリストラされました。
ついでに松陰門下は自分たちに甘々だった周布様すらも裏切り、見放されてしまいました。


この後、文は町はずれで沈む稔麿を偶然見つけます。
お役…御免になりました。これからどうやって母上やふさを養う…。
そねなこと、大義の前にはこんまいことか…

くたびれた…。
無茶です。江戸を見てきたからだけではない。
俺はずっと小役人として勤めてきた。
ずっと下っ端で働いてきた。
物事の見通し方はわかる。無茶です。
先生のやり方で世の中は変えられません

やっと洗脳から覚めたようです。
あんな過激なことを言えば処罰されることも、リストラされれば食い扶持がなくなることも少し考えればわかることなのに…。
これが宗教というやつなのか、恐ろしい

何はともあれ、松陰のおかげで稔麿が「くたびれた」と自殺しかねないくらい傷心し、吉田家が滅茶苦茶になってしまったことを思い知らされた文。
せっかく友人たちに、金子さんを引き合いに出して「信じて」と力説したのに、文すらも裏切られました。
松下村塾の看板を見て、塾発足当初の寅次郎を思い出す文。
何かを決意します。


ドタバタ杉家劇場~松下村塾閉鎖


都合よく、家の中では寅次郎を除く家族が酒盛りをしていました。
ほのぼの加減がちょっとわざとらしいですね。

父上、母上、兄上、叔父上、お話がございます。
聞いてしもうたんです。寅兄様が塾生の皆さんに呼びかけるんを。
間部老中を暗殺すべし、と

ついに告白。もうなりふり構ってはいられません。
誰か兄上を止めてー!

寅次郎ー!!!!どねえなつもりじゃ!
真っ先に怒声とともに飛び出したのは叔父様でした。
久々に出てきたと思ったら…。
この人、本当に怒りのシーンしかないですね。
脳筋キャラなのかな…。

一家断絶、死罪どころの話ではない!この長州の、藩の存続さえ危ういんだぞ!
激高するのはわかる。でも声大きすぎるよ、叔父様。
部外者に聞こえちゃったらどうするの。

しかし、叔父さんのセキュリティの甘さなんてどうでもいいです。
松陰は耳を疑う一言を放ちます。
なんも事を起こせん長州なら、一度滅びればええんです!
どれだけこの外様藩に期待をしているのか。
自分の理想のためなら、自藩の藩士並びに家族は死んでも構わないとすごいことを言い出します。
もう完全に○ロリストの思考です…。

すると普段大人しい父が叔父さんを吹っ飛ばし、松陰をひたすら殴るという暴挙に出ます。

わかっとる。父の言葉など、おまえには届かん!
わかっとる。この父の、父の言葉などおまえには、今のお前には一言も届かんと!

殴られながら反抗的な目の松陰。
父を睨みつけます。
これが遅すぎる反抗期というやつなのか。
今まで真面目にやってきた分、反動でキレると手がつけられないというやつなのか。

おまえはこの父が願った通りの息子じゃ。英雄と違わぬ志を持った立派な息子じゃ。
世間がなんと言うとこねぇに誇りに思うことはない。こねな嬉しいことはない。
じゃが許すことができんのじゃ

刀を抜き、松陰に握らせる父。

わしを殺してから行け。許すことはできん!寅次郎、父を殺せ!」
まじで殺しかねない危ない目の松陰。

しかし、この危機は刀身を握って松陰から刀を奪い取った梅太郎により回避されます。

いっそ、いっそおまえがおらんくなってくれたら、とそのようなことを兄に思わせるな
兄ちゃん、確か二話あたりで家族を危険な目に遭わせる松陰を説得して裏切られたにも関わらず、今まで優しく接してきてくれた人ですからね。
またも裏切られるとか…。
お気の毒です。

度重なる親不孝、申し訳もございません。
じゃが、私には親に背いても主君に背いてもやらねばならんことがあるんです!

じゃあ、もう脱藩でもしてからやりたまえ。
というか、長州藩滅亡させてまでやりたいというあなたの大義って何?
日本国民全体を助けるために小さい長州藩には犠牲になってもらおうってことなの?

ここはどういう場所なんですか?
人殺しの算段をする場所ですか?
止むに止まれん想いを抱えた人たちが集い、身分の隔てなくそれぞれの志を持ち、誰にも言えん胸の裡をさらけ出し合ってぶつかり合える。
ここはそういう場所ではないんですか?

松下村塾は、ここは大事な学び舎じゃないんですか?
おにぎりを振る舞い、イケメンと交流する場が気が付けばテロリスト養成所になっていました。
なんと松陰はまたもや10代の少女に説教されることとなります。

稔麿さんやすみのお兄様たちが寅兄のために命を危険に晒しても構わないのかと糾弾されますが
彼らは!志を同じくする同志じゃ!覚悟はできとるはずじゃ
まんま金子くんのときと同じですね。
松陰は弟子をとっているつもりではなく、周りは皆同志なんだから勝手に責任と覚悟を持ってろよ、ということだそうです。
野山獄で「人材を育てたい」とか言っていた言葉は完全にどこかに行ってしまっていました。

兄上を慕っとるからこそ、口をつぐむこともあるんです!兄上を慕っとるからこそ
吉田松陰は教育者として失格という最悪な印象を植え付けてくれる、吉田松陰の妹が主人公のドラマ(笑)


すると伊之助が庭から登場します。
どうして待てんかった。おまえはお家を敵に回してしもうた
松陰に基本的に甘々だった長州藩自体を裏切ってしまったようです。

動かん藩を動かすには、僕らが動き、その渦に巻き込むしかない!
そういえば、松陰さんはなぜ藩で動くことに固執しているのでしょうね。
誰にも迷惑をかけないよう、勝手に脱藩してやることはできないんですかね。
そこらへんが不勉強なもので、わかりません。
そこらへんもドラマで描いておいてつかあさい。

あの血判書に名を連ねることでおまえを慕う者たちがどうなるか、おまえ考えたことあるんか?
自分の言葉や行いが弟子たちにどのような結果を及ばすかわからん者は、人の師たりえん!
おまえはもはや、先生と呼ばれるに値せん!

伊之助って本当はこんなにいろんなことやっていない都合の良いキャラクターではあるんですが、毎回毎回正論を吐いてくれます。
もう完全同意です。

報告すべきことがあって参りました。松下村塾は藩命により、閉鎖となります
ここで反応する叔父様。
もともとあなたの塾だものね、ショックですよね。
なんて事情はこの作品では完全スルーでしたけど。

それからもう一つ、若者らを扇動した罪で、吉田寅次郎を今一度野山獄につなぎます!
ああ、それもやっておいた方がいいかもしれません。
長州藩がお取り潰しになってからでは遅すぎます。

周布様に伝えてくれ。僕が獄につながれようと、塾を潰されようと、僕らの志は断たれることはない!
俺じゃ。おまえを獄につなぐよう進言したんはこの俺じゃ
人を裏切ることの代償はこんなにも大きいのか…ということをわかってほしい。


1858(安政5)年12月、塾は閉鎖され、松陰は再び野山獄へ投獄されます。
しかし、家族や塾生が集まる中、稔麿は見送りに来ませんでした。
松陰は役人を振り切って稔麿の家に突撃します。
もうそっとしておいてやれよ。
リストラされて傷心なんですから…。

稔麿くん、僕じゃ。別れを言いに来た
ところが、稔麿は出てきません。

会えません。僕は先生の大義のためには死ねません。
先生の大義は僕には大きすぎます。
もう先生の教えを請うことはありません。
今までありがとうございました!

洗脳が…解けて良かったね。
自分の軽挙のせいで家の状態が大変なことになってしまった稔麿ですので、もう危ない橋を渡らずに過ごしてもらいたいな…と思いたいところです。
死因がアレなんで、ここでフェードアウトする人ではないのはわかってますが。

少なくともここで金子くんみたいなことにならずに良かったと思います。



次回、「塾を守れ!」

~三行でわかる次回予告~
松陰「君たちとは絶交するしかない!」
塾生たちとの間には亀裂が!
そんな彼らをつなぎとめようと文が奔走

文が奔走」。
文が奔走するらしいですよ。
頑張って…欲しいですね。


さて総括。
もう毎週のように感想で書いているので、そろそろしつこいですが…。

どうして恋愛ドラマの彼氏役、お兄さん役、逆ハーレム要員役を魅力的に描いてあげないのかな。
なんでただ熱いだけの中身なしの男にしてしまったのかな。

今回、松陰がちょっと手が付けれない○チガイぶりを発揮しました。
これは史実でもちょっと擁護できないレベルなので、避けては通れない道だと思います。
でも、もっと松陰を深い人物にできる描き方があったのではないかな、とどうしても思ってしまうのです。

この人、「大義のため」、「志のため」という言葉を連呼しますが、結局これって何なのでしょうか?
松陰はどういうプランで日本を立て直そうとしているのか、そもそも日本を「救う」ってどういう状態のことを言ってるの?邪魔者を暗殺した後はどうするつもりなの?などなど何も見えてこないんですよね。

尊王思想もどういう考えの元で出てきたものなのか作中ではわからないし、家族や藩を犠牲にしてでも理想を貫きたいというこの人の異常な原動力は何なのかというのも一切不明。
せっかく幼少時の話とかちらっと出したんだから、こういう環境で育ったからこうなったんです!みたいな説得力が欲しかったです。
あと、金子くんのこと完全に忘れてますよね。
人材育成の件もすっかり忘れてせっかくの人材を使い捨てにする気満々ですよね。

弟子も弟子で松陰先生に感化されたのはいいですが、決起の理由をよく聞いてみれば「松陰先生がそうおっしゃるから」とかいう、松陰ありきな宗教に熱を上げているだけの人たちみたいで。
「止むに止まれん想い」って何?
これでは、退屈だからテロ活動に加担する若者たちとなんら変わりません。

結局、上辺だけのカッコいい台詞だけキメようとするから違和感があるんだなー
松陰と弟子の交流や思想を捏造でもいいから、ちゃんと描くのが創作の醍醐味なのになー。
学園ドラマってそういう熱いところも必要なんじゃないかなー。

終わり。

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●花燃ゆ感想バックナンバー
「花燃ゆ」感想 第一話「人結ぶ妹」
「花燃ゆ」感想 第二話「波乱の恋文」
「花燃ゆ」感想 第三話「ついてない男」
「花燃ゆ」感想 第四回「生きてつかあさい」
「花燃ゆ」感想 第五回「志の果て」
「花燃ゆ」感想 第六回「女囚の秘密」
「花燃ゆ」感想 第七回「放たれる寅」
「花燃ゆ」感想 第八回「熱血先生、誕生」
「花燃ゆ」感想 第九回「高杉晋作、参上」
「花燃ゆ」感想 第十回「躍動!松下村塾」

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大河ドラマ「花燃ゆ」感想・つっこみバックナンバーまとめ

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